淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「冬の、おわり」

2021年01月24日 | Weblog
 たぶん、このまま終わってゆくんだろう。

 結局、作家にはなれなかった。この先も無理だろう。
 満足できる小説を書くことが出来なかったし、そもそも遅筆でだらだらと書きあぐねながらここまで来てしまった。
 幾つかの小さな賞は貰ったけれど、そこから先はもうほとんど何も書けず、無理して原稿用紙のマス目を埋めることだけに専念して来た気がする。
 心底、楽しんで書いたという記憶がない。
 書くことがある意味苦痛だった。
 だったら止めればいいのに、小説で身を立てたい、作家として世に出たい、この街から出来るだけ早く脱出したい、そんな邪(よこし)まなことばかり考え、純粋に物語を紡ぎたい、心の底から湧き上がって来るものだけを真っ直ぐ書いてみたい、そういう純粋な気持ちがいつの頃からか無くなってしまったのだと思う。

 毎日、毎晩、ひたすら彷徨っている自分がいる。
 小さなことにくよくよ悩み、気を張り詰めている自分がいる。
 あまりにも敏感に他人や物事を眺めて暮らしているから、気が休まるということがない。絶えず頭の中を思考が沸き上がり、妄想を繰り返し、ああでもないこうでもないと考える。それには心底疲れ果てる。
 見た目は堂々としているように見えるのだろう。颯爽と、そしてまるで敵なしと世の中を歩いているように見えるのだろう。
 よくそう言われることがある。「いいですねぇ、好きなことをたくさんやって。仕事も順調だし、本まで出して」。
 でも、何をやっても心底喜べない。もっともっと上がある気がして、自分自身に納得できないのだ。だから人生に対しても満足できない。

 たぶん、このままこうして終わってゆくんだろう。
 たぶん、人生を十分楽しめないまま、生きたという実感がないまま、こうして無様に終わってゆくんだろう。そう思う。

 だったら、今まで生きてきた人生って、いったいなんだったんだ? 
 優雅に生きることこそが、あいつとあいつとあいつに対する心からの復讐ではなかったのか?
 そうかあ。優雅になんて生きれなかった、つまりそういうことか。

 今日の日曜日、朝から北国の空は青空が広がっていた。
 どんなに大雪が降ってもどんなに地吹雪が舞ってもどんなに氷点下の日々が続いても、いつか必ず雪は止み、冬は終わって春がやって来る。

 それでも今日は、心がざわめく。生きていることに疲れ果てる。
 なぜ、勝つべき人間が負けて、負けるべき人間が勝つのだろう? 
 うまく立ち回った人間だけが微笑み、真っ当な生き方で世の中を歩こうとする人間が悲しむのだろう?
 世界は不寛容で残酷だ。無慈悲で冷酷だ。

 それにしても、この晴れ渡った今日の青空はなんなんだ?
 悲しいほどのお天気だ。
 
 そうかあ。優雅になんて生きれなかったってことは、俺は結局負けたんだ、この自分自身って奴に。








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「あまちゃん」「池袋ウエストゲートパーク」「タイガー&ドラゴン」の脚本家、宮藤官九郎と長瀬智也がタッグを組んだTBS「俺の家の話」を観る。

2021年01月23日 | Weblog
 久しぶりに穏やかな休日の朝だ。
 気温はそれほど高くはない。でも天気予報によると、今日一日雪は降らないらしい。明日も晴れ間が覗くということなので、少しは落ち着けそうだ。

 それでも昨日も午前4時ちょうどに目が覚めてしまい、そこからまた悶々と過ごす。そのうちに眠くなり、ちゃんと起きたのは午前8時過ぎだった。
 真夜中に突然目が覚めたり、睡眠そのものが浅いので、常にぼーっとしていてすっきり目覚めるということがない。
 朝起きて、パンと目玉焼きとベーコンを食べ、熱めの珈琲を飲んで、また蒲団に潜って目を瞑った。

 昨日の夜は、「ミュージック・ステーション」を観てから、TBSにチャンネルを変えた。
 TBSテレビ夜10時から始まる新金曜ドラマ「俺の家の話」を観るためだ。

 脚本が宮藤官九郎。主演が、3月でジャニーズ事務所を退社してしまう長瀬智也。共演は戸田恵梨香に永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、それから西田敏行。
 今期の新ドラマの中で最も注目されているドラマだろう、「俺の家の話」。その第1話だった。

 観山寿一(長瀬智也)は、重要無形文化財である「能楽」保持者の人間国宝(西田敏行)を父に持ちながら、父の厳格で冷徹な対応に嫌気がさして反発し、今では「ブリザード寿」のリングネームで人気を誇るプロレスラーとして活躍していた。
 ある日、寿一(長瀬智也)の元に、父の寿三郎が危篤だという報せが届く。25年ぶりに実家に戻った寿一を待っていたのは、久しぶりに会う妹(江口のりこ)と弟(永山絢斗)だったが、彼らは家を出て行った寿一を非難し、家の相続と跡取りのことしか頭にない。

 そんな家と家族のゴタゴタを回避しようと、寿一(長瀬智也)は二十八世宗家を継ぐことを決意してプロレスラーの引退を決意するのだが、なんとその引退試合の当日、危篤だった父親が退院し、突然自ら余命半年だと家族の前で告白したうえ、入院中にヘルパーとして世話をしていた、さくら(戸田恵梨香)という謎の女性と結婚して、彼女にそのすべての遺産を相続すると宣言する・・・。

 これまで宮藤官九郎が脚本を手掛けてきたドラマは、そのどれもが期待通りの作品だった。
 ユーモアと独特の世界観。だからといって、奇をてらったような部分はなく、一見とてもオーソドックスでどの世代が観ても楽しめる。つまり、面白い。

 今回もこれまでの宮藤官九郎ワールド全開だ。
 さくら(戸田恵梨香)と父の寿三郎(西田敏行)とで交わされる「下ネタ」も「クスッ」と笑わせるし、妹(江口のりこ)の「フェイズ」ネタも中々うまい。

 ただ、宮藤官九郎作品というだけで、評価のハードルは当然高くなる。
 色んな伏線をバラまいているように見える初回だけれど、さて、これらをどのように回収しながら視聴者を楽しませてゆくのか。

 まだ初回なので、今後の展開を見守るしかない。








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「こころの冬」⑩

2021年01月22日 | Weblog
 苦しい時、辛かった時、いつも心の支えだった一人の先輩が突然この世を旅立ち、なにか凄く大きな支えを失ったような気分に塗れ、呆然と立ち尽くしている自分がいる。
 数年前、人生で一番辛かった時期に、体を張って陰から後押ししてくれた、男気に溢れる大先輩だった。与えてくれるアドバイスも的確で、絶えず壁になって降り注ぐ相手の凶器を防いでくれた。
 逝ったことを知った時は一瞬絶句してしまったけれど、それでも、なりふり構わずやってくる「雪片付け」みたいな雑務をこなしていると、ふと、無念にも逝ってしまったその大先輩のことを忘れている自分がいることに気づいて、「はっ」とする。
 
