淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「青森市内は20数センチの積雪だったのに東京都内はポカポカ天気で最高に気持ちよかった」139

2023年11月30日 | Weblog
 凍えるような寒さ。朝起きて、着替えようとパジャマを脱いだら鳥肌が立ってブルブル震えてしまった。
 新幹線に乗るために、歩いて「青森駅」へと歩いて向かった。雪が10数センチ積もっている。獣道のような狭い導線が出来ていて、すれ違うたび雪藪を漕ぐ羽目に。
 なんでこの街はこうやって、雪が降り積もって住人たちを苛め抜くんだろう。ほとほと嫌になる。
 「青森駅」にはバスを待つ高校生やサラリーマンたちで行列が出来ていた。みんな体を縮め、不機嫌そうな顔で、やって来ないバスを恨めしそうに待っている。



 弘前行きの普通電車に乗り込んで「新青森駅」へ。
 今日と明日、某商工会議所の某部会による先進地視察があって、それに参加するためにみんな駅で待ち合わせをして、「東北新幹線」に乗って東京へと向かうのだ。
 実は先日切符を買いに「みどりの窓口」に出向いたら、すべて座席は埋まっていますとの非情なお答え。どうしても午後2時までに調布市まで辿り着かなければならず、仕方がないのでグリーン車のチケットを買うことにした。



 新幹線は定時に出発。
 ゆっくりとシートに寛ぎながら新聞を読んでいたら、仙台駅から乗り込んで隣の席に座ったケバイお姐さんが、長い髪を掻きあげてこっちの頬を何度も叩くわ、足を組んでこちら側の座席まで堂々と入り込むわ、買ってきた弁当をガサゴソ音を立てながら食べまくるわ、完全にキレそうになる。
 なんとか我慢して大宮駅で下車。それにしても参った。
 気を取り直して「埼京線」に乗る。
 新宿に出てそこから「京王線」。「仙川駅」で下車して、駅から某大手企業の視察場所までの道を歩いて向かった。



 それにしてもなんという気持ちのいい青空と眩しいばかりの太陽なんだろう!
 あのさっきまで居た、吹雪舞う厳寒の地はなんだったんだろう?
 一緒に同行していた某企業のトップの方がぽつり溜息をつきながら、「天国と地獄だな・・・」と呟いた。
 事務局の若手職員が、スマホを開いて「今、青森市内の積雪、25センチです」と大声を上げた。



 ああ。気持ちいい。どこまでも綺麗な青空が広がっている。
 帰りたくない。このままずっとこの街にいたい。
 このあまりにも穏やかで気持ちのいい初冬の風景を見てしまったら、もう引き返すことなんて出来ないって・・・。







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「driving snowstorm」138

2023年11月29日 | Weblog
 水曜日。朝起きて外を見たら真っ白な雪が薄く一面に広がっていた。
 昨日の夜もまた、眠っているんだか起きているんだかよく分からない状態のまま時間が過ぎ、薄眼を開けたら窓の外が薄っすら白っぽく光っていた。時計を見たら朝の6時だった。今日も寝不足である。いつになったらぐっすりと眠ることが出来るんだろう?
 起きて、7時には家を出る。



 昨日の夜、テレビ朝日の「報道ステーション」を観ていたら、番組トップのニュースで、日本テレビ系の「日本海テレビジョン放送」に勤務している経営戦略局長の男性が、2014年以降、チャリティー番組「24時間テレビ~愛は地球を救う~」の寄付金や会社の売上金など、合計約1118万円を着服していたことを報じていた。その経営戦略局長の男性は懲戒解雇されたという。
 テレビ画面には、「日本海テレビジョン放送」の会長と社長が神妙な面持ちで記者会見に臨み、深々とお辞儀をしているシーンが映し出されていて、寄付活動を行ってきたという地元の僧侶が無念そうな顔でインタビューに応じている場面も出ていた。
 とにかくテレ朝の「報道ステーション」、10数分にわたって日テレの系列局である「日本海テレビジョン放送」での不祥事を徹底して報じてゆく。



 他局に甘く、自局に厳しい。これはマスコミ報道におけるいつものパターンだ。他局の不祥事には至極真っ当な正論を吐くくせに、自分の局で起こった事件や不祥事に対してはサラッと報道してお茶を濁す。
 いつもそうだ、この国の報道体制って。
 しかしそうなると、他局であるTBSやフジテレビの夜のニュースではどんな報道がされるのだろう?
 そして、不祥事を起こした系列局を仕切っている本家「日本テレビ」は、いったいどういう報道をするんだろうか?
 俄然興味が湧いてきたので、そのまま午後11時から始まるTBS「ニュース23」と日本テレビ「ニュース・ゼロ」を交互に観ることにした。



