淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「Don't be timid with repeated goodbyes」

2020年01月14日 | Weblog


 「月に向かって手を伸ばせ、たとえ手が届かなくても」、そう叫んで「クラッシュ」のジョー・ストラマーは死んでいった。
 享年50歳だった。
 「パンクはスタイルじゃない、姿勢だ」ともジョー・ストラマーはいっていた。
 パンクである。そしてロックである。
 そのスピリッツを知っていながら実行しない奴は、正真正銘のアホである。
 繰り返される別れに憶病になっちゃ、いけないんだ。

 ちょっと疲れました。
 暫く、ブログ休みます。

 春になったら、再開します。










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春みたいな北の街。「CRAZY KEN BAND TOUR PACIFIC 2019」ライブ映像を観ながらぼんやり考える。この街を出て何処か遠くに行きたいと。

2020年01月13日 | Weblog
 夢の中に、10代後半から20代前半まで住んでいた東武東上線「大山」のアパートが出てくることがよくある。
 過去何度もここで書いてきたことだけど、その夢はほとんどいつもおんなじだ。

 すでに僕はもうそれなりの歳になっていて、たまたま公務出張で東京都内に来ている。そこでの仕事が終わって時間が出来たので、ふと、昔住んでいた街の駅に降り立ってそこから4年間住んでいた「大山」のアパートに行ってみようと思い立つ。「池袋」から東武東上線で3つ目の駅「大山」に降り、賑やかな「大山商店街」を通って「川越街道」を渡り、広々とした「交通公園」と「板橋団地」を抜けると、そこはもう、僕が学生時代に住んでいた木造モルタル2階建てのぼろアパートだ。
 もちろん、その階段を上がってすぐ右側にある当時暮らしていた8畳近い西日が差す一間の部屋には今では誰か別の人間が住んでいるはずだ。それでも僕は懐かしさから階段をそーっと上って部屋の前へと歩み出てみる。すると、なぜか部屋のドアが開いているのだ。
 吃驚しながらも、恐る恐る、僕は部屋の中を覗いてみる。
 すると、その部屋は、僕が昔暮らしていた時と同じ家具が置かれていて、机の上に載せていたステレオとスピーカーも本棚の中の書籍とLPレコードも、一切合切そのままの姿かたちで残っているのである。
 驚いた僕は、焦りまくる。パニックに陥る。
 「えっ!? 俺はまだ引っ越しもせずに、既に何年間も東京のアパートに荷物を置いたまま放置していたんだろうか!」、家賃もずっとあれから滞納したまま? どうしよう? 
 リアルに夢の中で焦りまくるのだ。

 そして、そこで突然、目が覚める・・・。

 いつも、僕の中には「東京」がいた。
 それは別に、地理的な環境としての「東京」だとか、政治と経済と文化の中心都市としての「東京」だとか、華やかさと繁栄に彩られた大都会としての「東京」に対して抱いている感情とは少し違っている。
 そこはいつも、自分にとっての「約束の地」であり、自己実現する「街」として、あるいは目指すべき最終地点として意識する「街」だった。
 確かに、垢ぬけて洗練されていて、すべてが揃い、欲望と虚栄に溢れる「大都市」への純粋な憧れもないわけじゃないけれど・・・。
 辛いとき、苦しいとき、死にたいと思うほど切ないとき、どん詰まりで四面楚歌に陥ったとき、ヘルタースケルターから逃げ込むべき「心の場所」はいつも「東京」だった。

 3連休最後の月曜日の青森市内の積雪量は午前10時現在で5センチ。気温は+の1.5度。空は曇ってはいるけれど、とても穏やかで、まるで長い冬が終わった早春の北国の朝のようだ。

 浅い眠りから目覚め、まずはテレビを点ける。
 今日は「月曜断食」の日なので、朝食が摂れない。それでもお腹が減っている。熱い珈琲とヨーグルトに林檎をつけて食べたい。カリッカリッのパンにバターを塗って、ベーコンと目玉焼きと一緒に頬張りたい。そんな妄想は膨らんでゆく。
 一日、なんとかこの空腹に耐えいこう。耐えてゆくしかない。

 とりあえず何にもやることがなかったので、WOWOWでオンエアされていた「CRAZY KEN BAND TOUR PACIFIC 2019」の映像ライブを蒲団に入ったままで観る。2019年11 月17日日曜日「神奈川県民ホール」で行われたライブの模様だ。
 クレイジー・ケン・バンドの最新アルバム「PACIFIC」のコンセプトが「港街」ということもあってか、ステージで披露する曲は「横浜」を扱ったものが多い気がする。ライブの前半で演奏した最新アルバムからの数曲(だと思う)がとても素晴らしく、アルバム「PACIFIC」が欲しくなってきた。

 クレイジー・ケン・バンドの、潮の香る海風と太陽の輝きが浮かぶ素敵な楽曲を聴いているうち、「ああそういえば、俺も昔、神奈川県民ホールに彼女と二人、コンサートで行ったっけなあ」なんてことを思い出してきた。横浜にも、東京同様たくさんの思い出が詰まっているんだ。

 「CRAZY KEN BAND TOUR PACIFIC 2019」のライブ映像を観ながら、蒲団の中で、独りぼんやりこんなことを考える。
 この街を出て何処か遠くに行きたいな。行くなら「南」がいい。優しい春の息吹を感じる暖かい街がいい。

 俺はなんで、この街に、必死になって今の今になってもまだ、こうしてへばりついているんだろ? もう自分自身に嘘をつくのはやめて、色んなものから自由になってもいいころなんじゃないのか? どうせ、あとそんなに長くはないんだし。

 あらゆるしがらみを抜け出して、もう一度全部振り出しに戻したい。戻すことが出来るなら。
 怠けてきたツケが、こうやって今になって襲ってきている・・・。







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ポン・ジュノ監督最新作映画「パラサイト 半地下の家族」が凄いらしい!+土曜プレミアム・人志松本のすべらない話【GACKT参戦!】

2020年01月12日 | Weblog
 土曜日は「お通夜」があって雨の中出掛ける。
 お焼香を済ませ、いったん帰宅。
 事情があって夕食を家で食べることが出来ず、友人がやってる「天ぷら屋」に行って食事を摂ることにした。
 歓楽街の本町は土曜日だというのにひっそりしていて、人通りも少ない。ネオンが闇夜にきらきら輝き、冷たい雨だけが降り注いでいる。
 友人の店のカウンターで生ビールを飲んで熱燗を一合頼み、天むすと蕎麦、白子の天ぷらなどを食べ、一時間ほどで帰った。

 パジャマに着替え、夜の9時から始まったフジテレビの「土曜プレミアム・人志松本のすべらない話【GACKT参戦!】」を観る。
 今回は、松本人志のほかに、いつものレギュラーである千原ジュニアと宮川大輔、それから麒麟の川島、四千頭身の後藤、小籔千豊、ロッチの中岡、兵動大樹、そして古舘伊知郎。
 今回の超目玉が、初参戦するGACKTだ。