 死者を引き摺ったままで、人生を生き続けることなんて出来ない。人間はそれほど残酷で不義理な生き物なのだ。
 それでもまた、心の中に深く刻まれた他者との記憶や触れ合いや助けられたことは、一生忘れることなくこの躯体にしっかりと残っていて、過酷な人生を生きる上での助けになり、掛け替えのない地図になる。

 いずれ、誰もが死んでゆく。永遠の生などあり得ない。
 オギャーと生まれた時からすべての人間は平等なのだというのは嘘っぱちで、みんなそれなりのハンディキャップを背負ってこの世界に降りて来る。
 生まれた時点で環境は皆それぞれ違っていて、人種や国や地域やよっても大きな違いが生まれてくる。
 生まれた時点で、既にフルマラソン42.195キロの10キロ地点を走っているものもいるし、逆に、スタート地点にすら立てないものだってたくさんいる。いや、そういう人間のほうが圧倒的に多いと思う。

 世界で最も裕福な26人が、世界人口のうち所得の低い半数に当たる38億人の総資産と同額の富を握っていて(国際NGO「オックスファム(Oxfam)」の発表)、どんなに頭脳明晰で身体能力に優れ、機転が利き、心優しい優れた人間であったとしても、親の援助が叶わずに大学さえ通えず、無念にも夢を諦め、悔いと失望のなかで生きている人間を何人も知っている。

 世の中は、地位とか肩書とか家柄とか財産とかがその人自体を推し量る大きな目安になっている。
 地位や肩書が凄いと(何をもって凄いのかはよく分からないけど、偉いという言葉を使う人もいたりする。何をもって偉いのかもまた、よく分かりませんが)常に持て囃され、周りは平伏し、媚びへつらい、機嫌を取る。
 ところが、そんな「偉く」て「凄い」人間が、その地位や名誉や肩書や財産を失うものなら、世の中という奴は一瞬で掌返しをして背を向け、場合によっては背後から鉄砲を撃ってきたりする輩までいたりするのだ。

 それでも、背後から鉄砲を撃たず、排斥もせず、いつもと変わらぬスタンスを保って見守ってくれる人間もまた、必ずこの世界には存在する。
 もちろん、純粋無垢だとまでは思わない。打算や計算だって少しはあるのかもしれない。だとしても、救いの言葉を投げかけ、場合によっては行動をし、敵の弾丸から身を守ってくれる人間が、少なからずこの世界には存在しているのだ。それこそが、ぼろぼろに傷つき、絶望の真っ只中にいる人間の支えとなる。
 そしてそんな時にこそはっきり見えてくるのだ、世の中という、理不尽で無慈悲で救い難き世界の全貌が。

 優雅に生きること。それこそが最大の復讐だ。
 
 昨日の夜も、いつものように眠れず、テレビ朝日の人気番組「アメトーーク!」を観ていた。「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」というテーマで、「鬼ヶ島」や「5GAP」なんかの、どちらかといえばそれほどメジャーじゃない芸人たちが集合して、本業だけでは食べて行けず、アルバイト生活をしながらブレイクすることを夢見て頑張る姿が、面白エピソードとして語られていた。

 「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」を観ていたら、MCゲストの「よゐこ濱口」や「ケンドーコバヤシ」が、その売れない芸人たちのあまりの健気さと夢を追い掛けるピュアな姿に涙していた。こっちも思わず泣いてしまった。

 ああ・・・オレは自分の夢を叶えることが出来なかった。
 そして今も、そんな自分にもがき苦しんで喘いでいる。
 それに比べて、この芸人たちの、なんと素晴らしく真っ直ぐな生き方よ(そりゃあ、生活苦や挫折感も想像を絶するくらいあるだろうけど)。

 観終わっても気持ちがなんだか高ぶって眠れず、「ipad」でネットを見ていたら、先般このブログでも書いた、武正晴監督の映画「アンダードッグ」が、「毎日映画コンクール」で日本映画優秀賞、男優主演賞、撮影賞、録音賞の最多4冠を獲得したというニュースが載っていた。
 やっぱり、素晴らしい映画は、ちゃんとみんなが評価してくれるんだ。

 勝者がいる。
 普段から地道に努力し、絶対に夢を諦めず、きちんとした戦略を立ててそれを実行し、日々精進する。何度挫折しても起き上がり、決して悲観主義に陥らずに前を見据え、毎日の勉強を怠らない。
 それが勝者だ。

 一方に、敗者がいる。
 努力をすることなく慢心し、夢は諦めたとうそぶき、きちんとした戦略を立てているにも拘らずそれを実行せずに怠け、日々安易な道へと逃げ込む。一度挫折するとそこで挫け、なんでも悲観的に見てビビりまくり、夢を叶えるための勉強なんてほとんどやらない。

 それが敗者だ。負けた人間だ。










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生田斗真が主演して福田靖がオリジナルの脚本を手掛けた、テレ朝オシドラサタデー「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」を観る。

2021年01月21日 | Weblog
 1月20日水曜日、「大寒」である。
 大寒、一年のなかで最も寒い期間だ。来月の2月3日「立春」までの約2週間、いわゆる「冬の底」ということになる。これを乗り切ったら、薄っすらと春の断片が見えてくるはずだ。

 そんな1月20日は、これでもかというくらい、激しい雪が一日中降っていた。少し怖くなるくらいだった。
 仕事が終わって車で帰る途中の雪道も、積もった雪でノロノロ運転が続いてゆく。家に帰って玄関の前をみると、十数センチの新雪が積もっていた。

 片づける気力がわかない。雪なんてもう片づけたくもない。でも仕方がないので、玄関の前と自分の車を入れる車庫の前だけはサッと片づけ、あとは家に逃げ込んだ。
 どうせ明日から気温が上がるのだ。いずれ融けるだろう。そのままにしとけばいい。どうでもいいや。そう思って鍵を閉めた。

 そして今日。1月21日木曜日。
 昨日の吹雪とは一転、朝から雨が降っている。雨! 雨かよ!
 朝食も摂らずに車で出勤。車内のテレビ画面では、アメリカ新大統領となったバイデン氏の演説や、レディガガの歌声が流れている。

 仕事場に着いて「研究室」の鍵を開け、何人かと次々に仕事の打ち合わせ。その合間に一報が入る。訃報の連絡だった。
 呆然と天を仰ぐ。言葉を失った。心が折れた。
 静かな悲しみが襲って来た。