 まずはTBS「ニュース23」。
 冒頭では18歳女性の死体遺棄容疑で30歳代男性が逮捕されたニュースを流したけれど、2つ目ですぐさま日本テレビ系「日本海テレビジョン放送」に勤務する経営戦略局長による「24時間テレビ~愛は地球を救う~」の寄付金着服に関するニュースを大きく取り上げ、それを報じてゆく。テレ朝とほぼ同じ報道の仕方だった。
 ところが日テレは・・・。
 待てど暮らせど着服関連のニュースは流れない。冒頭、18歳女性の死体遺棄容疑で30歳代男性が逮捕されたニュースを丁寧に丁寧に報道していて、それが終わると、また別なニュースが幾つも続いてゆく。
 やっぱりそう来たか?
 自分たちに関係する厭なニュースはなるべく報道しないってことね。
 と、思っていたら、11時30分過ぎ、「スポーツ」関連ニュースに入るその直前、やっと短く事実だけを報道した。
 そういうもんだよね、報道番組なんて・・・。



 こんなふうに、世の中というモノは成り立っている。
 正義に基づく報道の使命とか、世に蔓延る不正を正すとか、そういう綺麗事はすべてまやかしである。
 愛が地球を救うことなんてこと、まず、ない。





 

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ソン・ガン×キム・ユジョン共演の韓国新ドラマ「マイ・デーモン」、まだ2話までの配信だけどこれがまた面白いっ!137

2023年11月28日 | Weblog
 ずーっと雨、そして雪マーク。そんな憂鬱な日々が続いている。今日も朝から凍えるような冷たい雨が降っている。
 昨日12時前に寝たら、朝方6時少し前に目が覚めてしまい、あとは寝返りを打ちながらひたすら悶々としていた。
 7時には起き上がり、7時半には「研究室」へと入って暖房を点け、午前1限目の授業の準備をする。
 お昼はゲストスピーカーと一緒に「学食」で200円定食。今日はカレーだった。
 午後はゼミ。3年生を対象にした個人面接を行う。来年度に向けての「卒業論文」指導と「就活」指導である。
 定時に帰宅。それでもまだ外は激しい雨が落ちている。とても冷たい雨だ。
 帰宅途中「ピザハット」に立ち寄って、「特うまプルコギ」Lサイズを持ち帰り、それをポテトと一緒に夕食にした。



 食べ終えて、熱い珈琲を一杯飲み、あとは当然の如く「Netflix」。
 韓国の大人気俳優ソン・ガンとキム・ユジョンが共演する「マイ・デーモン』が11月24日の金曜日からNetflixで独占配信されたのでそれを観るためだ。実は、金曜日の夜、いつ配信されるのか今か今かと待っていたのに中々配信されず、諦めて別のドラマに切り替えて観ていた(結局、金曜日の夜の10時過ぎ、やっと配信されたみたいだった)。
 それにソン・ガンの新作、この「マイ・デーモン」のほかに、12月1日金曜日から「Sweet Home ー俺と世界の絶望ー」のシーズン2が同じ「Netflix」で配信される。「Sweet Home ー俺と世界の絶望ー」シーズン 1も面白かったので、こちらの配信も楽しみだ。



 今回の新作ドラマ「マイ・デーモン」は、キム・ユジョン演じるプライドが高くて高飛車な性格の財閥令嬢社長と、ソン・ガン扮する、あることが原因で一夜にして悪魔の超能力を失ってしまったデーモンとの、出会いから始まるファンタジー・ラブコメディだ。

 まだ1話と2話だけの配信だけど、出だしから絶好調。
 観る前、悪魔だとか超能力だとかのキーワードを聞いた時はちょっと引いてしまったが、ファンタジー・ラブコメディものと最初から納得・理解して観れば、それも別に気にならない。
 とにかく、互いに気の強いツンデレ2人が織り成す会話の妙がたまんないのだ。ソン・ガンは、少女漫画で描かれる美貌のキラキラ王子みたいで、オーラも半端ない。
 いつものように、韓国ドラマ特有の、小出しに出してくる「幾つもの謎」が興味を惹き、続く次の回が観たくてしょうがない。
 こういう展開の持って行き方、本当に韓ドラは巧いよなあ。
 早く来週の配信日、来ないかな?






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これって本当にあの坂元裕二が脚本を書いたんだろうか? 映画「クレイジークルーズ」にはマジで驚いてしまった・・・。136

2023年11月27日 | Weblog
 今まで映画館で直接映画を観ても、それからDVDやテレビで放映された映画やサブスクで配信された数多の映画を観ても、必ず最後まで観ること、これだけは守って来た。どんな映画でもそれは守って来た。
 そりゃあ、長い人生、観ていてつまんない映画だって沢山あったし、期待に胸弾ませて映画館に駆け付けて観た映画があまりに最悪で、ガッカリして映画館を出たことだっていっぱいあった。
 だとしても、最後のエンドロールが流れるまで絶対に席を離れることはなかった。もうこれは意地である。

 

 日曜日、一本の映画を観た。
 ネットフリックスが制作した「クレイジークルーズ」である。
 主演が吉沢亮で、その共演者が最近あまり映画やドラマからご無沙汰だった宮崎あおいだった。
 なぜ、ほかにもたくさん観たい映画やドラマがあったのに、わざわざこの映画を選んだのかというと、脚本が坂元裕二だったからだ。それに、毎日更新されているネットフリックスの視聴ランキングの映画部門で、「クレイジークルーズ」が第一位を取っていたということもあるかもしれない。そんなに評判の高い映画なら観てみよう、そう思ったのだ。
 映画のポスターを見てもらえたら分かると思う。売りである出演者の名前なんて一切なくて、大きく【脚本 坂元裕二 第76回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞】と書いてある。それほど前面に脚本家・坂元裕二を押し出している。