 GACKTは出るなり「緊張している」を連発。あまりのプレッシャーに本番前、少しアルコールを注入してきたことまで告白する。
 それでも、中々GACKTにサイコロの目は出ず、本人の緊張した顔が何度もテレビ画面に映し出される。

 ところが、中盤から怒涛の3連チャン指名!
 ペコちゃん似だという女性マネジャーのドジな話「マネジャーのカナモリ」、同じスタッフの小太りな男性を怒鳴りつけた時のエピソード「星に帰るマカベ」、中学時代の怖い先輩に関する「恐怖のイノグチ先輩」と、立て続けに披露して爆笑を勝ち取ってゆく。
 その後、終盤にはまたまた4回目が当たって、「タクシー」が使えなくなってしまったというトラウマ話を可笑しく語る。GACKT、大活躍だ。
 結局、GACKTの「恐怖のイノグチ先輩」が「MVS」に選ばれた。

 確かにGACKTも面白かったとは思うけど、個人的には、兵動大樹と宮川大輔のエピソードに大笑いしてしまった。
 この2人、語り方が天才的に上手いのだ。細部の語りが特に秀抜なのである。

 「土曜プレミアム・人志松本のすべらない話【GACKT参戦!】」を観終えても、どうせこのまま眠れないのだと観念して、そのまま深夜の各局バラエティを片っぱしから観続けていった。
 そんなわけで、日曜日の朝もまた半分寝惚けたままで起床する。

 今日も雪は降っていない。
 もう1月12日だというのに・・・。
 冬を迎えて、まだ雪片付けが一回だけというのも、こんなこと、生まれて初めてのことかもしれない。
 午後4時現在の青森市内積雪量が4センチ! 4センチ? 気温は+3度! +3度?

 朝食を摂って新聞と週刊誌に目を通す。
 「週刊文春」最新号の「シネマ・チャート」を見たら、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が、な、な、なんと、選者全員満点を付けているではないか!
 100点? 満点? 評論家たち全員が?
 もう一度目を凝らしてみても、やっぱり全員が☆☆☆☆☆だった!

 韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は、僕も大好きな監督ポン・ジュノの最新作で、2019年、第72回のカンヌ国際映画祭で、韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品でもある。
 ポン・ジュノ監督の映画は確かにどれも素晴らしい。
 「殺人の追憶」、「グエムル 漢江の怪物」(特にこれは傑作中の傑作!)、「母なる証明」、「スノーピアサー」(これはイマイチでしたが)・・・。
 
 今回の「パラサイト 半地下の家族」は、サスペンスの要素が満載の娯楽映画らしいが、これは絶対に観ないとなぁ。
 首都圏では10日の金曜日から既に公開されているけれど、青森市内は少し遅れて2月中旬から市内の映画館で上映される。

 まだ観ていないので何とも言えませんが、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」、これまた必見です(たぶん)!







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今日がつまらないと思ってる人、途方に暮れてる人、必見です! 映画「フォードvsフェラーリ」、ラスト「ル・マン24時間レース」は手に汗握る面白さ!

2020年01月11日 | Weblog
 1本のテレビ・ドキュメンタリーと1本の映画に、ほんの少しだけの元気を貰った。

 テレビは、昨日の夜10時50分からのNHK「ドキュメント72時間」。
 毎年11月下旬に開催している「沖縄本島1周サバイバルラン」の2019年大会の模様をドキュメントした番組だ。
 
 沖縄県1周400キロを3日間で走り切るという超過酷なマラソン・レース「沖縄本島1周サバイバルラン」。
 今回、沖縄1周400kmを制限時間72時間以内で走り切らなければ―コースにはチェックポイントが設けられていて、規定タイムを過ぎた参加者は失格となる厳しいルール―失格してしまうこのレースに参加した猛者たちは、全部で68名。

 当然、昼も夜もぶっ通しで走らなければ完走なんて絶対に無理である。険しい山道もあれば突風や豪雨にも襲われる。地べたに寝転がって真夜中たった独りぼっちで仮眠をとることだってあるだろう。日中は、いくら沖縄が11月だといっても、それなりに太陽だって照り返してくる。

 何度も「100キロウルトラマラソン」に出場した経験があるので言えるけど、走っているうちに極度の疲労と足腰の痛みが何度も襲ってきて、「もう二度と走りたくない」といつも思ってしまう。長いのだ、あまりにもゴールが!
 100キロでもそこまで辛いんだから、その4倍もの400キロなんてもう・・・人間の走りを超えている・・・。

 カメラは、そんな過酷な超人レースに挑戦しているランナーたちに声を掛けてゆく。
 癌に侵されながらもそこから生還して走ることを覚え、今回のレースに挑戦しようとする者。何度も参加しているのに一度も完走したことがないけれど、それでも毎回参加して周りのランナーに声を掛けながら伴走して励ます者・・・。

 観ているうちにちょっと目頭が熱くなってしまった。最後に数名だけが完走を果たしたけれど、いったいどうなっているんだ? その強靭過ぎる肉体と精神力は!
 最近のNHK「ドキュメント72時間」、マンネリ気味だと思っていたけれど、今回はなかなか良かった。
 元気が出る。

 そして映画のほうは、マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演を果たした「フォードvsフェラーリ」。

 土曜日の初回を観ようと張り切って映画館に行ったら、なんと、場内にはオレ一人。
 ええー?! 土曜日なのにあと誰もいないの?
 まあこれまで何度もたった一人で観た映画ってたくさんあったけど・・・。
 そしたら、もう一人中年のおじさんがギリギリで入ってきて、結局2人ぼっちで映画鑑賞することに。

 映画「フォードvsフェラーリ」は、1966年に行われた「ル・マン24時間耐久レース」までの模様が描かれてゆく。それまで絶対王者と言われていたフェラーリに挑む、アメリカフォード社の挑戦の物語だ。

 「ル・マン24時間耐久レース」で唯一アメリカ人として初の優勝をもたらした元レーサーは(マット・デイモン)は、フォード社から常勝フェラーリを倒して欲しいとの困難な依頼を受け、粗削りで協調性がまったくないレーサー(すでに今はレーサーを退き、しがない車工場で整備の仕事をしている)のケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)に白羽の矢をたてる・・・

 監督が、「LOGAN ローガン」(あの「Xメン」シリーズね)や「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」を撮ったジェームズ・マンゴールド。
 この起用が良かった。そしてもちろん、大好きなクリスチャン・ベールも!

 ラストの「ル・マン24時間耐久レース」がとにかく迫力満点で描かれる。
 CGを極力排した、ナマのカーレース・シーンが凄い。手に汗握るとは、まさにこのことをいうのだろう。

 今日もまた別に楽しい1日じゃなかったよとため息をついている、そこのあなた。
 自分は明日も今日とおんなじような、なにも変わり映えしない日常を送ってゆくだけなんだと嘆く、そこの君。
 「フォードvsフェラーリ」を観に行きましょう!