 辛い気分を振り切って仕事に専念する。
 忘れようと努める。

 それでも昨日の夜は、それなりに落ち着いた時間を過ごせたように思う。
 もう日課になってしまった「ミステリー・ゾーン」を観てから、今度はそのままテレビ朝日系新ドラマ、オシドラサタデー「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」を観たのである。

 新ドラマ「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」は生田斗真が主演して、福田靖がオリジナルの脚本を手掛けている。
 生田斗真は、売れない脚本家の役で、妻の吉瀬美智子がベストセラー小説家という役どころだ。
 主人公は、不動産業界に就職してサラリーマン生活を営んでいたのだが、シングルマザーだった吉瀬美智子に一目ぼれして結婚へとこぎつける。
 ところが、妻が妊娠中に書いた小説が新人賞を獲得したことで、自分も夢見ていた脚本家への道が再燃し、急遽降板した脚本家の代わりとして、ある連続ドラマの脚本のオファーを受けることに・・・。

 まあ、ほのぼのしたホーム・コメディである。
 30分間という枠の中で小さな事件が起こり、タイトルのように中々思い描くような脚本が出来ない主人公の苛立ちと焦りが面白おかしく描かれてゆく。
 夜の11時台にはぴったりの癒し系ドラマだとは思う。それ以上でもそれ以下でもない。

 こういうドラマをぼんやり観ていると、「日日是好日」という禅語を思い浮かべてしまう。
 何事も起きない、平凡で凪の日こそが本当は最良の一日なのだと。
 自然のざわめきに耳を澄ませ、ただ今を生きているそのことに感謝する、それが一番重要なことなのだと・・・。

 人は去り、人は逝く。
 すべてはただ過ぎ去ってゆく。
 そのどうしようもない悲しさに、人はどうやって立ち向かっていったらいいんだろう?








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「A Rainy Day in New York」

2021年01月20日 | Weblog
 ニューヨークには一度しか行ったことがないけれど、それでもそこに数日間滞在して心底思ったことは、なんて活気に満ち溢れた素敵な街なんだろうということだった。
 元気が沸いてくるのだ。
 ジョン・レノンが、1980年12月8日、マーク・チャップマンに射殺された「ダコタハウス」から、緑に煙る「セントラル・パーク」、そして賑やかに彩る「マンハッタン」や「ブロードウェイ」・・・。
 ニューヨークは街歩きが出来るから最高だ。究極のウォーカブル・タウンなのである。歩いて何処にでも行くことが出来る。
 滞在していたホテルが「タイムズスクエア」の近くだったので、とにかく街中を歩いて周った。「ブロードウェイ」でミュージカル「オペラ座の怪人」も観たし、「タイムズスクエア」を散策しながらロックやソウルの貴重なCDも探しまわった。
 ただ、残念だったのは、「メトロポリタン美術館」まで足を運ぶことが出来なかったことだ。
 それでも改装される前だったけれど、「ニューヨーク近代美術館」までは地下鉄に乗って行ってみた。ウォーホールやポロックを観ることが出来た。
 もしも、またニューヨークに行くことが出来たのなら、「セントラル・パーク」をもう一度ランニングしてみたい。
 あの公園って、本当に美しい。広々とした空間が広がっていて、ランニングをするには最適だ。
 ニューヨーク・・・ああ・・・あんな素敵な街、実際に存在するんだよなあ。

 映画「レイニーデイ イン ニューヨーク」を観た。
 92分間のわりと短い映画で、監督は大好きなウディ・アレン。
 拙著「キース・リチャーズになりたいっ!!【外国映画・TVドラマ編】」でも書いたけれど、ウディ・アレンが創った映画なら何でも許せちゃうところがある。
 確かに、傑作だけじゃなく、「ん?」と思うような凡作も彼の作品には結構存在する。でも、いいんだ、ウディ・アレンならそれもまた。

 映画「レイニーデイ イン ニューヨーク」は、軽めのラブ・コメディだ。
 ストーリーも、別に混み入っているわけじゃないし、深刻なテーマを扱っているわけでもない。
 ニューヨークの近郊で大学生活を営んでいるカップル、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ニューヨークに出掛けて素敵な週末を過ごそうとプランを立てている。ギャツビーはニューヨーク育ちのセレブ一家に生まれ育ち、素敵な街をアシュレーに案内しようと思っていた。
 ところが、いざニューヨークの街に辿り着くやいなや、突然2人には様々なアクシデントが降りかかる・・・。

 映画自体の出来映えは、ウディ・アレン作品としてはまあまあといったところだろう。それでも、さすが巨匠、ロマンティックコメディ映画の王道を突き進んでゆく。2人のすれ違いによるドタバタを上手に処理していて、観る者を最後まで飽きさせない。
 こういう軽めのラブ・ストリーって、ほんと、観ていて心から癒される。

 そして何と言っても、雨降るニューヨークの街の息をのむような美しさ。
 それこそが、この映画「レイニーデイ イン ニューヨーク」の最も素晴らしい売りだろう。

 また行きたい。
 ニューヨーク。








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池脇千鶴が主演する連続ドラマ「その女、ジルバ」。「手塚治虫文化賞マンガ大賞」受賞作のTVドラマ化だけど、池脇千鶴の変貌ぶりが凄いっ。

2021年01月19日 | Weblog
 またまた大雪だ。
 1月19日午前11時現在の積雪が90センチ。気温はマイナス3.8度の真冬日。あと10センチで積雪1メートルへと逆戻りしてしまう。もうほんと、いい加減にしてほしい。

 朝起きて外に出て見たら既にかなりの雪が積もっていて、雪片付けする時間がなかったのでそのまま出勤。幹線道路も渋滞していた。
 仕事場に出向き一息つくも、窓から外を眺めると完全なるホワイトアウト。一寸先も見えない。猛烈な吹雪が襲っている。

 仕事が終わって帰宅してからも、雪片付けをするか、あるいはTVを観るか。そのどちらかしかない。最近もTVの新ドラマが次々と放送されてゆくので、見逃してはなるまいと必死で観続けている。
 先日観たのは、1月9日からスタートした、毎週土曜夜11時40分からの「オトナの土ドラ」枠の新番組、「その女、ジルバ」。

 なんとこの「その女、ジルバ」、「オトナの土ドラ」枠における最高視聴率を獲得したらしい。かなり評判が高いドラマだ。

 漫画が原作だという。
 「第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した、有間しのぶという人の同名コミックらしいのだが、読んだこともないし「その女、ジルバ」というタイトル自体もまったく知らなかった。
 池脇千鶴が主演するというのもこのドラマを観たいと思った一因だ。熟女バーの見習いホステス役だという。これまたどんな内容か興味が湧く。

 ドラマは、熟女BARのホステスとして働くことになった笛吹新(池脇千鶴)という40歳の誕生日を迎えた女性が、訪れる客や先輩ホステスたちとの触れ合いを経ながら、新しい人生を踏み出す姿を描いてゆく(第1話と第2話を観る限りでは)。