 
 さてさて、映画「怪物」でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した脚本家による最新作「クレイジークルーズ」、期待は高まるばかりだ。
 TVドラマ、「東京ラブストーリー」、「Mother」、「それでも、生きてゆく」、「最高の離婚」、「カルテット」、「大豆田とわ子と三人の元夫」の脚本家の坂元裕二、映画「花束みたいな恋をした」の脚本も担当したあの坂元裕二である。それに今回、「大豆田とわ子と三人の元夫」で演出を務めた瀧悠輔が監督を務めるのだという。
 映画は、エーゲ海に向かう豪華クルーズ船を舞台に、乗客に対してとことん低姿勢で尽くしまくるバトラー(吉沢亮)と、浮気されて、その相手側の恋人であるバトラーに忠告してやろうと船に乗り込んできた女性(宮崎やよい)が、ひょんなことから船上で起きた富豪老人殺人事件を追うことになってしまうという内容で、いわゆるコメディ・タッチのラブ・ロマンスものといっていいだろう。

 ところがこの映画、コメディとしても中途半端、推理ものとしても中途半端、ラブ・ロマンスとしても中途半端、最初から最後まで何の緊張感もないまま、ダラダラと抑揚のまったくない展開に終始する。
 嘘だろう?
 本当に坂元裕二がこの映画の脚本を書いたんだろうか?
 それでも頑張って最後まで観ましたよ、映画「クレイジークルーズ」を。
 それにしてもいまだに信じられない。この映画の脚本家、本当に坂元裕二だったんだろうか・・・。








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渡辺源四郎商店11月公演「太宰治2」リーディング「女生徒」と「十二月八日」を観た雪降る土曜日の夜。135

2023年11月26日 | Weblog



 土曜日、初雪が街に降り、10数センチまで積もった。でもどちらかというと湿った雪で、かなり水分を含んでいる。
 演出家の工藤千夏さんから彼女が書き上げた書下ろしの新刊書籍が送られてきて(読み終えたら紹介します)、メールでも「11月25日、渡辺源四郎商店11月公演「太宰治2」として、リーディングで「女生徒」と「十二月八日」の2つの舞台をやるので是非観に来てください」とあったので、土曜日の夜、雪降る中、歩いて市内新町にある「渡辺源四郎商店しんまち本店2階稽古場」へと急いだ。



 ひっそりとした夜の中心市街地。雪だけが暗い空から落ちて来る。人影も疎らだ。
 館内に入ったら、厳寒で工藤千夏さんご本人がにこにこ笑顔で出迎えてくれた。この人、本当に優しい人だ。純粋で、怒ったところを一度も見たことがない。こんなピュアな女性、長い人生のなかでも滅多に会ったことがない。
 舞台の観客側に備え付けられたパイプ椅子に腰を掛け、開演を静かに待った。T夫妻が居たので手を振って挨拶する。同じ演出家の畑澤聖悟さんが手際よく入って来る観客たちを誘導していた。いつも誘導がほんとに巧い。



 舞台は定時に始まった。
 まずは太宰治の「女生徒」で幕を開ける。
 いつもの出演者に「青森中央高校演劇部」の生徒たちが加わってのリーディングで、中々凝った演出をしていた。さすが畑澤聖悟!
 そして「女生徒」に続いてのリーディングは「十二月八日」という同じ太宰治の短編小説だ。こちらの演出は工藤千夏さん。
 大井靖彦という役者の一人舞台で、戦争が始まった直後の日常を作家の妻という視点で捉えてゆく。
 二つのリーディングで約1時間だった。
 どちらも力作だった。
 終わって、またまた千夏さんから「今日はありがとうございました」との丁寧なラインが届いた。なんという律儀な人なんだろう。「良かったです」と返信する。



 そして11月26日日曜日。
 お昼から「スポーツジム」で筋トレを主体とした「Z180」を45分間。これ、キツかった。たぶん、明日は下半身が筋肉痛だろう。
 終わって、ゲチャゲチャに溶け出した雪道を車で帰る。
 晴れ間が覗いたかと思うと、暗い雲が空を覆って湿った雪が舞ったりする、そんな不安定な一日だ。
 やっぱり今冬は暖冬なんだろうか?
 
