実はまったく観る気がしなかった。
10月から始まった木曜22時フジテレビ系新ドラマ「silent(サイレント)」のことだ。
主演が川口春奈と「Snow Man」の目黒蓮ということは知っていたけれど、「ふーん。またいつものお決まりの純愛ものね・・・ちょっと観る気はしないなあ」、なんて思っていたのである。
ところがである。
ふと、こんなネット・ニュースに目がとまった。
【10月スタートの切ない王道ラブストーリーが若者を中心に大バズリしている。川口春奈(27才)と「Snow Man」の目黒蓮(25才)による純愛ドラマ『silent(サイレント)』(フジテレビ系、毎週木曜22時)の第1話が、テレビ番組の無料配信サービス「TVer」での民放歴代最高記録の443万回再生を記録した。また、見逃し配信の全体としてもフジテレビの歴代最高となる531万回再生に達するなど、これまでは注目されていなかった側面で大きな反響を呼んでいる】と。
ええーーーっ!
迂闊だった。
今からでも間に合うだろうか?
昨日の夜、焦りながらすぐさま無料配信サービス「TVer」を点けた。
良かったぁ。まだ間に合った。ドラマ「silent(サイレント)」が3話まで配信されてた!
よしっ、すぐ観よう!
で、観ました。一気に第3話まで(第4話は10月27日放送)。
凄い。1話から泣いてしまった。
なんという素敵な脚本、そして素晴らしい演出! まるで映画じゃないか。
これを純愛ドラマの王道っていうんだよ!
ネットを見たら、新人の脚本家・生方美久という人によるオリジナル作品だという。監督の風間太樹という人も劇場用映画を既に2本作っているじゃないか。
とにかく、カメラワークもセリフの流れも完璧なのだ。なんと美しい映像美!
ああ、ちゃんと最初から観ておけばよかったと心から後悔した。
2話も3話も涙がボロボロ流れて止まらない。
主人公の青羽紬(川口春奈)が耳に難病を抱えた元恋人と突然再会したことから始まる切ないラブストーリーで、言葉の一つ一つがキラキラ光っていて、静かにそしてゆるやかに流れる河のように物語が流れてゆくのである。
そこに感動を覚える。
今からでもまだ間に合う。
観るべし! ドラマ「silent(サイレント)」!
昨日発売された「キース・リチャーズになりたいっ!【日本映画編】」、今日になって、「Amazon」売れ筋ランキング・書籍部門でカテゴリー別で吃驚の第6位。全部門でも昨日より順位を上げてきた。ここまで売れるなんて・・・。
ご愛読、ありがとうございます。
そんな昨日は、夜7時45分からの「ターゲット・アブス」をやるたるにジムに行く。45分間たっぷり汗を流し、ジムのお風呂に入って速攻で帰る。
テレビ朝日系、木曜午後9時からスタートする岡田将生+中井貴一W主演の連続ドラマ「ザ・トラベルナース」第1話10分拡大スペシャルを観るためだ。
ジムから家までの距離は4キロほどあるけれど、夜ということもあってスイスイ行けた。
すぐに家に上がってテレビを点ける。
新ドラマ「ザ・トラベルナース」は、あの「ドクターX ~外科医・大門未知子~」で知られる中園ミホのオリジナル脚本で、観る前から期待に胸が膨らんでいた。
最近は、ほとんど日本のテレビドラマを観なくなってしまっていて、「ネットフリックス」や「ディズニー+」や「Amazonプライム」の韓国ドラマや海外ドラマにどうしても目がいっていた。
でも、「ザ・トラベルナース」は観たかった。
物語は医療もので、アメリカ帰りのフリーランス看護師「トラベルナース」の岡田将生と、低姿勢でひたすら掃除し続ける謎の多いスーパーナース中井貴一の2人が、保守的で権威に塗れた医療機関を改革してゆくというドラマらしい。
まあ、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」に似てなくもない。
ドラマは初回から順調に飛ばす。
看護師が次々と辞めて慢性的な人手不足に見舞われている大きな「メディカルセンター」に、看護師「トラベルナース」の岡田将生とスーパーナース中井貴一が招聘される。
そんななか、「ゴッドハンド」と呼ばれている高圧的で部下を見下す外科部長(柳葉敏郎)が、VIPの手術中に突然倒れてしまう・・・。
さすが中園ミホ、ドラマが無駄なくサクサク進んで面白い。
平均視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)も世帯11.9%を記録したという。
好スタートを切った!