 冒頭、40歳の誕生日を迎えた独身者の笛吹新(池脇千鶴)が、誰からの祝福も受けることなく、淋しい思いで、仕事場に自転車を漕いで向かう姿が描かれる。
 池脇千鶴は完全に化粧っ気なしのスッピンで演技している。はっきり言って、ちょっと引いてしまった。そこに映し出される顔は、やはり疲れ切った中年女性の顔であり、作業服姿も見ていて痛々しさがあって、まともに凝視できないほどだった。
 さすが、女優池脇千鶴、度胸が据わっている。役者魂、凄い。
 
 ドラマ自体は、コミカルに、そして明るく、彼女と周りの熟女ホステスたちの姿を描いてはゆくのだけれど、どことなく漂う哀愁のようなものが全体を包んでいるから、単なるドタバタ・コメディには陥っていないし、品格さえ感じられる。

 そして、やはり一番の見どころは、池脇千鶴が段々と輝いてゆくその過程だろう。どんどんと可愛らしくなってゆくのだ。綺麗になってゆくのだ。
 それから脇役陣もいい。
 江口のりこに、久本雅美に、中田喜子に、草笛光子・・・。みんないい味を出している。

 傑作ドラマとまでは言えないけれど、まあ、それなりにストレスなく楽しめるドラマとなっています、「その女、ジルバ」。








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綾瀬はるかの演技が驚嘆に値する。TBS「日曜劇場」ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」の第1話が面白かった。森下佳子のオリジナル脚本も凄い。

2021年01月18日 | Weblog
 最近の楽しみは、古~いアメリカの伝説的ドラマ、「ミステリーゾーン(原題はThe Twilight Zone)」のシーズン1を真夜中に独り、部屋を真っ暗にして観ることだ。
 1話30分完結で、白黒。CMを除くと20数分間の短いドラマである。全部で150話以上あって、そのシーズン1だけでも36話ある。

 TV史上燦然と輝く傑作SFミステリー・アンソロジーシリーズで、1959年から1964年まで制作され、その後もTVシリーズとして、1985年、2002年、2019年と何度もリメイクされてきた。
 1983年には、映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」が作られ、それは、ジョン・ランディス(あのマイケル・ジャクソンの「スリラー」を監督した人ね)、スティーブン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーの巨匠4監督によるオムニバス作品だった。もちろん、これも映画館で観た。

 今回は、HD版での日本初放送である。
 白黒だけど画質がしっかりしていて、このシリーズの脚本を数多く手がけたロッド・サーリング自らがオープニング司会役を務めている。次回の予告編までちゃんと流れるという、ファンなら狂喜乱舞すること請け合いだ。

 日本でいえば「ウルトラQ」といったところだろうか。ホラーっぽい話やSFっぽい話、皮肉が効いた人生譚、ファンタジーっぽい話や不思議な体験話もある。
 現在、CSの「スーパー・ドラマTV」で朝の6時から毎日2話ずつ放送されていて、朝は観る時間がないので録画して深夜に蒲団に潜ってこれを観ることが至福の時間となっている(まあ、中々熟睡できないし、いつも悪夢にうなされるので、それなら起きてたほうが賢明だし・・・)。

 昨日もこの「ミステリーゾーン(The Twilight Zone)」を観ようと蒲団に潜ったのだけれど、「TVer」で観ていたTBS「日曜劇場」ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」の第1話があまりに面白くてそれに夢中になってしまい、「ミステリーゾーン(The Twilight Zone)」どころの騒ぎじゃなくなってしまった。
「天国と地獄 ~サイコな2人~」第1話は25分拡大版だった。

 物語は残酷な猟奇殺人事件の現場で幕を開ける。
 警視庁の刑事である望月彩子(綾瀬はるか)は、遺体の口に大量のパチンコ玉が詰められたその奇妙な殺人事件の捜査にあたっていた。彼女は殺害された自宅の現場で、掃除されたばかりのような清涼感があることに対して少し違和感を覚え、業務用洗浄剤の製造元の会社を突き止め、社長だという日高陽斗(高橋一生)と面会する。

 ところが望月彩子(綾瀬はるか)は、若手実業家である日高がまだマスコミにも公表していない事件情報をなぜか知っていたことから、彼が長期殺人の犯人だと断定し、満月が輝く夜、逮捕しようと日高陽斗(高橋一生)に手錠を掛けようとした瞬間、2人はもつれ合って転落し、互いに意識を失ってしまう。
 病院で気が付いた望月彩子(綾瀬はるか)だったが、自分の体が日高陽斗(高橋一生)になっていることに気づき、唖然とする・・・。

 観終えてから知ったことなのだけれど、このドラマ、原作のないオリジナル・ドラマなのだとか。
 吃驚した。凄いな。
 さすが、「JIN‐仁‐」や「義母と娘のブルース」を書いてきた脚本家の森下佳子だ。素晴らしい。
 それにしても、こんな入り組んだ設定のドラマ、これからどうやって料理してゆくのだろうか? かなり難しいと思う。

 TBS「日曜劇場」ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」の第1話平均視聴率は16.8%。好スタートである。

 とにかく綾瀬はるかの演技が素晴らしいのだ。メジカラが半端ない。
 予告編で、日高陽斗(高橋一生)と入れ替わったサイコパスの綾瀬はるかが、不敵な笑みを湛えて相手を威圧するシーンが映されたんだけど、観ていて、一瞬、ゾクッとしてしまった。

 なんなんだ? この狂気を秘めた凄まじいまでの色気は!
 これを、真のおんなのエロスと呼ばずして何と呼んだらいいんだ!

 






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「こころの冬」⑨

2021年01月17日 | Weblog
 今日も仕事が終わったのが午後の6時過ぎ。一日中、立ちっ放しだったので腰が痛い。
 車に乗り込んで「外環状線」へと向かったら、アクセス道路は昨日と同じく大渋滞。昨日はあえて逆回りをしてスイスイと走れたのに、今日は少し選択を間違えた。
 人生の、ここぞという場面でも選択をよく間違えるけど・・・。

 市内の郊外にある3大学から一斉に車が吐き出されたために起こった大渋滞だろう。日曜日の夜だというのに何処までもノロノロ運転が続く。
 でも、「外環状線」から市街地に抜けたら、そこからは楽に走ることが出来た。夜7時には帰宅。明日は「健康診断」があるので夕食はあえて食べずに横になる。

 「大寒」を前に、少し寒気が緩んできたようだ。三寒四温とはよく言ったものだ。確かに、夕方の5時前まで外が明るくなって来た。春までもうちょっとだ。
 そしてまた、心も季節とおんなじように「三寒四温」が続いている。