 





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作家の伊集院静氏が逝去した。好きな作家だった。そして今日の土曜日、朝起きて外を見たら一面銀世界が広がっていた!134

2023年11月25日 | Weblog
 伊集院静という作家が好きだった。小説自体それほど読んではいない。彼のエッセイ「大人の流儀」シリーズのファンだったのだ。それから「週刊文春」に連載していた人生相談も好きだった。
 「あの子のカーネーション」を読んだときは不覚にも泣いてしまったし、どこか無頼派っぽいところがあって人生の荒波を漕いで人間なんだということが読む側にもしっかりと伝わって来た。
 昔、なんかの週刊誌に漫画家の黒鉄ヒロシ氏のインタビュー記事が載っていて、その中で、「友人の伊集院静って奴は、俺が何処で飲んでいようと、それが真夜中過ぎだったとしても、『今から来いよ!』と誘うと必ず駆け付けて来る」と言っていたのを思い出した。
 なんか粋な人だ。
 もう彼の人生相談を読めなくなるのは本当に寂しい。



 そんな今日は11月25日の土曜日だ。
 朝起きて、カーテンを開いて窓の外を見てみたら、一面銀世界が広がっていた。真っ白な雪が車道も歩道も屋根の上にも積もっている。
 遂に来たんだ、長い長い冬がこの街にも。
 暖房を点けて蒲団から飛び出し、朝刊を取りに一階に降りて玄関ドアを開けたら、ツーンという独特の冬の匂いが屋内に飛び込んできた。
 吐く息が白い。



 でも雪掻きするほどの積雪でもなく、そのまま階段を上って部屋に入って、朝食を摂った。
 午後は吹雪の中、車を飛ばす。ギリギリ、一昨日タイヤ交換をしたので何とか冬道も堂々と走ることが出来る。



 夕方になっても吹雪は止まず、明日もまた雪だという。
 この街の冬が大嫌いだけど、色んな理由でこの街に留まるしかなく、ここで厳寒の冬を乗り切るしかほかに術がない。
 仕方がない。
 頑張ろう・・・。




 




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「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」133

2023年11月24日 | Weblog
 知り合いの銀行員が溜息をつきながらこんなことを言っていた。ある飲み会の席でのことだ。
 「つくづく思うよ。これまで色んなお金に纏わる人生模様に出くわして感じるのは、子どもたちが居ながら病気なんかで孤独に死んでゆく人間を見ていると、ーもちろん預貯金がほとんど無いまま亡くなる人だって中にはいるけどー、ほとんどの人たち、特に高齢者の人たちって、それなりに贅沢をしないよう常に心がけ、好きな事もしないでコツコツお金を貯め続け、そしてそれを使うことなく死んでゆく・・・そういうケースが大半なんだ。そうなると何のための人生だったんだろうって思っちゃうんだよなあ」と。



 確かにいる。
 自分の周りでもそういう人たちはいるし、そういう類いの話をたくさん聞いてきた。
 知り合いで数年前に定年退職を迎えたある人は、現役時代無趣味であることを常に公言していて、休日はほぼ家の中で過ごし、朝からテレビをぼんやり観ている生活を送っているとよく話していた。ただ物凄い倹約家で、旅行や仲間との飲み会にはほとんど参加せず、自分で作ったお弁当をお昼休みに食べ、あとはひたすら貯蓄する、そういう人だった。
 一度、「なんでそこまで倹約するの? どうせいつかは死ぬんだし、老後の生活費は生活費として貯蓄しておいて、あとは好きなことに使ったらいいのに」と言ったことがあった。すると、それがいかに甘いかと論破され、老後への貯えが大事かを逆に滔々と諭されてしまった。 
 その人はずっと独身を通し、結局病に倒れて亡くなってしまった。
 必死で蓄えてきた預貯金と独り暮らしを続けてきた立派な自宅は、死後、たぶん親戚縁者に渡ったのだと思う。
 もちろん、そういう生き方を否定するつもりなんかない。お金を貯めることが趣味で、それが生き甲斐だという人間だって、この世界には存在する。



 「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」という本を読み終えた。
 著者はビル・パーキンスというアメリカのコンサルティング・サービス会社のCEOで、ベンチャー・キャピタルやエネルギー業界を専門とする金融業界でヘッジファンドマネージャーとして大成功を収めた人間だ。
 今回読んだ「DIE WITH ZERO―人生が豊かになりすぎる究極のルール」が初めての著書なのだそうで、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」なんかでも絶賛され、日本でもかなり売れている本だという。



 本の冒頭、有名なアリとキリギリスのイソップ童話から始まる。
 勤勉で真面目なアリは、冬の食料を蓄えるためにせっせと夏場働き続け、一方のキリギリスは夏中楽しく自由に遊んで暮らす。ところが寒い冬が到来して食料がなくなってしまうと、アリは生き残ったけれどキリギリスには悲惨な現実が待っていたという、あのイソップの物語である。



 ならばと、著者は問う。じゃあ、アリはいつ遊ぶのだろうかと。アリはただただ短い人生を奴隷のように働いて過ごし、そのまま死んでいくだけの一生なんだろうかと。いつアリは、楽しい時間を過ごすのだろうかと。
 誰もが豊かで楽しい人生を望んでいる。しかし現実的に全員その望みを叶えられるわけじゃない。人生は短く、苦しいことはたくさん待っている。
 それなら、「老後のために蓄える」のではなく、今まさにこの元気なときこそ、手段としての「お金」を有意義かつ有効に使うべきだと主張する。