やっと発刊されて、ホッと一息。
3冊目となる【日本映画編】が、今日(10月20日木曜日)ネットのみの発売で世に出た。これで【音楽編】、【外国映画・TVドラマ編】に続く第3弾の書籍ということになる。
本当は【詩集】も同時にだそうとその出版も考えていたのだけれど、ここまでが現時点での限界だ。これが精一杯。
先日ジムに行ったら、そこで会った人から、「もうすぐ出版されますね、買いますから」と突然言われビックリした。知ってんだ?
照れながら「ありがとうございます」と返したけれど、結構嬉しかった。
とにかく、最初の発刊日からはだいぶ遅れましたが、発売されました。
「Amazon」でも「楽天」でも「アップル」でも購入できます。是非、ご一読を。
そんな今日10月20日木曜日は朝から青空が広がるいい天気。ただ、風は冷たい。なのでコートを着込んで出勤する。
郊外へと抜けたら、「八甲田連邦」の頂上付近に鮮やかな新雪が乗っかっていた。もうすぐ里にも雪が降る。
来週は「むつ市」で某団体主催の大会があって、そこでの「基調講演」を頼まれている。その翌週もまた「むつ市」へ出向いての「模擬授業」、その週末は「没後20年 ナンシー関を語る」でのトークと・・・。結構続く。
昨日の夜、何気なく自分の「ブログ」のアクセス状況を眺めていたら、2015年とか2016年とかの過去の「ブログ」を読んでいる人がいるではないか。何でまた・・・。
とりあえず、当時どんなこと書いてたっけっと、覗いてみた。
いやいや、完全に「底なし沼」状態の、心底メゲる駄文が幾つも綴られていた。確かに、あの頃は人生における最低最悪状況で、心底疲れ切っていたから、吐く毒もかなり強い。
それにしても、これだと「鬱」のどん底である。読んでいても痛々しい。
ただ、それでももがき苦しみながら、時間を見つけてはランニングしたり映画を観たりジムに行ったりしていた。精神的にもギリギリだったのに・・・。
なんてことを思ったら、あのどうしようもない極限状況でもそれなりに蠢いていたんだから、それに比べて今は天国かもしれないと考え直す。
日日是好日。
・・・なんてことを書いてたら、委託出版会社からメールが来て、なんと、本日「Amazon」の「売れ筋ランキング」で全書籍83,000冊中、第86位にランクインしていたとのこと。ちなみに85位は「アンアン」でした。
朝、今にも雨が降りそうな気配。仕事場についた途端、冷たい雨が落ちてきた。寒い。
土日から左上の奥歯辺りが痛くて、ずーっとチクチクしている。やれやれだ。
歯科医院に行こうと思って何年も通っている歯科に電話したら「現在この電話は使われておりません」。えーーっ!
スマホで調べたら「閉院」という文字が書かれていた。止めたんだぁ。何があったんだろう?
仕方がないので、お昼休み、別の歯科医院に電話して予約を取る。
歯の治療はマジで憂鬱になる。大嫌いだ。
昔、横に生えているという親知らずを抜いた際、処理にかなりの時間が掛かって、顎が外れたことがあり、それ以来、歯医者が嫌になってしまった。まあ、好きな人間っていないと思うけど・・・。
仕事が終わって、初めて通う歯科医院へと向かった。不安が募る。
でも、とても親切な先生で、「奥歯の親知らずが酷い虫歯です。抜きますか? それともこのまま抜かずに薬で治療していきますか?」と聞かれる。そりゃあ、抜きたくないわなあ。
「先生は、どちらがいいと?」、「ご本人の判断にお任せします」
しばらく考え、「じゃあ、まずは抜かないでこのまま治療してください。だめだったら抜きます」
しっかし。小心者だ。どうしようもない。
歯の治療が終わり、すっかり暗くなった夜道を帰る。歯がズキズキ痛む。
寒いし痛いし、心は晴れない。
家に帰って、耽美的で、ダークな湿ったロックが聴きたくなり、「スウェード」の最新アルバム「オートフィクション」を聴く。
「スウェード」のフロントマン、ブレット・アンダーソンのニューアルバムに関するインタビューがまたいい。「(自分には)幸せな家庭生活を送っている面もあるけどダークで神経をすり減らす面だってあるんだ」、「55歳の男として自分なりに抱えている課題や悩みを取り上げている」。
アルバム「オートフィクション」、確かに聴いていてそういう部分がプンプン匂う。
冷たい雨が降りしきる寒い晩秋の夜は、こんなメランコリックなロックがとてもよく似合う。
晴れたかと思ったらぱらぱらと雨が降って来て、降ったかと思えばまた青空が広がる。これがまさに秋の天候だ。今日もそんな感じの一日だった。
それにしても日増しに寒くなる。来月には街にも雪が降るはずだ。今冬は去年と同様、大雪になるという。また、耐え忍ぶ北国の冬がやって来る。
昨日の夜はジムに行く。
土日、ジムに行かずに家に居たので、今日こそはと真っ暗になった夜6時過ぎ、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」を聴きながら車を飛ばした。
バイクで14キロ。汗が凄い。
風呂に入って家に戻り、録画していた「ブラックリスト」シーズン9と「ベストヒットUSA」を観てから、テレビ東京の「WBS」。夜の11時を過ぎたら、久しぶりに睡魔が襲ってきた。
おお! 身体を動かすとやっぱり違うのかな?