 ひとり天井を見上げながら、またいつもの空想に耽る・・・。
 今の仕事を辞める時が来たら、小さな店を開くことを昔から心に決めている。何十年間にも渡って買い集めたCDアルバムをBGMで流しながら、ひとりで店を切り盛りしたい。たぶん、店は暇だろうから、訪れるお客さんと映画や音楽や文学なんかの話をしたり、あとは静かにミステリー小説でも読んで好きな音楽を聴きながら一日を過ごしていこう。
 赤字はしょうがない。っていうか、赤字だろう。でもいいや。その日を食べて行けさえしたら、それはそれで。あとは何も求めない。
 店が休みの日は、海辺をランニングしたり、映画を観に行ったり、街を散歩しよう。穏やかにやってくる日々を生きていこう・・・。

 こうして、いつかは死んでゆくのだ。無になるのだ。人生を閉じるのだ。終わりを告げるのだ。
 その人生は楽しいものだったんだろうか。満足できるものだったんだろうか。幸せな人生だったんだろうか。後悔はないだろうか。

 それにしても、なぜ、突然のようにあんな圧倒的な勢いで耐え難い寂しさや虚しさが襲ってきては、まるで猛烈な台風みたいに色んなものをなぎ倒してゆくのだろう。いつも。
 それがよく分からない。

 ちゃんとしなければ。丁寧に毎日を過ごさなければ。覚悟を決めて困難に立ち向かってゆかなければ。計画を立て、生半可な日々を生きることをやめなければ。
 でないと、また襲って来るに違いない、あの「黒い塊」に太刀打ちできなくなる。生きてゆくのに耐えられなくなってしまう。
 ちゃんとしなきゃな。
 嵐に備えよう。

 ・・・って。
 またなんて馬鹿な妄想を今日もまたしてんだろ・・・。







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村上春樹が翻訳したミステリー作家ジョン・グリシャムの「グレート・ギャツビーを追え」を読む。絶賛の嵐だけど、うーん・・・そうかなあ。

2021年01月16日 | Weblog
 今日と明日の土日は朝から仕事。
 今日も終わって、ドッと疲れた。
 夜の7時過ぎ、ツルツルの道路を滑りながらそーっと走って家に帰る。途中、凄まじいまでの轍(わだち)がずーっと続いていて、「ああ。車、埋まっちゃうかも・・・」と肝を潰した。
なんちゅう道路やねん!

 家に帰って遅めの夕食を摂り、残り数ページだったミステリー小説を読み終えた。
 村上春樹が訳した、ミステリー作家ジョン・グリシャムの「グレート・ギャツビーを追え」だ。
 それも、やっと読み終えたという感じ。日本で出版されたのが去年の10月だったから、約3か月も掛ったのだ、「グレート・ギャツビーを追え」一冊読み切るのに。もちろん、途中だいぶ中断しながら、少しずつ読んでいったからだけど。
 
 それにしても、最近、本を読む速度がかなり遅くなった。
 一冊完読するのに何日も費やしてしまうのである。それに、読み始めるとすぐに眠くなる。困ったもんだ。もう少し本をちゃんと読まないと・・・。

 村上春樹はこのジョン・グリシャムのミステリー小説「グレート・ギャツビーを追え」を、いったん読み始めたら最後まで止められなくなって、一気に最後まで読んでしまったと書いていたけれど、うーん・・・そこまでかなあ。

 ある日、アメリカはプリンストン大学の図書館で、厳重な警備を掻い潜り、フィッツジェラルドの直筆原稿が盗まれるという事件が発生する。
 複数犯のうち数名だけはすぐに捕まるのだが、その捜査線上に浮かんだのが、大きな書店を経営しながら、有名・無名を問わず作家たちのサポートにも積極的に取り組んでいるイケメン男性だった。
 フィッツジェラルドの直筆原稿の行方と事件の真相を探るべく、当局から白羽の矢が立った女性新進小説家は、その書店経営者に近づいて秘密の核心に迫ろうとするが・・・。

 ジョン・グリシャムの小説を読んだのは今回が初めてだ。
 でも、ジョン・グリシャム原作の映画だけはこれまでほとんど観てきた。
 「評決」に「ザ・ファーム」に「ペリカン文書」に「依頼人」に「チェンバー/凍った絆」に「レインメーカー」に「ニューオリンズ・トライアル」と、これまでたくさん映画化され、そのほとんどが面白い映画だった。

 でもなあ。
 今回の小説「グレート・ギャツビーを追え」、お得意の敏腕弁護士が活躍しない分だけ、主人公である若手女流作家が、潜入捜査に加わっての、ハラハラドキドキの大活躍を期待したのだが、そういうミステリー小説ではまったくなかった。

 確かに、村上春樹テイストっぽい恋愛描写だとか、ヘミングウェイや現代アメリカの作家たちに関するフレーズがたくさん出て来たりして、興味を惹く部分もなくはなかったけれど、その大半は、疑惑の書店主の周りに集う作家たちの他愛のない会話だったり、小説に関する互いのやり取りだったりと、本筋から離れたものばかりなのだ(まあ、それらも含めて面白い小説じゃないかと言われたら何も言えませんが)。

 ちょっと期待外れでした。







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コロナの陽性者拡大が止まらない。だんだん怖くなってきた。何処にも寄らず速攻で帰宅してStone Foundationの「Street Rituals」を聴く。

2021年01月15日 | Weblog
 急速な地方への拡大が続いている。新型コロナウイルスである。青森県内も日ごとに陽性者が増えている。
 当然、前々からかなりの注意を払って日常生活を送って来たつもりではあったけれど、最近の状況を鑑みると、幾つものクラスターが発生していて危機感だけが募る。
 外出自粛が声高に叫ばれていても、ちっとも街への人出は減らず、こっちも最近では「スポーツジム」へは足を運んでいない(雪片付けでそれどころじゃなかったということもありましたが・・・)。

 そんななか、2月に「感染爆発が起こる」という学者のコメントをニュースで観る。
 おいおい、マジかよ。今でも受け入れ医療機関が入院患者受け入れ出来ずに、溢れた陽性者が自宅で亡くなる例がたくさん出ているというのに・・・。
 このまま陽性者が増え続けたら日本中がパニックになる。とにかく不要不急の外出はこれまで以上に避けないと。
 東京オリンピックだって、本当に東京で開催されるんだろうか?