 この本の素晴らしいところは、様々な反証に対してきちんと誠実に答えている部分だ。それも具体的にだ。
 【ゼロで死ね】というこの過激な主張に対して、経済学者たちも絶賛しているのだけれど、それはちゃんとした個々のエビデンスを提示し、わたしたちに優しく解き明かしているからに相違ない。
 「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」、深いです。









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「くりぃむナンタラ1時間SP!!櫻坂46インストール第3弾!昭和平成のクイズに挑戦」を観てたらそのまま深夜番組をハシゴしてしまった。132

2023年11月23日 | Weblog
 休日の木曜日。
 マジで寝不足だ。
 昨日の夜、テレ朝の「報道ステーション」を観終えて、そのまま「くりぃむナンタラ1時間SP!!櫻坂46インストール第3弾!昭和平成のクイズに挑戦」を観ていたら、面白くて目が冴えてしまい、今度は中々眠れなくなってしまったのだ。
 番組が終わったのが午前0時を過ぎた辺りで、そこから色んなチャンネルを変えながら次々と深夜のヴァラエティ番組を観ていったら、時間は午前1時を過ぎ、「まあ明日は休みだし、いっか」とCSやBSの番組にまで手を伸ばしてしまった。
 結局、明け方までテレビを観てしまう羽目に。
 そんなわけで、折角の休みだというのに、ダラダラ昼過ぎまで蒲団に潜っていて、一日何にも出来ずに終わってしまった・・・。
 参ったな。



 寝不足の原因ともなってしまった「くりぃむナンタラ1時間SP!!櫻坂46インストール第3弾!昭和平成のクイズに挑戦」だけど、とにかく「くりーむナンタラ」の櫻坂46インストール企画シリーズの大ファンで、前回や前々回も笑いながら大いに楽しませてもらったことから、第3弾もずっと期待しながら待ち望んでいたのである。



 今回もまた、櫻坂46のお馴染みメンバーである4人の「クイズ番組で活躍してみたい」という 願いを叶えるべく、くりぃむ、くっきー、伊集院光がバレないようにスタジオの影に隠れ、櫻坂46のメンバーが出演する偽のクイズ番組で正解をこっそり教えてあげるというドッキリだ。
 本当のクイズ番組だと思って出演している山下真司や渡辺正行、それから森口博子たち昭和生まれのベテラン芸能人たちのリアクションがまた可笑しくて何度も笑ってしまう。
 「太陽にほえろ!」や「うしろゆびさされ組」や「スクール・ウォーズ」など、 櫻坂46が知るわけがない昭和や平成時代のキーワード問題を次々に回答し、昭和のベテラン芸能人たちに彼女たちは過激なタメ口を連発してゆく。
 面白かった。

 しっかし・・・。
 こうして毎晩ヴァラエティ番組を真夜中までハシゴしたり、TVドラマをひたすら観続けたりしていて、本当にいいんだろうか?
 ちょっと不安になってきたな・・・。





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「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」131

2023年11月22日 | Weblog
 「アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」がNHK BSプレミアムで、11月5日日曜日から3週にわたって放送された。毎回、録画してそれを楽しみながら観た。ちょうど裏番組が鈴木亮平 が主演しているTBS「下剋上球児」なので、まずはそちらを観て、それからでしたが。

 「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」は、アガサ・クリスティーが1934年に発表したミステリー小説で、確か学生時代に読んだ記憶だけはあるのだけれど、もう完全に内容は忘れてしまっていた。
 とにかくアガサ・クリスティーのミステリー小説の大ファンで、ほとんどの小説を読み漁り、映画化された作品もほぼ全部観て来たとは思うのだが、やはり彼女の数多発表された小説の中で、「オリエント急行殺人事件」と「そして誰もいなくなった」を初めて読んだ時の衝撃度が凄かった。
 次のページを捲るのが待ち遠しいと思える小説って、生涯にそんなにあるわけじゃない。この2冊はマジで貪るようにして読んだ記憶がある。



 そして今回ドラマ化された「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」も、結構楽しみにしていた。
 牧師の息子である主人公のボビイ青年が地元の名士と一緒にゴルフに興じていた最中、偶然、崖下に転落した瀕死の男を発見する。思わず崖を降り、助けに駆け付けたボビイだったが、転落した男は意識を取り戻すと、たった一言だけ謎の言葉を告げて息を引き取ってしまう。
 その言葉は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という、意味不明の言葉だった・・・。
 そこからこのボビイ青年が、彼の幼馴染でガールフレンドの富豪のお転婆娘フランキーとバディを組み、謎の言葉の真相を迫ってゆくことに・・・。

 うーん。原作は有名で評価も高い小説だけど(すっかりストーリーは忘れてしまっていましたが)、全3話のドラマのほうはちょっとイマイチだった。
 もう少しユーモアの要素も入れながらラストのどんでん返しまで駆け抜けて欲しかったなあ。少し緩慢で間延びした展開に終始していたように思える。
 ミステリーものって大好きなんだけど・・・。






 

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「人生はフェアなんかじゃない。でもそのことに慣れるんだ!」とビル・ゲイツは言った。130