結局、7時間半ほど眠れた。ほんと、久しぶりのことだった。
今日の火曜日は一日中ゼミ生の卒論指導関連に追われた。
前の職場で一緒に働いていた後輩の一人から「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」があまりにもつまんなくて、途中で観るのを断念しました」とのメールが入る。
確かに。
一度中盤辺りで少し盛り上がりを見せたので、このまま突っ走るのかと期待していたら、そのまま終わってしまった。色々と次へと繋がる伏線や衝撃的な事実も明かされたけれど、「シーズン1」だけの評価をするとちょっとイマイチな出来だった。
今回の「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」は、シーズン1だけで8時間あり、全5シーズンまでが決定していることから、トータルで40時間以上の大河ドラマになるわけで、軽々に現時点で評価を下すわけにはいかないけれど、それにしてもなあ・・・。
あまり本筋とは関係のないシーンが結構目立つし(もちろん、そういう部分が物語自体に深みを増すということもあるのだけれど)、そのことが、物語の進行が遅いという批判にも繋がってゆく(物語の本筋にほとんど意味の繋がらない会話や場面を「フィラー」と言う)。
シーズン2に期待ですね。
月曜日だ。
朝、ふらふらになりながら寝床を出た。
昨日もまた寝不足。それがずっと続いているから始末に悪い。
昨日の夜は日テレの「世界の果てまでいってQ」を観て、そのまま引き継いで「おしゃれクリップ」。ゲストは元りんご娘「王林」だった。題して「王林が涙…サンドウィッチマン語る秘話&青森県知事になる宣言」。
それにしても、やっぱここまで這い上がるって、覚悟と根性だと観ていて実感した。メジカラが違う。オーラの出具合が半端ない。
こうなるんだねー人間って。トップを取ったことでの矜持と諦観。王林、参りました。青森県知事になりたいと衝撃発言したけれど、これにもまったく違和感がなかった。いいんじゃない? ここまで青森愛が強いのなら。
その後も清原果耶主演の日テレの新ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」へ。
このドラマは、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位を獲った、ミステリー小説「medium 霊媒探偵城塚翡翠」のドラマ化だ。
びっくりしたのがその映像美。誰か気鋭の映画監督が演出しているんじゃないかと、最期のエンドロールに目を凝らした。でも知らない監督だった。
そこから今度は、途中からテレ朝の「関ジャム」に切り替え、ちょうど午前0時になったので電気を消して眠りにつく・・・ところがまったく眠れない。
悶々と右向きに寝返ったり左向きに寝返ったりするも、時間だけが無情に過ぎる。2時・・・3時・・・少し眠ったと思ったら4時過ぎになる。そのうち白々と夜が明けた。
ああ・・・またかよ。
こうも眠れない日々が続くと、さすがに堪えてくる。
それにしても、いつだったろ?
蒲団に入った途端、こてーーーんといきなり眠っちゃったのって・・・。
ああ。それをまたしてみたい!