 1月15日金曜日は雪が降らず、日中は割と穏やかな天気だった。
 それでも道路はアイススケート・リンクみたいにツルッツルッ状態。注意を怠ったら、すぐに横転してしまう。なので、歩くときは下を見てゆっくり一歩ずつ滑らないようにしている。

 今日の正午の気温はプラスの1度。積雪は86センチ。なんとここ数日の暖気で40センチ以上も雪が融けたことになる。でも、日曜日からまた寒気が襲って来るようだ。
 もう少し。あともう少しだ。「大寒」を過ぎさえしたなら。そしたら、この街にも春がやってくる。

 帰宅時も相変わらずの大渋滞。
 雪はいくら小康状態でも、車道の両脇に高く積み上げられた除雪後の雪山で車幅が狭くなっているからだ。いつもは片側2車線の幹線道路でも1車線確保するのがやっとという状況が続いている。

 夕食を摂って、部屋に籠る。
 明日と明後日は、朝早くから遅くまで「大学入試共通テスト」があるので、今夜はゆっくり身体を休めることに決めた。

 音楽を聴く。
 最近、かなり気に入っているUKソウル・バンド(ジャズっぽいところもある)「ストーン・ファンデーション」だ。
 実はこのバンド、最近まで知らなかった。恥ずかしながら一度も聴いたことがなかったのである。ところがある日、ふと耳にしてすぐに好きになった。いつも求めてやまない、自分好みの音だ。
 ストーン・ファンデーションはイギリス中南部を拠点に活動を続ける8 人組のバンドで、「フジロック」でも来日していたらしい(残念、知らなかった)。

 このバンド、いっぺんで気に入って、去年の暮れ、3枚のアルバムをまとめて買ってしまった。
 最新アルバムの「IS LOVE ENOUGH?」、それから「Everybody, Anyone」、そして大大好きなポール・ウェラーが全面プロデュースしている「Street Rituals」の3枚だ。

 ポール・ウェラーの「スタイル・カウンシル」が大好きなら、この「ストーン・ファンデーション」もきっと気に入るだろう。
 都会的なブリティッシュ・ソウル・ジャズ・ミュージック。これぞUKソウルの神髄といったところだろうか。
 
 3枚のアルバム、どれも甲乙つけがたい。素晴らしいソウル・アルバムだ。そのなかで一歩抜きんでていると感じられるのが、アルバム「Street Rituals」かもしれない。
 そしてやっぱり、ポール・ウェラーが参加している楽曲にどうしても耳がいってしまう。

 「ストーン・ファンデーション」、黒っぽくて洗練されたサウンドが好きなひと、必聴です。
 マジでお勧めです。









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「年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声- (扶桑社新書) 」を読む。コロナ禍でますます格差は広がってゆく。

2021年01月14日 | Weblog
 今日(1月14日付け)の地方紙「東奥日報」。
 【コロナ解雇8万836人 本県1430人】の記事が載っていた。
 新型コロナウイルス感染拡大によって生じた解雇や雇い止めにあった労働者の数だ。緊急事態宣言が再発令されたため、今後もっと増えるだろう。製造業、飲食業、宿泊業が特にきついらしい。そして、パートや非正規労働者。
 しかしこれはあくまで、厚生労働省が全国の「ハローワーク」などで把握した数を列挙しているに過ぎない。実際はもっと多いはずだ。
 経済は未曽有の危機に直面している。

 それでも相変わらず、渋谷や六本木の街は若者たちで行き来していて(当然その数は緊急事態宣言後には減っているとはいうものの)、株価は上がり、高級品は売れ続け、高級タワマンも入居者たちで埋まっている。

 たとえば、資産が1億円以上あるいわゆる富裕層たちが住む「東京ミッドタウン」。運営は三井不動産だ。ここには、3つの超高級レジデンスサービスを誇るアパートメントが存在する。
 「東京ミッドタウン・レジデンシィズ」、「ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京」、そして「オークウッドプレミア東京ミッドタウン」である。

 もちろん、それぞれでその仕立て等は異なる部分があるけれど、ロビーは3層吹き抜けで、共用部分には、フィットネス・クラブやラウンジや24時間対応のレセプション、ハウスキーピングなどのきめ細かなサービスが施され、コンシェルジュが昼夜の区別なく入居者への対応にあたっている。

 そして、部屋からの眺望である。
 晴れた日中には遠く富士山が見え、眼下には美しい都会の雑踏とビル群が聳えている。夜ともなると街の綺麗なネオンに光り輝き(中に入ったことがないので、あくまでも想像ですが・・・)、部屋を出るとすぐそこに、高級レストランがあり、有名ブランドショップがあり、「ビルボードライブ東京」がある!

 よくよく考えると、住んでる部屋から出たら、同じ高層ビル内に「ビルボードライブ東京」があって、そこでは連日連夜、海外から招聘された有名ミュージシャンたちが熱いライブを繰り広げている(今は開店休業中だろうけど)なんて、どうしても理解できません!

 しかしその一方で、明日食べる食事にも事欠き、リストラされて職を失い、途方に暮れている人たちもまた存在している。
 1950年代から1960年代の高度経済成長期、それから1970年代によく言われていた「一億総中流の時代」はとっくに終わっている。「OECD経済審査報告書」によると、日米欧主要先進7カ国の中で、日本はアメリカに次いで「相対的貧困率」が高いとされている。

 本を一冊読んだ。
 日刊SPA!で公開されていた「年収100万円」シリーズを新書化した「年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声- (扶桑社新書) 」である。
 著者は吉川ばんび氏。自らも貧困を体験していることを本の中で告白している。

 「年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-」には、様々なパターンの「貧困者」を取り上げ、それを克明にルポしている。
 窓のない密室空間であるトランクルームで暮らしているという、40歳代の男性「トランクルーム難民」や、新宿歌舞伎町から一歩も外部に足を向けず、出会い系喫茶で知り合った男性たちから食事や寝る場所をあてがってもらう19歳の貧困女性、それから、母親の遺骨を抱きかかえ、住む場所がないために「車上生活者」となった50歳代の男性・・・などなどが取材されていて、読んでいて胸が締め付けられる。

 年収100万円で生きる大都会での生活とは、まさしくサバイバルである。今日を生きるための行動、今を乗り切るためだけの行動、これしか何にも出来ないだろう。まさに必死にこの時間を生きているという、ただそれだけだ。

 今日の新聞に、「見えぬ出口 募る不安」の文字が大きく踊っている。
 この巨大な船は、いったい何処に向かって進んでいるのだろう?
 行き先はあるんだろうか?
 すべては曖昧で、何もかもが不透明だ。









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「こころの冬」⑧

2021年01月13日 | Weblog
 朝から青空が広がっている。ぴーんと張りつめた冷気が心地よい。
 昨日は天井が溶け出した雪で雨漏りがするということで、少しだけ屋上の雪を片づけてみた。水分を含んだ重い雪がびっしりと屋上を埋め尽くしていて、かなりの重労働を強いられた。結局、途中で作業を諦め、退散する。
 もう飽きた。雪掻きは・・・。

 1月13日水曜日午前9時時点の気温はプラスの1.8度。積雪量は102センチまで減っている。
 それでも、朝の出勤時、いつものように外環状線から南部に向かって伸びる長い直線道路に入ったら、交差する信号機の手前で大渋滞を引き起こしていた。道路脇に詰まれた雪の固い壁のため、大型車が左折出来ないのだ。
 何十台もの車両が数珠つなぎになって一歩も前に進めない状態が何十分も続く。仕方がないのでなんとかギリギリでUターンして戻り、遠回りして、やっとの思いで仕事場へと到着した。40分も遅れてしまった。
 こんなこと今まで一度もなかった。