2023年11月21日 | Weblog
 金曜日から天気が荒れるという。街に雪が積もり最低気温がマイナス0度以下になる日もあるらしい。
 師走がやって来て、クリスマスが終わって大晦日を迎え、また新しい2024年が始まってゆく。
 そんな2024年は日本にとって凄い年になる。それは、2042年もそうだ。この2年は日本にとっての最大危機といっていい。


 たとえば2024年。
 日本の全国民のうち、6人に1人が75歳以上となって、毎年の死亡者が出生者の2倍になる。つまり完全なる「老々介護」の時代に突入する。2024年が、戦後のベビーブーマーである「団塊世代」が全員75歳以上になるからだ。
 人類史上、かつて経験のなかった「超・高齢者社会」が誕生するのだ。今でもそうだけれど、医療機関や介護施設がその状況に追いつかなくなるのは明白だ。


 そして、2042年。
 この年、遂に日本の高齢者人口が約4000万人になる。ここがピークだ。
 就職氷河期世代が老い、独居高齢者が大量に生まれるこの2042年こそが、日本の最大級のピンチとなる。
 高齢者の絶対量が増えれば、高齢者向けのサービスも増え、社会コストが膨大に膨れ上がってしまうだろう。
 「団塊ジュニア」世代は「就職氷河期世代」でもある。現在の壮年非正規労働者は270万人だ。34歳以下のニートも約60万人いるのである。仮に親が倒れたり亡くなった時点で生活自体は破綻する。これは大変な問題だ。
 


 このように、これからの日本は大変な試練を迎えることになる。まあ、これまでの歴史を捉えてみても、いつの時代だって「未曽有の危機」と言われて来たのだろうが・・・。
 第一、人間が生まれながらにして平等なんて嘘っぱちだ。確かにみんな裸で生まれて来たんだから人間はみんなおんなじなんだなんて言う人もいるけれど、そりゃあみんな裸でオギャーとこの世界に出て来たかもしれないが、そのバックボーンとなる家族や財産などの有無によって大きくその後の人生は変わってゆくわけだから。
 つまり、フルマラソンをちゃんとスタートから42.195キロ走らなければならない人間と、10キロ地点から余裕で残りの32.195キロを走るだけで足りる人間とがこの世界には存在する。格差は増々大きくなっている。
 人生はフェアなんかじゃない。人生は不合理で不寛容で、弱い人間は強い人間に淘汰される。
 ビル・ゲイツが言っていた、でもそれに対して慣れろと。そこからしか下克上は成し得ないのだと。
 勝者だけが美味い酒を飲め美味しい料理が食べられる。
 敗者にはいつも何もない。





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日本の「必殺仕事人」のように正せぬ極悪人を成敗する韓国ドラマ「ヴィジランテ」、これがまた中々面白いっ。129

2023年11月20日 | Weblog
 今世間を騒がせている「ジャニーズ」問題でその矢面に立たされているのが、元「少年隊」の東山紀之氏だ。
 彼は、ジャニーズ(SMILE―UP.と改名)の社長になり、年内ですべてのタレント活動から引退すると発表されていたけれど、兼任する予定だった新会社の社長を突然辞退することになったようで、性被害者の補償会社社長業にのみ専念するのだとか。ということは、このまま芸能界を引退してしまうことになるのだろうか。
 実は彼が主演していたテレビ朝日系テレビドラマ「必殺仕事人」シリーズのファンで、年に何本か「必殺仕事人」の新作がスペシャル番組としてオンエアされるのをいつも楽しみにしていた。それがもう観られなくなる。人気のあるシリーズなので、誰か別の俳優でやって欲しいとは思うけれど、東山紀之という役者が、この役に一番ぴったり合っていたのは間違いない。これは本当に勿体ない。



 やはり視聴者側にしてみると、こういう勧善懲悪ものというか、法の裁きを巧みに掻い潜って私腹を肥やし、罪のない善人たちを苦しめている輩たちを、義憤に駆られた正義の味方が徹底的に懲らしめる物語は爽快極まりなく、単純にスカッとする。
 だからこういうドラマや映画って、これからも絶対に無くなることはないだろう。



 そんな世に巣食う極悪人を徹底的に成敗するという新ドラマが、韓国発で生まれ出た。11月8日からディズニープラス「スター」で独占配信が開始された「ヴィジランテ」である。
 現在、第4話まで配信されていて8話完結となる物語だ。1話が韓国ドラマとしては短い40分程度で、これまたちょうどいい尺となっているのも嬉しい。



 物語の主人公であるジヨンという若者は警察学校に通っている学生で、成績は首席のトップクラス、しかもイケメンで誰にでも優しく、みんなから慕われている。しかし彼には暗い過去があった。
 それは、幼いころ、彼の目の前で母親が知らない男に暴力を振るわれて殴り殺されるという悲惨な事件に遭遇してからトラウマが消えず、そのことが起因してか、残虐な犯罪を起こしたのにも関わらず、法律の不備から軽罰で済んだ犯罪者たちが、いとも簡単に釈放され社会にそのまま放たれている現実を目の当たりにして、そんな犯罪者に対して私的制裁を断行することを決心する・・・。