 敵は組織の外部にいるんじゃない。
 敵は組織の内部にひっそりと隠れていて、あなたや君の足を引っ張ろうと手ぐすね引いて待っている・・・。
 「フォードvsフェラーリ」の映画を観て、それを知りましょう。そしてそこからどうやって這い出し、人は真の勝利を掴んでゆくのだろうかということを。

 ラストは、ちょっぴり切ないです。





 

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やっと聴けた。ビートルズ「アビー・ロード【50周年記念スーパー・デラックス・エディション】(完全生産限定盤)」を。

2020年01月10日 | Weblog
 朝起きて、今日(1月10日金曜日)の朝刊「東奥日報」を読んでいたら、「小雪の県内 冬景色様変わり」の見出しが第一面に躍っていた。

 市内「佃地区」の同じ場所から撮った去年と今年のカラー写真を同時に載せていて、それを一目見ただけで今年の異常なまでの雪の少なさがリアルに分かる。
 歩道とその先のバス待合所が写真に撮られているのだけれど、去年は歩いている市民の腰辺りまで脇に雪が積もっていたのに、今年の写真では雪がまったくない場所さえ見受けられる。
 昨年と比較して、今冬は現時点で70センチも雪が少ないのだとか。
 新聞には気象台のコメントが掲載されていて、今後1カ月も気温は高めに推移してゆくらしい。

 そんな今日も、この街に雪は降らない。
 朝からどんよりとした冬空が広がっているだけだ。
 昨日の夜も寝つきが悪く、浅い眠りに終始し、訳の分からない夢を見ては真夜中に目が覚めた。
 完全に疲れ切っていて、ヤル気が起こらない。風邪もひき始めみたいで、熱はないけど咳が止まらない。そしてちょっとしたミスを連発する。

 付けていた眼鏡をふとした仕草から床に落とし、真っ二つに割れてしまった。冷蔵庫から取り出した水の容器の蓋を弾みで取ってしまい、容器の水をそこら中にばらまいてしまった。なぜか授業の開始時間を取り違え、慌てた生徒たちが「研究室」まで呼びに来た・・・。
 ほかにもたくさんある。
 小さな「負」の連鎖だ。もちろん、すべて自分が悪い。おっちょこちょいなのは昔からだけど・・・。

 少し落ち着こう。少し冷静になろう。
 そうだ、ビートルズを聴こう。なんかあったら、ビートルズとストーンズだ。これで救われよう。少しの元気と希望を貰うことにしよう。

 ということで、去年リリースされたのに買うのをずっと我慢していて、今年の元旦「Amazon」で注文したアルバム、「アビー・ロード【50周年記念スーパー・デラックス・エディション】(完全生産限定盤)」を初めて聴いてみることに。
 やっと聴けた、「アビー・ロード」。
 
 何度も書いてきたことでもう耳にタコができたかもしれないけど、ビートルズの最高傑作アルバムは何かと問われたら、迷わずこの「アビー・ロード」を挙げる。
 もしも3枚挙げろと言われたら、この「アビー・ロード」と、「A HARD DAYS NIGHT」、それから、うーん・・・あと1枚は・・・「マジカル・ミステリー・ツアー」かな。
 でも、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、「ホワイト・アルバム」かもなぁ・・・。そこは迷うなあ。

 今回の作品は、2017年にリイシューされた「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、2018年の「ホワイト・アルバム」に続くボックスで、50周年記念エディション、3CD+Blu-ray(オーディオ)のスーパー・デラックス盤である。

 ジョン・レノンの「Come Together」に始まって、ジョージ・ハリスン「Something」、ポールの「Maxwell's Silver Hammer」、「Oh! Darling」、ジョンの「I Want You (She's So Heavy)」で終わるA面(今はCDなので通しで流れますが)と、ジョージの「Here Comes The Sun」から「Because」、そしてポールの楽曲が連続して流れてゆく、美しさの極致ともいうべきB面の素晴らしさ!

 ロック史に燦然と光り輝く、名盤中の名盤だ。

 「アビー・ロード」は、全英で17週連続、全米で11週連続1位となる大ヒットを記録した。
 今回の【50周年記念スーパー・デラックス・エディション】は、Disc 1に、新たに作り直したアルバム本編の「2019ステレオ・ミックス」が収録され、Disc 2とDisc 3には、アルバム全曲と、同時期のセッションからのシングル曲やポールが他のアーティストたちに書いた楽曲、未発表曲などが収録されている。
 なかでも聴きどころは、Disc 2における「ハー・マジェスティ」だろう。

 これを聴いて少し元気になった。
 ビートルズの凄さ・素晴らしさっていうのは、こんなところにもある。
 癒しと疲れを取り除く、美しい絶景が眺められる「露天風呂」に浸かっているようなものだ、ビートルズって。








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「なし崩しの日々」

2020年01月09日 | Weblog
 一睡もしていない。
 昨晩もまた色々あって、突然真夜中に起こされ、そのまま今日の朝を迎えた。
 その前日もほとんど熟睡出来なかった。でも前日の場合は、日常頻繁に襲って来るいつもの遣り切れない不眠状態ではあったけれど・・・。
 とにかく2日間の不眠事情はそれぞれ異なるにしろ、最近眠れない日がずっと続いていることだけは確かな事実だ。

 いつも身の回りに必ず何かが起こる。
 それが起こってはやがて終わり、やがて終わったと思ってほっと一息つくと、すぐ次にまた別の何かが起こり出す。そんなふうにして人生なんてもんは続いてゆくのだ。仕方がないことなんだろう、たぶん。
 でもそれはいつも、楽しいとか嬉しいとかの前向きなものじゃなく、うんざりするくらいに気が滅入る、煩わしいことのみで占められているから救いがない。

 何にも考えず、ひたすら蒲団の中に潜って熟睡してみたい。感情なんてもん、一切合切無くなっちゃえばいいのに。そうなったらどんなに楽だろう。そう思ってしまう自分がいる。

 人間は絶えず考える。絶えず悩み、自分のどん底を知ってゆく。一つの悩み事が済んでも、また次の悩みが現れて、今までとは別な悪さをし始める。
 尽きることなど一切ない。

 でも、人間とはそういうものなのだと説く哲学者がいる。
 ホッブズだ。
 ホッブズは17世紀イギリスの哲学者で、「リヴァイサン」を書き、人間の感情において最も還元的なものは、恐怖であり、不安であると説いた。

 人間は、いつもビクビクしながら他人と自分を見比べ、自らが得た地位や名誉や財産や家族を失うことを恐れながら日々を生きている。
 しかし、そういう状態こそが人間本来の姿であり、それをホップスは【自然状態】だとした。

 でもなあ、そんな【自然状態】なんだから、別になーんも気にせずに、完全に開き直って人生もう一度切り開けって言われてもなあ・・・。
 ああ、鬱陶しい。
 人生は、ほんと鬱陶しい!