 土日の「大学入学共通テスト」を控え、今週すべての授業が休講となっているので、校内は閑散としている。
 研究室の暖房を点け、自販機で買った缶珈琲を飲もうとしていたら、向かいの部屋の某部の学部長から、「淹れ立ての珈琲、飲みませんか?」とのお誘いを受ける。
 長年、全国各地で自然学校を展開してきたその分野のトップの方で、授業がない日は毎日のように「八甲田」を含めた県内外に赴き、様々な自然活動を行っている。風貌も「山のひと」そのものだ。もちろん、家族を残して単身での青森赴任である。

 彼は、独りで全国各地の自然界に分け入り、カナダが発祥らしい「イグルー」(かまくらに似た圧雪ブロック)を造り、環境庁などの自然プロジェクトにも数多く参画している。
 年末年始は「八甲田」で行われたある自然プロジェクトのために、大晦日と元日も日中は厳寒の八甲田連邦で「イグルー」制作を行い、家族の元へは帰らず(帰れず)、たった独りぼっち、夜は寮で過ごしていたらしい。

 この人に孤独はない。
 あるかもしれないけれど、飄々としている。威風堂々と前を向いている。
 「独りぼっちで大晦日を過ごすって、淋しくないんですか?」、恐る恐る聞いてみた。
 「えっ? なんで?」という表情を浮かべて笑った。とにかく無垢なのだ。肝が据わっているのだ。

 その、あまりにも純な逞しさに心から憧れを抱く自分がいる。徹底的に弱く、徹底的に女々しく、徹底的に無様で性根の座らないことに心底呆れかえり、自己嫌悪に襲われている自分がいる。

 ああ・・・こんなふうに飄々と生きてみたい。
 小さなことにくよくよ悩み、小心で、他人の家の芝生を絶えず比較し、妙にプライドが強く、それでいて臆病でなにをやるにも中途半端・・・。そんな自分と比べ、なんとまあ、高い矜持といい意味での諦観を内に秘めているのだろう。

 冬だからどうだとか、雪が降って憂鬱だとか、独りは淋しいとか、生きていることが苦痛だとか、小説が書けないだとか、黒い塊が襲って来るだとか、死ぬことの恐怖がどうだとか、もう、んなもん、どうだっていいではないか。好きに生きて好きに死ねばいいだけだろう、人生なんて。
 そんな志を掲げて生きる、それが何も語らない逞しい躯体からたくさん滲み出ている。
 
 とても美味しい一杯の珈琲をその某学部長から頂き、また自分の研究室へと戻った。
 4階の窓から、青い空ときらきら輝く真冬の太陽に反射する真っ白な雪が見える。
 午後からは「教授会」が控えている。

 あの悪夢の豪雪が少しだけ落ち着いた、1月13日水曜日のとても穏やかな冬の朝だ。
 






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浜田省吾のブルーレイ「ON THE AVENUE 2013 曇り時々雨のち晴れ」。ファンとしては少し物足りなかった・・・。

2021年01月12日 | Weblog
 1月12日火曜日。午後2時現在の積雪量は110センチ。気温がプラスの2.7度。
 やっと。やっと雪がやんだ。
 朝から青空が広がって、雪が融けだしている。太陽も眩しい。

 ところが今度は、家の雨漏り。年末、一階の天井から大量の水が溢れ出し、お湯がまったく使えなくなってしまったけれど、今度は屋上からポタポタと水が漏れ出し、小さなバケツを置いて何とか凌いでいる。
 仕方がないので業者に電話を入れて早速来てもらった。でも雪が凄くて漏れている個所が特定できない。そうなると、何とかこれもまた雪が融ける3月まで我慢して耐えるしかない。

 それに、暖気で車道にもの凄い落差の轍(わだち)がたくさん出来ていて、車を走らせていても車体の底を何度も擦る。ガクンガクン、上下に車が揺れ、対向車がやって来るとぶつからないかと冷や汗が出る。
 本当に今冬の雪は凄まじ過ぎる。豪雪はこれまで何度も経験して来たけど、これほど短期間に降り積もるのも珍しい。
 コリゴリだ、もう雪は・・・。

 今朝は定時に仕事場へ。
 溜まったメールを整理して、10時からゼミの打ち合わせ。
 窓に日差しが降り注ぐ。
 これはこれで素直に嬉しくなる。もちろん、冬はまだまだ続いてゆくのだけれど・・・。

 仕事が終わり、悪路をハラハラドキドキしながら運転して、やっとの思いで家へと到着。
 食欲がないので、軽くお腹に入れて、あとは部屋に籠った。

 今日は、浜田省吾の、東京NHKホールで行われたコンサートのライブ映像、ブルーレイ「ON THE AVENUE 2013 曇り時々雨のち晴れ」のうちのLIVE VERSION CD、「Disk 1」と「2」を聴く。
 2013年春夏に開催されたというファンクラブツアー「Shogo Hamada Official Fan Club Presents "100% FAN FUN FAN" On The Avenue 2013」、「曇り時々雨のち晴れ」のライブ音源だ。
 
 さすが浜省と唸ってしまったのは、リリース直後(先月、12月17日発売)の「オリコン」ランキングを見た時だった。
 なんと、「オリコン週間DVDランキング」と「オリコン週間Blu-ray Discランキング」で初登場1位。
 浜田省吾、68歳の快挙である!

 これは、一ファンとしてすんごく嬉しかった。
 つまり、「DVD最年長1位」記録更新、「BD最年長1位獲得アーティスト」、「ミュージックDVD・BDランキング」第1位、そして「ソロアーティストによる映像3部門同時1位最年長記録」も更新されるという、凄い結果なのだ。

 ブルーレイは18曲、CDは2枚で全20曲という構成だけど、どちらかというと前向きで明るい楽曲が多い気がする。
 もちろん、それも悪くはないけれど、「その永遠の一秒に」や「ON THE ROAD」や「愛の世代の前に」や「J.BOY」あたりのアルバムをヘビロテしている人間としては、ちょっと物足りない。

 それと・・・どうしても「Thank You」や「I am a Father」の路線って好きになれない。恥ずかしさや照れが纏わりついて離れないのだ、ああいう歌詞には。

 しかし。そこは浜田省吾である。
 浜田省吾に救われた人間として、それでも断固支持してゆく。これからも。
 そういうもんだろ、熱狂的なファンというのは。ぜーんぶ含めて浜省なんだから。