 まだ物語自体は中盤なので最後まで観ないと最終評価はもちろん下せないけど、さすが韓国ドラマ、ありきたりな「懲らしめもの」にはせず、ハラハラドキドキ感を加味しながら、悪人を成敗し続けるダーク・ヒーローの行動をスリリングかつスピーディーに描いてゆく。
 面白い。






 

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「今日11月19日日曜日は『国際男性デー』。実は真実なんて極めてシンプルで、いつも目の前にちゃんとこうして提示されてるんだ」128

2023年11月19日 | Weblog
 今日は「国際男性デー」だという。
 朝起きて、玄関の郵便受けに行って「朝日新聞」を取り、部屋に戻り、サンドイッチを食べ珈琲を飲みながら紙面を捲っていたら、今日が「国際男性デー」であることを知ったのだ。
 「国際男性デー」とは、男らしさといった固定観念を見直して、男性の健康や幸福に目を向け、ジェンダーの平等を促す日なんだそうな。
 その特集欄に、5人の医学博士による男性の健康についてのコメントが載っていたので丁寧に読んでゆく。【テストステロン】、【男性更年期】、【運動】、【食生活】、そして【スキンケア】と、結構多岐にわたっていた。



 なかでも興味をひいたのが、井出久満氏(順天堂大学教授)の【プレゼンティーズム】という初めて聞く言葉だった。
 これは、心身に健康上の問題があって、出社しているのに業務のパフォーマンスが上がらない状態のことで、その背景に隠れているのは「男性の更年期障害」なんだという。原因は、男性の「テストステロン」の減少にあるんだとか。
 これによって、イライラや不眠、筋力や性機能の低下、メタボリック症候群、脳梗塞、糖尿病、ウツなどが発症するというから、「テストステロン」ってとっても大事なのだ。



 「テストステロン」は「はつらつホルモン」とも呼ばれていて、成人時をピークに少しずつ下がってゆく傾向があり、「テストステロン」が筋肉の力を保ち認知能力を支えている。競争なんかで達成感を得られたりすると、この「テストステロン」が強く分泌されるというから、生きてゆくうえで、いかに何かを成し遂げたり目標に向かって突き進んだりする行為が大切かということが、よく分かる。ボランティアなんかの社会奉仕活動をすることでも「テストステロン」は高められるとも書いていた。
 有酸素運動や筋トレ、それからヨガ、食べ物としてはウナギやニンニク、赤身肉、適度な珈琲なんかがこの分泌には有効らしい。



 「朝日新聞」の特集記事を読んで改めて納得したのは、結局、適度な運動をして肉体を鍛え、邪まな考えを捨てて他人のためにも親身に尽くし、清く正しく生きることこそ、体内から「心地よい分泌分」が絶えず湧き出、幸せに生きることが出来るという、誠にシンプルな真実である。
 嘘を付かず、他人に寄り添い、食事と健康に気遣い、普通に生きてゆく・・・。複雑なことなど何もなく、すべてはきちんと昔からここに変わらず提示されている。









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「I’m so annoyed!」127

2023年11月18日 | Weblog
 お昼、パンを食べながらテレビを観ていたら、関西のテレビ局が制作しているワイドショーが流れていて、橋下徹氏や関西のタレントらがコメンテーターとして登場していた。
 今話題の、宝塚歌劇団「宙組」に所属していた25歳の劇団員女性が9月に急死した問題を受け、同歌劇団が記者会見を行ったその内容に関して、橋下徹氏が至極真っ当な批判をしていたり、プロフィギュアスケーターの羽生結弦氏が、昨日の夜自身の公式Xで、一般女性と離婚した電撃ニュースを取り上げたりしていた。
 羽生結弦氏は、8月に突然結婚を発表してそれが大きな話題となった。でもそのわずか105日後、今度は離婚発表だという。番組では彼の長文コメントを読み上げ、誹謗中傷や一部メディアからのストーカー行為、許可のない取材などで妻が家も出られない状況が続き、悩んだ末に相手のことを考えて離婚を決断したのだと司会者が深刻な顔で話していた。
 誹謗中傷・・・こういう話題を聞くと心底めげてしまう。



 それにしても、先日逮捕された「私人逮捕系ユーチューバー」の「煉獄コロアキ」が、帝国劇場の近くでたまたま待ち合わせをしていた18歳女性に「チケット8万円で売ってるよね」などと言いがかりをつけ、その模様をYouTubeで流した事件があったけど、世の中、本当に呆れかえるニュースで溢れ返っている。
 みんな、どこか鬱屈していて、何かに激しい怒りや憎悪を抱いているようにみえる。いつも余裕がなく、絶えず苛々していて、周囲の人間たちに対して猜疑心を持ち、他人と比較してコンプレックスを燃やし、いつまでたっても穏やかな気分になることがない。
 お金はとても大事だし無くてはならないものだけど、もちろんそれだけが人生の全てじゃないはずだ。