 眠くて眠くて今にも倒れそうな自分に鞭打って、朝の軽い食事を摂り、仕事へと向かう。
 今日も朝から憂鬱な雨が降っている。
 7時台には「研究室」に入って暖房を点けた。
 椅子に座ってポットのお湯を入れ、インスタントの珈琲を一杯だけ飲む。
 電話が入ったので携帯を取り、新聞を読んで授業に使えそうな記事を切り抜いた。

 それにしても、なんなんだ? この世界のどうしようもない有り様は! 
 無性に腹が立ってくる!

 そういえば、ニーチェもこんな事を言ってたな。
 【永劫回帰】。
 不幸な、どうしようもない不幸な体験をしてこそ、次にやってくる(だろう)いい思い出がより一層映えるわけだから、その両方が来ては去り来ては去る、この繰り返しこそが人生の本質なんだと。だからこそ、今ある人生を心から楽しめばいいのだと。

 でもなあ、確かに【永劫回帰】こそが人生なんだから、今ここにある危機それ自体をも楽しめなんて言われたってなあ・・・。
 そんな聖人君子になれるほどの器じゃねーし。

 ああ、マジで鬱陶しい!
 人生なんて、喜び1に対して不幸なんてもん、ほとんど9じゃないかよ!

 





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「激しい雨が降っている」

2020年01月08日 | Weblog
 そこには醜い飢えがあって忘れられた魂がある。そこには色は黒だけで数字なんて存在しない。
 私はその事を話し、思いを巡らせ、人々に告げて一息つく。それは山へこだまして、すべての魂に届いてゆく。
 そして私は、沈んでゆくまで海に立っていたい。私が歌い始める前からそれはいい歌だとわかってるから。
 激しい、激しい、激しい、激しい雨が降りそうだった・・・。
 激しい、激しい、激しい、激しい雨が降りそうだった・・・。

 さすが、ノーベル文学賞をとったボブ・ディラン、素晴らしい歌詞を書く。ボブ・ディランの「 A Hard Rain’s A-Gonna Fall」は、彼の1963年にリリースされた2枚目のアルバム「The Freewheelin’ Bob Dylan」に収録されている名曲だ。

 1月8日水曜日の青森地方も、朝から雨が降っている。
 そう、1月真冬の真っ只中の本州最北端の県庁所在地で、世界有数の豪雪地帯に雨が降っている。それも激しく降り続く冷たい雨が。

 今日は令和2年の仕事はじめ。
 朝7時に起きて、リンゴとヨーグルト、ポタージュ・スープ、ビーンズをまぶした野菜サラダを食べ、車を出して仕事場に向かう(昨日の深夜は「ロンドンハーツ」を観てから、「吉本新喜劇」も観てしまったので、寝不足でかなり眠いですが)。
 雨が降って、一部の道路にこびり付いている氷面の表面に水が溜まって結構滑る。それでも出勤ラッシュはそれほどでもなく、スイスイと目的地へと進んで行った。

 久しぶりの「研究室」、かなり冷え切っていた。
 エアコンの暖房を点けて、お正月の休み期間中に読もうと思っていた7~8冊の本を本棚に置き直し(任天堂「switch」で「ゼルダの伝説 夢を見る島」を一心不乱にプレイし続けてしまい全く本を読めませんでした)、電話を一件受け、溜まったメールを読んで返信し、まずは新聞2紙に目を通す。

 お昼、やっと書き終えた「寒中見舞い」を出すために、大学の近くにある「郵便局」まで傘をさして歩いて向かう。
 凄い雨だ。冷たい雨で、土砂降りといっていい。それにしても、なんなんだ、このこれまで一度も経験したことのないような、異常なほどのこの暖冬は?
 雪片付けをしないぶんだけ、助かることは助かるけれど・・・でもそれにしても・・・。

 ただっ広い学生用の駐車場を横切って歩く。
 授業が始まるのは今週の金曜日からなので、当然の如く、自家用車はほとんど停まっていない。その冷え切った駐車場に冷たい雨が引っ切り無しに降り注いでいて、それは止まることを知らない荒馬みたいに、いきり立っているように見えてくる。

 お昼は、大学向かいのスーパーで買ってきた、「春雨スープ」と「野菜の煮つけ」を静かな部屋の中で独りぼっちモグモグ食す。
 まだ、硝子窓を激しい雨が叩きつけている。

 やるべきことがたくさんある。
 まずは「寒中見舞い」はがきを書き終えて郵便局に出した。
 次は「津軽学」へ寄稿する原稿を書き、出版する「映画編」のリストを作ってもう一度取り上げる映画を観直し、詩も書き溜めないと。

 「あおもり桜マラソン大会」と「走れメロスマラソン大会」には、昨日ネットでエントリー完了した。「八戸うみねこマラソン大会」の申し込みはまだのようだけど。
 2月からは、新たにオープンする「Hスポーツクラブ」にも行こうかなと考えてる。でも「ボクシング・ジム」も辞めたくはない。

 とにかく、走る。
 走って走って、その果てで、突然いきなり死に果てる。
 太く短く。
 長生きはしない。
 老いて痴呆なんて真っ平だ。

 理想だな。
 ほどほど生きるだけでいいや。
 走れなくなったらそこで終わりだ。
 潔く散ろう。

 うん。





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Year-end and New Year holidays⑱the last./「ウィッチャー」シーズン1、大澤誉志幸「TraXX -Yoshiyuki Ohsawa」

2020年01月07日 | Weblog
 今日で長かった休日が終わる。明日からは通常出勤だ。金曜日からは授業も始まる。
 年末年始はほとんど誰にも会わずにひたすら部屋に籠っていた。昨日の夜のホテルでの「新年祝賀会」にも出席しなかった。
 あまり誰とも会いたくない。人と話すことが億劫だ。

 休日最後の火曜日は、頂いた年賀状に返信するための「寒中お見舞い」のハガキを郊外にある「イトーヨーカ堂」に出掛けて買い求め、中のフードコート「リーガルハット」で「野菜たっぷり食べるスープ」を食べる。もちろん、麺は一切入っていない。

 外に出ると、まるで3月の陽気。空は晴れ渡り、空気が澄んでいる。ぽかぽかしていて、道路脇に残った雪が融けていた。
 1月7日なのか、本当に?

 午後は「寒中お見舞い」のハガキを書いて、Netflixオリジナルドラマ「ウィッチャー」シーズン1を遂に観た!
 ポスト「ゲーム・オブ・スローンズ」との呼び声が高い、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキの小説シリーズの実写化がやっと配信されたのだ。

 これまでも、この「ウィッチャー」はゲーム化もされていて人気を博してはいたけれど(まだこのゲームはやったことはないですが)、ここにきて、満を持しての映像化ということになる。
 いわゆる、「ゲーム・オブ・スローンズ」同様、剣と魔法とモンスターと冒険の一大スペクタクル・大河ドラマだ。

 「ウィッチャー」シーズン1の全8話のうち、まだ前半部しか観ていないので軽々に評価は出来ないけれど、あの傑作「ゲーム・オブ・スローンズ」の前半部と同じく、人物の関係性が複雑に絡み合っていて、まだよく物語自体の全体像が分からない(笑)。

 ネットで色々とリサーチしてみたら、「最初は入り組んでいてきちんと物語の進行が読めないかもしれないが、段々と人間関係が明らかになってゆくに従って、その面白さは倍増する」という意見が大半を占めていたので、今後の展開を期待して観ていくことにしよう!