 やはり浜田省吾、日本最強の68歳だ!
 頭が下がる。







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もう雪なんて降って来るな! 今日も結局、雪片付け。終わって観たのは山﨑賢人+土屋太鳳Netflix「今際の国のアリス」。意外と面白いじゃん。

2021年01月11日 | Weblog
 遂に積雪129センチ。
 今日は絶対に雪は片付けないぞと誓ったのに、朝起きて外に出るとまたまた大雪で埋まっていた。車が出せない。駐車場に入れている人たちもこれだと出入りするのは無理だろう。
 ああ、今日もやるしかない。
 また一日が潰れてしまう。
 今日は、所属している組織の高校による「高校サッカー選手権」の決勝試合だというのに・・・。

 悲鳴をあげている肉体に鞭打って、スノーダンプを握る。今日もまた。
 いつものように家の前を片付け、一つ目の駐車場を片付け、最後にもう一つの駐車場を片付ける。でも、限界だ。棄てる場所がない。
 仕方がないので、敷地内に雪の坂を造って、そこに積み上げる。これまた結構キツイ。みるみる間に雪の山が高くなる。

 やっと終わった。
 へとへとである。
 雪に埋まって脱出できない車両が市内で続出していると、テレビニュースが伝えていたので、不要不急の外出は止めようと思ったけれど、珈琲が飲みたくなって青森駅前の「スターバックス」まで出掛けてみた。

 大型トラックが動けなくなっていて、Sデパートの前でスコップを使い何人もの従業員が必死でタイヤの周りの雪を掻いていた。
 とにかく、轍(わだち)が市内の主要道路のあちこちに出来ていて、いつもなら片道2車線の道路も脇に積み上げられた雪山で狭隘になっている。車両がすれ違うのもギリギリだ。

 青森駅前の「スターバックス」で珈琲を飲み、すぐに帰宅する。
 それでも午後からは雪も止んできた。

 家に帰って「第99回全国高校サッカー選手権大会」決勝戦。
 高大連携授業で教えた生徒もいて、自然と気持ちは昂る。
 後半で同点にされ、PK戦へと突入した。
 ドッキドキ。喉が渇く。
 テレビ画面を凝視するもちゃんと観ていられない。PK戦を観ているうちに涙が零れてきた。

 結局、負けた・・・。
 PK戦で敗れてしまった・・・。

 意気消沈して食欲もわかず、軽めの夕食を摂ってから、数日前から観続けていたNetflix独占配信中のドラマ「今際の国のアリス」を観る。
 先月シーズン1全8話が配信され、主演は、山﨑賢人。共演が土屋太鳳。
 原作は「少年サンデー」で連載された、麻生羽呂という人の漫画「今際の国のアリス」ということらしいけれど、読んだことはない。

 主人公は落ちこぼれの青年(山﨑賢人)。
 ある日主人公は家を出て友人2人と渋谷駅前で待ち合わせをし、ちょっとした悪ふざけから渋谷駅のトイレに隠れるのだけれど、外に出た瞬間、何故か街から一切の人間が消えている。
 まったくその意味が分からず、無人の東京で途方に暮れる3人だったが、夜になると突然ビルの巨大モニターが光り出し、そこに大きく「ようこそ プレイヤーのみなさま まもなく【GAME】を開始します」との衝撃的な文字が流れ出す・・・。

 まあ、短めに言っちゃえば、映画「バトル・ロワイヤル」や「カイジ」などと同類のジャンルで、限定空間に閉じ込められたプレイヤーたちが、脱出方法を探りながらサバイバルを生き抜くという、ダークなサスペンス&アクション・ドラマである。

 とにかく、荒廃して誰もいなくなった都内の描写が凄い。もちろんCGも使っているのだろうが、実際に足利市に造ったという渋谷スクランブル交差点などのセットが圧倒的な素晴らしさなのだ。
 さすがNetflix。予算額は半端ないのだろう。

 毎回、アクションを含めたジェットコースター的展開が面白く、特に土屋太鳳の身体を駆使したアクション・シーンは秀抜だ。
 そんなNetflix、勢いがまったく止まらず、「今際の国のアリス」に続いて、今度は「幽☆遊☆白書」も実写ドラマ化するのだとか。

 「今際の国のアリス」、好評過ぎて、「シーズン2」の制作も決定したという。
 意外と面白い。







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こんな豪雪久しぶり。今日は「雪片付け」に4時間!!終わって疲労困憊で聴いたのはプリンス「サイン・オブ・ザ・タイムズ」スーパー・デラックス・エディション。

2021年01月10日 | Weblog
 朝の10時に始めて終わったのが午後の2時。家の前の雪片付けである。
 途中、あまりの疲れに雪の上に座り込んでしまった。それほど辛かった。積雪は124センチになっている。

 朝、玄関を開けた途端、目の前に飛び込んできたのは、膝ぐらいにまで 積もった新雪。唖然とした。昨日の夜、片付けたのはなんだったんだ?
 スノーダンプで押して、雪捨て場へと運んでいった。本当は午後から「スポーツジム」に行って、「ターゲットアブス」をやろうと思っていたのだが、もうそういう状況じゃない。雪を処理しないと車が出せない。

 狭隘になった雪道で動けなくなった車両を何度も見た。
 やってもやっても雪は減ってくれない。やっと終わったのが午後の2時。腰が痛い。背中が張っている。足が重い。

 びっしょり汗を吸った下着を洗濯機に放り込み、着替えてその場にしゃがみ込む。
 疲労困憊。食欲さえ湧いてこない。昼食を食べてないのに・・・。
 もう雪なんて見たくもない。うんざりする。

 水をコップで何杯も飲んだ。美味い。まるでフルマラソンを走った直後のようだ。
 部屋に暫くの間寝転がり、音楽を聴きたくなったので、今日は「プリンス」にした。
 去年の秋リリースされた、1987年の2枚組アルバム「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のスーパー・デラックス・エディションだ。

 アルバム「サイン・オブ・ザ・タイムズ」はプリンスの最高傑作との呼び声も高い。ただ、個人的にはちょっと違う。もちろん、悪くはないけれど。
 プリンスにとって通算9作目となる2枚組で、確かに今でも時々、車の中で聴いている。
 
 なんといっても今回のスーパー・デラックス・エディションの凄いところは、なんと、92曲のうち63曲が未発表トラックだということだろう。当然、オリジナル・アルバムは2020リマスターとなっている。

 アルバムの8枚、今回すべて聴いてみたけれど、いいなあと思える未発表トラックは(オリジナル・アルバムの楽曲を除いて)数曲しかなかった。実験的で斬新さはかなりあったけど。
 もしかして聴き込みがまだまだ足りないのだろうか。それとも「雪掻き」で疲れ切っていたからだろうか。

 音楽って、その日の体調によっても、微妙に違って聴こえてくるからなあ。
 それにしても、こんなに疲れる雪片付けも何年ぶりだろう・・・。
 明日は、もう厭だ。














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