 お昼に観ていたワイドショーの中で、コメンテーターの若い男性が、「新幹線に乗って座席を倒そうとしたら後ろの人間に強く押し返され、結局終着駅までLの字の格好のままパソコンを操作するしかなかったとボヤいていた。
 そういえば思い出した。自分にも同じ経験がある。
 新幹線で後方に座っていた中年のおばさんに、「シートを倒してもいいでしょうか」と尋ねたところ、「止めてください!」と大声で怒られたことがあったっけ。なにか事情があるんだろうと東京駅まで我慢して耐えていた。



 まあこんなことは大したことではないけれど、なんかほんと最近、みんな苛ついていて余裕がないように感じるのは自分だけだろうか。ギスギスして怒りっぽい人間がたくさんいる。ちっちゃなトラブルなんて日常茶飯事だ。
 いやあ、住みにくい世の中になったもんだ。
 つくづく厭になる。
 



 

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ボブ・ディラン初来日公演時のライブ・アルバム「武道館」のコンプリート盤 (4CDエディション)を聴く金曜日の夜。126

2023年11月17日 | Weblog
 ボブ・ディランの、もしかしたらこれが日本では見納めになるかもしれないと思ったライブを観たのは今年の4月のことだった。
 たまたまというか、偶然ディランのライブの前日がエリック・クラプトンの「日本武道館」公演で、ディランのライブの翌日が「ドゥービー・ブラザーズ」の「日本武道館」公演だったので、3日間連チャンの東京コンサート行脚になってしまった。でも、これはこれで至福の3日間だった。多分こういうことはもうないだろうな。



 そんなボブ・ディランの初来日45周年特別企画としてリリースされたのが、初来日公演時のライブ・アルバム「武道館」(1978年に日本で発売された)のコンプリート盤「武道館」 (4CDエディション)である。それもなんと4時間半にも及ぶ大作だ。
 ディランのライブ・アルバム「武道館」は2日間のステージの模様を録ったものだったけれど、今回新たにマスターテープが発見されたことに伴って、初来日から45年目にして未発表の36トラックを加え、再リリースされたのである。
 その「武道館」コンプリート盤、海外でもかなりの話題になっているようで、評価も高い。改めて今回アルバムを聴いてみて(最初にリリースされた「武道館」はずーっと何年も聴いていなかった)、「風に吹かれて」を含めた楽曲群のその大胆なアレンジに対して、いい意味で驚いてしまった。いいです、とても。



 今日は金曜日。
 雨が降る中、仕事が終わって急いで家に帰り、昨日残したピザをチンして食べながら、こうしてディランの「武道館」コンプリート盤を部屋に籠って聴いている。
 今週もあっという間に過ぎてしまった。もう金曜日って・・・。この速さはマジで異常だ。
 まあそれはそれとして。今夜はただ何も考えず、ディランにどっぷりと浸かって過ごそう。





 

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テレビ朝日ドラマプレミアム「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」を観た次の日は雲一つない快晴だ。125

2023年11月16日 | Weblog
 土曜日の夜9時からテレビ朝日で放送されたドラマプレミアム「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」は予め録画していて、昨日(水曜日)の夜、その2時間ドラマを数日遅れで観ることが出来た。
 今のラグビー界の礎を築いたラグビー界の「ミスター・ラグビー」と称される平尾誠二と、iPS細胞研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授との友情物語をドラマ化した作品だ。
 本木雅弘が主人公の平尾誠二役を演じていて、その妻が石田ゆり子、滝藤賢一が山中伸弥役を演じていた。



 ドラマは、ラガーマンである平尾と、彼の熱烈なファンだった「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した医師の山中が、雑誌の対談で意気投合したことで、以来、互いの家族同士で付き合い始めるところから始まる。
 ところがある日、飲み会から帰った平尾が胃の痛みを訴え吐血までしたことから急遽病院に駆けつけると、検査の結果、癌であることが告げられる。それも既に余命数ヶ月で、他の部位にも転移しているという。
 気持ちを切り替え、癌ととことん闘う決意を固めた平尾は、深い友情を育んできた山中のアドバイスを受けながら、凄まじい闘病生活へと突入するが・・・。

 

 描かれてゆく過酷な闘病生活のシーンにちょっと耐えられなくなってきて、観ていることが辛くなってくる。
 ここまでして、病魔と闘い続けなければならないのかと、演技とはいえ熱演している目の前の本木雅弘に対して深く感情移入してしまうのだ。
 それほど本木雅弘が鬼気迫る。なんとこのドラマ出演に及んで、10キロ近くも減量したのだという。そういえば確かに、ドラマ後半のげっそりと瘦せこけた姿に、思わず目を伏せたくなった。
 久方ぶりに重量感のあるTVドラマを観た感じがする。
 観終えて改めて思った。切実に思った。
 「今日、この日このとき、何事もなくこうして無事に生きているという、たったそのことだけで幸せなのだ」と。
 そんなテレビ朝日ドラマプレミアム「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」を観た翌日の今日は、雲一つない快晴に恵まれている。一点の曇りもない素晴らしい青空だ。
 感謝しよう。その11月16日木曜日の晴れ渡った青い空に。







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