 とりあえず「ウィッチャー」観終えて、今度は音楽を聴く。
 今日は、大澤誉志幸のベスト・アルバム「TraXX -Yoshiyuki Ohsawa Single Collection」だ。
 この2枚組のアルバムもまた、1月1日「Amazon」で注文したCDの中の1枚だ。

 大澤誉志幸も、1980年代の日本のミュージック・シーンを牽引した一人である。
 1984年の大ヒット「僕は途方に暮れる」を筆頭に、「ガラス越しに消えた夏」や中森明菜に提供した「1/2の神話」など名曲がたくさんあるけれど、僕はソニーからワーナーに移籍した直後に発表した、「甘い関係」というAORのお手本のようなスイートなミディアム・テンポのラブ・ソングが大好きで、よく聴いては、自分で自分の恋愛世界観を脳裏にこっそり映し出して悦に浸っていたものだった。

 今回買い求めたム「TraXX -Yoshiyuki Ohsawa Single Collection」は、その名の通りシングル・コレクションで、1980年代から1990年代にリリースされた大澤誉志幸のヒット曲が満遍なく収められている。

 大澤誉志幸のベスト・アルバム「TraXX -Yoshiyuki Ohsawa Single Collection」を聴き終え、レモネードを一杯飲んで、スポーツ・ウェアに着替える。
 これから久しぶりに「ボクシング・ジム」に行って、びっしょり汗を流すことにしよう。
 あと3か月後、「あおもり桜マラソン」42.195キロがある。

 せっかく10キロ近く体重を減らしたんだし、あとはちゃんと鍛えないとね。







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Year-end and New Year holidays⑰/フジテレビ2夜連続ドラマ木村拓哉主演「教場」、新日本プロレス「東京ドーム レッスルキングダム14」

2020年01月06日 | Weblog
 朝日新聞のタブロイド「GLOBE」1月5日の特集が面白い。「これから百年の孤独」というタイトルで、「孤独」について色々な視点からアプローチしている。
 人間に限らず、集団生活をする生き物にとっても「孤独」は避けて通れないらしい。
 たとえば、アリ。
 ある研究で、エサと水、休憩場所である巣を用意した箱で、①「1匹だけの孤立させたアリ」、②「幼虫と一緒にした同居アリ」、③「10匹のグループアリ」と3パターンに分けて飼育してアリの行動を調べたら、生存日数の中央値は「10匹のグループアリ」の66日間、「同居アリ」が半分以下の22日間、「1匹だけの孤立させたアリ」に至っては、たった6.5日間しか生きていられなかったのだとか。「1匹だけの孤立させたアリ」は、エサ自体の消費量も半分程度だった。
 「孤独」っていうやつは、どんな生き物にとってもとても辛いものなのだ。
 孤独なアリも辛かっただろうな・・・。

 そんな今日は1月6日月曜日。
 今日からほとんどの人間は令和2年の初仕事となる。でもこちらは水曜日からが仕事始めとなるので、今日は午前中、「確定申告」のために「青色申告会」へ出向いて、帳簿記載で不明な個所を教えてもらう。
 あとはずっと部屋に籠ってひたすらパソコンと睨めっこ。

 昨日・一昨日、週末の土日は、フジテレビの2夜連続ドラマ、木村拓哉主演の「教場」と、4日と5日に「東京ドーム」で開催された、新日本プロレス「東京ドーム レッスルキングダム14」のテレビ中継、この2つを観て過ごした。

 まずは、4、5日の午後9時からフジテレビで放送された、木村拓哉主演のスペシャルドラマ「教場」。
 今日、ネットで2日間の視聴率が発表されていたけれど、前編が15・3%、後編が15・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。善戦したと思う。
 だって、「教場」面白かったもん。

 ドラマの原作は長岡弘樹氏の同名小説で、年間ミステリー小説ベストテンの上位に必ずランクインしているミステリー小説だ(読もうとずっと思っていたけれど、まだ読んではいないですが)。
 「教場」は警察学校を舞台にしていて、今回の木村拓哉は、なんと白髪で右目が義眼という、かなりインパクトのある、冷酷でニヒルな警察学校教官の風間という主人公を演じている。凄みがあって、キムタクの新境地を開いたといえなくもない。
 警察学校の生徒役、工藤阿須加、大島優子、川口春奈、三浦翔平らも熱演している。

 風間教官が担当する短期課程の教場では、連日連夜、厳しいトレーニングが続いていた。 
 風間教官は「警察学校は適性のない人間をふるい落とす場」と考えていて、生徒がトラブルやミスをした途端、即「退校届」を突きつける、非情で冷酷な男だった。
 風間教官が率いる教場では、いったい何人の生徒が生き残って卒業証書を手にすることができるのか?
 そんななか、事件は起きる・・・。

 前後半で、生徒個々人の抱えるそれぞれの「ある秘密」が風間教官によって次々暴かれてゆくのだが、大きなヤマは最後の最後に現れる。
 その最後の大団円を迎えるそのときはじめて、観る者は風間教官の真の目的を知ることになるのである。
 ラストはグッときた。

 そして、テレビ朝日が2夜中継をした新日本プロレス、「東京ドーム レッスルキングダム14」、これもまた面白かった。
 4日に行われるIWGPインターコンチネンタル王者ジェイ・ホワイトvs挑戦者内藤哲也の勝者と、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカvs挑戦者飯伏幸太の勝者が、5日の東京ドームで2冠を賭けて激突するという内容だ。

 結局最後は、オカダ・カズチカvs. 内藤哲也戦となり、壮絶な試合に雪崩れ込んだ。
 オカダが旋回式ツームストンからレインメーカー、一方の内藤がカウンターのデスティーノからスターダストプレスと、大技の連発! ところが両者ともカウント2で何度も跳ね返す。
 それでも最後の最後は、内藤が必殺のデスティーノを決めて勝利した!