金曜日の夜辺りからちょっと喉がイガイガしていて、土曜日になっても、どうもイマイチ調子が悪い。熱は平熱で普通だし身体も普通なのだけれど、あまりこういう時に「ジム」とか無理に行くのは止めようと、久しぶりに土日、「ジム」通いをせずに家で本を読んで過ごした。
とにかく少しでも体調が悪かったりすると、「えっ? コロナ?」とそこにすべてがいっちゃうので、喉のイガイガが消えても安心できない。他人に迷惑は絶対にかけられないわけで。
ということで、新潮新書の「57歳で婚活したらすごかった 」を読む。
石神賢介というライターが書いたもので、30代のときに一度結婚したけれで直ぐに離婚。この著書のほかにも、40代のときの婚活体験をまとめた「婚活したらすごかった」がある(でもそっちはまだ読んでない)。
いやあ・・・「57歳で婚活したらすごかった 」一気に読んじゃいました。
面白かった。
コロナ禍のもと、無性に結婚したくなった筆者は、婚活アプリ、結婚相談所、婚活パーティと、次々に婚活を始め、「クソ老人! もうラインなんかしてくんな!」と罵られたり、セクシー写真を送り付けられたり、もの凄い食事量を奢らせる女性に出会ったりと・・・とにかく、凄まじい体験をすることになる。その体験談がリアルかつユーモラスに綴られてゆくのだ。
ただ、それだけと言ったらそれだけの本だ。何らかのデータ等を駆使して、現代日本社会における「婚活」事情を明らかにするとか、そういう硬派で学術的な新書じゃない。なので、そういう一面を期待して読んだら、ガッカリする人間もいるかもしれない。
でも、この体験談、単純に面白い。こういう世界もまた今の日本には厳然と存在していることを知るだけでも価値がある。
それにしても・・・男も凄いが、女も凄いわ。
朝の5時前には必ず起床する。何が何でも起床する。そして、早朝の3~4時間、集中して執筆活動を行う。その執筆も午前中にはピタっと止める。まだまだ書きたいと思っても、そこで絶対に終わらせる。
そのあとの時間はランニングを10キロする。あるいはプールで泳ぐこともある。徹底的に身体を鍛える。
そして日が暮れたら仕事はもう一切しない。好きな音楽を聴いたり、映画を観たり、本を読んだりして、夜の10時前にはきちんと就寝する。
それを日々繰り返す。習慣化する。好きなことだけをやり、嫌なことは絶対にしない・・・。
作家の村上春樹氏は、そういう毎日を送っていると自分自身のエッセイで書いている。
もちろんそれは、作家としてきちんと生業が成立しているからこそ成せる技だろう。一般人には中々出来ない。生活を維持してゆくためには好きな自由時間を投げ捨ててなんとか働かなくてはならないからだ。
でも、こんな村上春樹のような日常を送りたいと思う。激しく憧れる。その10分の1でもいい。ちゃんとしたい。きちんとしたい。清潔でシンプルに、汚濁の塗れた世界から距離を置いた生活を歩みたい・・・。そう思う。
昨日、「アマゾン」から村上春樹関連の新刊が届いた。
「村上春樹 映画の旅」という本である。
監修が「早稲田大学坪内博士記念演劇博物館」というところで、村上春樹と彼のこれまでの創作活動に影響を与えた映画を、ここにたくさん載せている。
村上春樹自身の「書下ろしエッセイ」も収録されていて、彼の小説を映画化した監督へのインタビュー記事や、彼と小説と映画の関連資料も数多く掲載されている。
まだすべてを読んだわけじゃないけれど、中々面白い内容ではある。ただ、村上春樹ファンじゃなければ、あまり読む意味はないかもしれない。
こうしてまた村上春樹に完全に寄り添ってしまっている自分がいる。
いいんだろうか? こんなふうで。なんか少し違うと思う。
ただの憧れじゃないか、このままだと。
そうなんだよなあ。
目標にしているそのライフスタイルを、自分自身にきちんと取り入れないと、単なる熱狂的な1ファンで終わっちゃう。
それじゃ、ダメなんだ。
ちゃんと自分に活かして、それを実践しないと意味がない。
Pain is inevitable, Suffering is optional【痛みは避けられない。でも苦しみはオプション、自分自身の選択権だ】。
「走るときについて語るときに僕の語ること」ー村上春樹
雲一つない秋の空。
会議のために外に出たら、眩しい太陽が紅葉し始めた木々に満遍なく差し込んでいた。
今日も4年生ゼミの「卒論」指導があって、多くの会議も組まれている。お昼は分厚いロースカツ定食でエネルギーを蓄えた。