 新日もまた、プロレスブームのなか、今年もかなりノッてます。







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Year-end and New Year holidays⑯/「マツコ“毒舌”観察!!50日間で女性の顔は変わるのか!?日本一金かかる街で暮らすと」、映画「迫り来る嵐」

2020年01月05日 | Weblog
 日テレ1月4日午後7時から放送された、マツコ・デラックスの「マツコ“毒舌”観察!!50日間で女性の顔は変わるのか!?日本一金かかる街で暮らすと」を観る。

 とにかく、そのタイトルに強く惹かれてしまった。
 美容整形やダイエットを一切せずに、環境や生活様式を変えるだけで女性は美しくなることが出来るのか?
 これは面白そうだ。観るしかない。すんごく興味が湧いてくる。
 番組の進行役が、マツコ・デラックスと吉村崇だ。

 実験台?にされる女性は3人。
 50日間の費用はすべて番組持ち。街で声をかけた女性たちを50日間、これまでの生活と180度変えさせて生活してもらうと、それまでとその顔は変わってしまうのか? そのビフォー・アフターを検証するというバラエティー番組である。

 1人目は、栃木出身の超真面目な女子大生。
 その純朴な女の子を、東京タワーが目の前に煌めく港区六本木の高級マンションに住んでもらい、50日後にはいったいどのような変化を見せるのか?
 そして2人目が土浦に住む少し小太りな無職の女性。
 彼女にフラメンコを習ってもらい、同じ教室の生徒としてイケメン男性を送り込んだら50日後にはどうなってしまうのか?
 最後の3人目も、生まれて22年間彼氏なしの女子大生。
 彼女には癒しの海にダイバーとして潜ってもらい、イルカとの親密な交流を図り、そこから何かを得ることで何がしかの変化が得られるのかということを検証してゆく。

 テレビ的には、絵になるような過激なダイエット生活とか、徹底した美容整形を施すことで視聴者に衝撃を与えるというわけじゃないので、ずっと温(ぬる)さが最後まで付き纏い、番組は淡々と進んでゆくだけだ。
 なので、物足りなさは残ってしまう。

 それでも、1人目の栃木出身の超真面目な女子大生の六本木生活50日間は面白かった。
 マツコも、「ええー! こんな純粋な女性をテレビでイジりたくないわー」と言うほど、真面目に語学を学び、化粧も一切せずにスッピンで眼鏡をかけ、六本木に来たのも生まれて初めてだという女性だ。

 ところが初めての六本木生活から数十日経ったあたりで、彼女にちょっとした変化が生まれる。
 煌びやかな街をぶらぶら歩くわけでもなく、ひたすら大学とマンションを往復するだけの生活を送っていた彼女が、いつものように六本木の舗道を歩いているとき、すれ違ったキラキラショートでショートスカートを穿いた女性から、突然「ダセー」と笑われたのである(このシーンでのマツコの言い放った言葉が良かった、「こういう女、地獄に落ちろっ!」。同感だ)。

 ここから彼女は変わる。
 美容院でおいてあった「vivi」を恐る恐る手に取って初めて読み出し、「六本木ヒルズ」でヒールを買い、メガネを外す。
 そして、六本木生活50日目、彼女は確かに綺麗に生まれ変わっていた。
 環境は確実に人間を変える。心も身体も変わってゆく。その事実をこの番組は鮮やかに提示する。
 
 映画は中国映画を一本。
 映画「迫り来る嵐」だ。
 確か、青森県内では上映されなかったのでは? なので、映画館では見逃してしまった。
 
 経済が右肩上がりで発展し続け、社会全体が激変してゆく1990年代後半の中国。しかし大都市の繁栄とは裏腹に衰退の一途を辿る地方都市。その取り残された小さな町で若い女性だけを狙った連続猟奇殺人が起こる。
 警察官に憧れる、国営工場でしがない警備員をしている男は、自分勝手に捜査を進め、犠牲者のひとりによく似た女性と出会い、彼女への接近を試みるのだが・・・。

 迫り来る100年に一度だという大寒波のニュースが街に流れている。その前兆なのか、連日連夜、冷たく激しい雨が降り続き、窒息状態のような街のなかで起こる若い女性だけを狙った猟奇連続殺人事件。
 犯人はいったい誰なのか?
 男は身勝手な推理を立て、冷え冷えとした街で犯人らしき人物を執拗に追ってゆくが・・・。

 観ていて息苦しくなってくる。最初から最後まで、氷雨が降り続くシーンと、暗鬱な空と、荒涼とした郊外と、無機質な工場だけが映し出されてゆくからだ。

 でも、映画「迫り来る嵐」、確かに観る価値はある。









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Year-end and New Year holidays⑮/「嵐」 Netflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ「ARASHI’s Diary -Voyage-」

2020年01月04日 | Weblog
 ここ数日間、ほとんど家の中に引き籠っている。
 お正月ということもあるんだけど、例年のように雪が積もらず雪片付けをしなくてもいいことが起因しているのかもしれない。

 なので、一日中、これまで見逃していた映画を片っぱしから観たり、解禁となったCD買いで、「Amazon」から届いたアルバムを聴いて過ごしている。
 このまま、こうやって何処にも出掛けず「引き籠ったまま」一生を終わっても別にいいんじゃない? なんて思うことも・・・。

 ただ、去年から「年賀状」をもう出さない宣言をしたまではいいとして、それでも律儀に丁寧な言葉を添えて「年賀状」を書いて送ってくれる方も多く、それはそれで凄く嬉しいので、今日は久しぶりに中心市街地に出掛け、書店で「寒中見舞い」用の記念はがきを買い求めた。

 憂鬱な空が一面に広がっている。体感気温も結構寒く感じられた。
 1月4日午前11時現在の積雪量は21センチ。気温がマイナス1.7度。道路はツルツルだ。

 ふつう、「年賀状」は「松の内」の1月7日までに届くものをさすので、寒中見舞いを出す時期となると、1月8日から大寒最後の日(立春前日の節分の日)までということになる。
 よし、7日、「寒中見舞い」をポストに投函するとしよう。

 家に帰ってテレビを観る。
 「Netflix」で配信されている、「嵐」 Netflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ「ARASHI’s Diary -Voyage-」だ。
 この、ジャニーズ「嵐」のドキュメンタリー、解散を迎える日まで毎月次々と配信されてゆくらしい。
 「嵐」の熱狂的なファンは、かなりの数これを観るためだけに「Netflix」に加入したんだろうなぁ。

 まあ、個人的に、「ジャニーズ」に対しては何の関心もないけれど、ただ、山下達郎が楽曲を提供していた「KinKi Kids」の「A album」だけは購入して聴いていた。
 そして、あとは「嵐」だった。

 「嵐」の曲って、なかなかいい。
 「嵐」のすべてが好きだとか、そういうことではないのだけれど、「Step and Go」あたりから少しずつ興味が湧いてきた。
 「Step and Go」(YouTubeで何度も聴いたっけ)、「Bittersweet」(月9ドラマ「失恋ショコラティエ」の主題歌だった)、「Sakura」、そして「復活LOVE」などなどたくさんある・・・。

 特に「復活LOVE」はPVを何度も繰り返して観た(聴いた)。
 なにしろ作詞が竹内まりや、作曲が山下達郎なのだ。悪いわけがない。

 今回の「Netflix」における「ARASHI’s Diary -Voyage-」は、日本だけじゃなく、英語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、アラビア語など28ヵ国語の字幕が施され、なんと全世界190ヵ国に配信されたのだとか。
 ただし、その第1回目の配信だけれど、約30分間というかなり短いものだった。今後、新しいパートが増えてゆくのだろうが、初回ぐらい、もう少し長めのバージョンでもよかったのでは?
 ちょっと物足りなかった。

 「ARASHI’s Diary -Voyage-」第1回配信は、「天皇陛下の即位を祝う国民の祭典」における奉祝曲「Ray of Water」を歌う「嵐」のステージを冒頭に、相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔、そのメンバー5人へのインタビューを映し出してゆく。

 凄かったのは、松本潤が「一番大切なものを俺は殺そうとしているのかもしれない・・・」と真顔で呟く場面である。
 あっ、この5人、解散を前に、「Netflix」という媒体を使って過激な「本音」をぶちまけようとしているのかも・・・そんなことを思ってしまった。

 そうなると、「ARASHI’s Diary -Voyage-」、第2回以降の配信が俄然楽しみになってくる。








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Year-end and New Year holidays⑭/山下達郎「RECIPE(レシピ)」、KAZE、古内東子、Official髭男dism

2020年01月03日 | Weblog
 2019年一年間、まったくCDを買わないと決めて、2020年1月1日午前0時、「Amazon」で一年ぶりにアルバムを大量購入した。
 そして、1月2日の午後、宅配便のチャイムが鳴って、玄関先で大きな段ボール箱を受け取った。「お正月からご苦労様です!」と若い配達の男性を労ってから、さっそく中を開けてみる。
 さあ、アルバム一枚一枚、丁寧に聴いて行くぞ!

 まずは邦楽から。
 2020年、今年最初に聴いたのは山下達郎の「RECIPE(レシピ)」だ。
 傑作だと思う。素晴らしい楽曲である。さすが、タツロー、感心してしまう。TBS日曜劇場、ドラマ「グランメゾン東京」のエンディング・テーマである。
 ソフト&メロウでアーヴァンなミディアム・スローなナンバー。蕩けるようなメロディー・ラインに乗せて歌う、いつものタツロー独特の歌声に心底痺れる。
 全3曲、amazon限定盤を購入したので、7inch盤に大きく引き延ばした、とり・みきが書いたイラストによるデカジャケが付いてきた。もちろん、部屋に貼りました。
 2曲目が、既存で発表されている「サウスバンド#9」(ツアー「PERFORMANCE」からのライヴ・ヴァージョン)、3曲目は、「RECIPE」のオリジナル・カラオケ(これがまた、なかなかいい)。
 
 2枚目は、KAZEの4枚目のアルバム「海風」。1977年のリリースだ。
 KAZE(風)は伊勢正三と大久保一久のデュオで、それまでフォークっぽかった(「22歳の別れ」や「なごり雪」)サウンドが、このアルバムで180度激変した。
 まるでスティーリー・ダンみたいに洗練された音で、カラッとした、透明感あふれるLAサウンドの洗礼をもろに受けているのだ。
 このアルバム「海風」には思い出がある。別に特別な恋愛がらみだとか、そういうことじゃない。
 当時、親戚の男の子の家庭教師をしていて、その家になぜかあったアルバム「海風」をよく聴いていたからだ。
 その家は鎌倉の近くにあった。正確な住所は横浜市で、降りる駅が「大船」だった。
 住んでいたアパートが池袋の大山だったので、当時電車で2時間近く掛かっていたこともあって、親戚の家にずっと居候していたのである。
 親戚は高校生なので日中は学校で、叔父さんも都内の会社に勤めていたので、平日の日中は、よく自転車を借りて鎌倉や湘南の辺りまで出かけて行った。
 爽やかな海辺の景色。心地よい湘南の風。暖かな太陽の光。いつも青空だけが輝いていた。
 家に戻ると、自分のアパートから持ってきた文庫本をひとり、部屋で読み耽ったり、部屋にあったオーディオでKAZEの「海風」を何度も何度も繰り返して聴いて過ごした。
 そして今、数十年ぶりに僕はこうしてKAZEの4枚目のアルバム「海風」を聴いている。
 目を閉じると、あの時の湘南や鎌倉や横浜の景色が鮮やかに蘇ってくる。
 もう、それは戻ってこないんだ・・・。

 3枚目は古内東子の「After The Rain」。
 彼女の約6年ぶりのオリジナルアルバムで2018年にリリースされていたものだ。このアルバムもまたずっと聴けずにいた。
 とにかく、古内東子のアルバムはベスト盤を含めてすべて所有しているけれど、ここ数年はほとんど聴いてこなかった。彼女自身、結婚や出産があって、しばらくアルバムを制作していなかったという事情もあった。
 「After The Rain」、これも都会的なAORの佳作に仕上がっている。いつもの「恋愛女王」炸裂だ。

 4枚目に聴いたのはOfficial髭男dismのアルバム「Traveler」。
 いまや絶好調! 去年最も売れた日本のアーテイストじゃないだろうかOfficial髭男dism。
 このアルバム「Traveler」も、やっとフルで聴くことが出来た(それなりに「Amazon music」なんかで頻繁に聴いてはいたけれど)。
 Official髭男dismは、「サマソニ」のステージをナマで触れてすぐに好きになってしまった。それほど熱の籠った素晴らしいステージだった。ただ、ここまで大ブレイクするとは思ってもいなかったけど・・・。それが、あれよあれよという間に天辺まで昇りつめてしまった。
 「Traveler」もヒット曲が満載だ。
 「宿命」、「Stand By You」、「FIRE GROUND」、「Pretender」、「Amazing」、「イエスタデイ」・・・。
 アルバム「Traveler」、全体を通してもちろん悪くはなかったけど、「Tell Me Baby」級のキャッチ―でダンサブルなナンバーがあと何曲か欲しかった気がしないでもない。でも、このピュアな初々しさは一聴の価値がある。

 何度失ったって取り返してみせるよ―【イエスタディ】―
 なんて事ない ビビる必要はない 結果一発で180度 真っ白な歓声に変わるぞ―【FIRE GROUND】―


 そうです!






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Year-end and New Year holidays⑬/テレビ朝日系「芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2020お正月スペシャル」

2020年01月02日 | Weblog
 「恥の多い生涯を送ってきました」は、太宰治の小説「人間失格」冒頭の有名な一文だけれど、自らの人生を振り返ってみて、そんなふうに思う人間もまたそれほど少なくないだろう。
 みんな、それなりに自分の過去を顧みた時、一つや二つ、恥だと思うような、あるいは舌を噛んでしまいたいほどの恥ずかしい出来事をこっそり抱えて生きている。
 人間は歳を重ねるごと、それと比例するかのように、「恥」や「後悔」などの無念さもまた積もってゆくものだ。
 最後まで勝ち続けることなんて出来ない、それが人間という愚かな生き物なのだ。
 誰でも負ける。誰でもいつかは何かに負け、いつかは堕ちてゆく。
 生きて、堕ちよ。
 そう、坂口安吾も「堕落論」のなかで言っていた。

 元旦は、食べて、寝て、テレビを観た。
 食べるときは食べていい、ダイエットなんて気にせずに。でもその分、次の食事で調節すればいいだけのこと。最後に帳尻を合わせたらいいのである。

 元旦の夜5時からテレビ朝日で放送された「芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2020お正月スペシャル」。
 「芸能人格付けチェック!」は、芸能人や著名人がチーム制で、味覚や音感などの一流度合いを2択か3択で選び抜き、誰が一流で誰が三流なのかを競い合う、テレ朝の人気バラエティ番組だ。

 そして、なんといっても注目はGACKTである。GACKTに尽きる。
 GACKTを観るためにこの番組を観ている、そう言い切ってもあながち嘘じゃない。別に、GACKTのファンでも何でもないけれど・・・。
 GACKTの、個人での「格付け」正解58連勝が今回いったいどうなるのか? もしかしたら今日でその連勝が途切れてしまうのではないか? そこだけに注目が集まっていた。

 番組冒頭、GACKTが暮らすマレーシアの大豪邸で、「格付け」に関するインタビューが行われ、その模様が映し出された。
 GACKTは、「格付け」で負け知らずという状況に、本当は凄まじいプレッシャーでストレスから後頭部に禿げが出来たことまで告白する。

 たとえば「盆栽」についての「格付けチェック」が出た際、ほとんどその素養がなかったことから答えに難儀し、その後、「盆栽」の猛勉強をしたことや、常に勉強して知識を「アップデート」していると明かす。
 仮に今の地位や財産をすべて無くすことがあったとしても、自分が作り上げた知識は誰にも奪われることのない一番の財産であり、それがある限り絶対にまた這い上がって見せるとまで言い切った。

 そして番組は本番を迎える。
 GACKTのパートナーは「ゴールデンボンバー」の鬼龍院翔。ちょっと頼りない。
 案の定、個人58連勝中のGACKTとペアながらも誤答を連発し、GACKTは「クソッ!」「あいつミュージシャン辞めた方がいい」とまで苛立つ。

 最後の牛肉問題に挑んだ鬼龍院はプレッシャーから悩みまくり、涙を浮かべてまで選んだ結果、またまた誤答をしてしまうのだ。ここでGACKTは初の「三流芸能人」となってしまった。
 呆然とするGACKT・・・。
 ただし、個人記録そのものは62へと更新する。凄い。まだまだ連勝記録だけは続いてゆくのである。

 GACKTは、ワイン1本100万円か5000円か、社交ダンスの世界的プロかトップアマか趣味のアマチュアか、最高級ウナギかスーパー中国産ウナギか、弦楽四重奏で総額38億円楽器か130万円の楽器かを、すべて正解した。
 チームとしては負けてしまったけど・・・。

 それでもGACKTが最後の最後に吐いた言葉がいい。
 これには、ちょっとグッときた。
 あらゆることを難なく成し遂げ、究極のナルシストで、負けることを知らない(と、勝手に解釈していた)、GACKTが天を仰いでこう呟いたのだ。

 「まあ、人生、いろいろあるわな・・・」

 生きて、堕ちよ!
 生きてこそ、人は堕ちるのだ。







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Year-end and New Year holidays⑫/「元日」、「ゴーン被告レバノン逃亡」、「ダウンタウンのガキ使!絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」

2020年01月01日 | Weblog
 2020年1月1日。
 20129年が終わって2020年元旦を迎え、午前0時になったその瞬間、「Amazon」をネットで開いてそれまで「カート」にずっと溜めていたCDを大量に買い込む。

 昨日は何処にも出掛けず一日家に籠る。
 夜は早めに夕食を終え、缶ビールと日本酒を飲みながらテレビ三昧。
 まずは、大みそか恒例、日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日SP 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」。
 
 出だしは好調。
 何度も笑った。まあ、いつものパターンではありますが・・・。
 びっくりしたのが元スマップの「新しい地図」、草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾が出てきたことだろうか。
 最初の番組冒頭のバス車内で、まず草なぎ剛が登場した。
 「ネットフリックス」ドラマ「全裸監督」の村西とおる監督を真似て、裸に白ブリーフ姿で「久しぶりの地上波です」と笑いを誘い、松本人志に対して「あなたは中居派? それとも草なぎ派?」と禁断のSMAPネタで追い込む。

 続いて番組後半には、残りの香取慎吾と稲垣吾郎が登場する。
 香取慎吾が生徒指導の教師役で出てくると、下半身は白いパンツが丸見え状態。稲垣吾郎に至っては、お笑い芸人の「どぶろっく」と登場して「大きなイチモツをください」と下ネタを連呼するではないか。

 好みもあるけれど、これで一気にシラケてしまった。
 3人の必死のガンバリは確かに胸に迫るけれど、それが「笑い」となるとちょっと違ってくる。なんか、無残なのだ。「笑う」ツボのところなのに、観ているうちに辛くなってくるのだ。
 そんなこともあって、今回の「ダウンタウンのガキ使!絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」、それほど楽しめなかった。
 もちろん、いろんな場面で笑ったのは事実ですが・・・。

 そして、元日。
 昨日から今日にかけて北日本は大荒れというニュースが流れていたので、元日の朝から雪掻きかよとちょっとウンザリしていたのだけれど、起きて外を覗いてみると、それほど雪は積もっていなかった。かなりの寒さではあるけれど・・・。
 やはり、今冬の暖冬、本当かもしれない。

 玄関の新聞受けから「朝日新聞」と「東奥日報」を取り出し、部屋に入って一面に目を通す。
 「ゴーン被告、レバノンに逃亡」の大見出しが躍っている。昨日から速報で流れていたので知ってはいたけれど、その詳細を知ろうと紙面を丁寧に読み込んでゆく。
 
 それにしても、日本で「会社法違反」などの罪で起訴されている被告が、自家用機を使って関西国際空港からレバノンに逃亡するなんて・・・。

 「朝日」を読むと、いくら自家用機とはいえ、一般の旅客と同様、CIQ(税関・出入国管理・検疫)を受ける必要があるのだとか。なので、100%出国は出来ないはずなのだがと。
 カルロス・ゴーン被告は、「総報酬」170億円(なんと!170億円!)を、既に払っている約79億円だけを報告書に記載して、「未払い」となっている約91億円を隠した罪で起訴されているのだ(もっとほかにも罪状はあるのだが)。

 どんだけあるんじゃい!
 桁が違うわ、桁がっ!

 記事によれば、「準軍事的グループ」が全面的に脱出劇を手伝い、音楽バンドに扮して自宅を訪ね、楽器入れの木箱にゴーン被告を隠して外へと連れ出したらしい。
 金があれば何でもできる。起訴されても保釈金を払って保釈を勝ち取り、裁判を受けずにレバノンまで逃げ込むことが出来る、そういう人間もいるのだ世の中には(もちろん、裁判結果は無罪だとしてもである。)
 
 こうして激動の2020年が始まった。
 今年はいったいどんな年になるんだろう?





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