夜の6時半から、前の組織で一緒に仕事をした4人の仲間たちとの久しぶりの懇親会。8月26日の誕生日から一年間断酒を決めていたのだけれど、今夜は飲もうかどうしようか、かなり悩む。
嘘ではなく、別にアルコールを飲みたいと思わない。虚勢じゃなく、このまま一年間断酒したってそれほど苦にはならないだろう。折角、ここまで断酒したんだ、このまま突っ走ろうか・・・。
でもなあ。
折角の再会だし、「ごめん、今日はノンアルで!」なんてみんなに言えないもんなあ・・・。で、結局、飲むことに。
まっ、いっか。
また明日から「断酒」すればいいんだ。
こっちは前の仕事を辞めてからもう何年も経つというのに、ほかのみんなはまだバリバリの現職だ。
某部の部長に、予算等を一手に引き受けている最重要セクションの課長に、これまた統括部の課長にと・・・それにしても、みんな出世したなあ。
今年中にもう一度このメンバーで飲むという約束を決めて解散する。
独り、秋のひんやりとした夜道を家までとぼとぼ歩いて帰る。
ひっそりとした県庁通りを通ったら、まだ電気が点いている合同庁舎の部屋が幾つもあった。
誰もいない「青い森公園」の中を抜けて国道へと出た。
静かな、とても静かな金曜日の夜だ。
秋も、いいな。
青森市が生んだ消しゴム版画家でコラムニストだったナンシー関さんの作品を、市内にある古民家を活用してアート展を開催したのは、確か2003年だったと思う。
当時、市民文化部という部署に所属していて、このイベントを任されたのである。
この事業は民間をも巻き込み、市内在住の学生や文化人たちの多大な協力を得ながら官民一体となって行われ、多くの市民ボランティアの方々の協力で進められた。
もちろん成功の裏には、たくさんの辛くて苦しいこともあった。心底めげて、もう降りようかと思ったことも数知れないくらいあった。
でも、イベント初日、古民家を大行列が囲み、入場制限までされたその凄い状況を目の前にしたとき、それまでの辛い疲れは一瞬で吹き飛んでしまった。
思わず仲間たちと抱き合った。こんなこと、今まで経験したことなんてなかった。
その時の仲間たちとは今でも交流し続けている。
そんな思い出のあるナンシー関さん。
その没後20年を節目に、11月4日の金曜日、市内でトーク・イベントが開催される。
ところがこのイベント、反響が凄まじく、限定入場30名ということもあるのか、東京を含めた県外からも問い合わせが殺到しているらしい。吃驚した。
テレビやネットでも公開されるらしいけれど、時間のある方は、是非、ご来場を!
楽しいよ。
某地銀のexecutive の方と某割烹でランチ。
終わって、また仕事場へと戻った。
薄目のコートでも羽織らないと少し肌寒い。でも空は高く、晴れ渡っている。
日程がきつい。一息つきたいけれど、次々と別の案件が入って来る。
会議の会場に行こうと中庭を抜けた。
キャンパスは、もうすっかり秋の風景だ。
授業をしている教室の開けた窓から講義をしている講師の大きな声が漏れて来た。
日程をこなしていたらあっという間に5時になる。
某地方紙の記者から一報が入った。そう・・・そういうことね。
その情報を受けて、駐車場まで歩く間、何人かに電話する。
勝つ人間がいて、そのもう片方に負ける人間がいる。
人生はハードだ。人生は困難の連続だ。
車に乗ったら、もうすっかり外は暗くなっている。
ライトを点け、無性にジャズが聴きたくなってマイルスを聴く。こんな日はロックも日本のミュージシャンもとてもじゃないが受け付けない。こんな日はやっぱりジャズに限る。
ああ。それにしても・・・。
この中途半端で味気ない感覚はいったいどうしちゃったんだろう?
こうしてグダグダしているうちに時間がだけが無常に過ぎてゆく。いや、いかん。いかん。だめだ。だめだ。そんなんじゃ。
よし。
長髪にしようかな。ピアスもつけて。
時間がないんだ。もう俺には。
何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ !
狂え狂え、馬鹿になれ!
それしかないぞ。
ロシアが、ウクライナの首都キーウを含む複数の都市に対しミサイル攻撃を仕掛けたことで数多くの犠牲者を出しても、国連総会の緊急特別会合でロシアがウクライナの4つの州を一方的に併合したことを非難する決議を採択したとしても、どこまでも正当性を主張し続ける巨大な権力を持った為政者は、自らの信念を曲げることなく、己の思考回路を変えはしないだろう、絶対に。
こうなると、世界は一体どうなっちまうんだ?
何とかなるで済ませられる、そんな楽観視すべき問題なんだろうか?
そして我が国ニッポン。
国の観光需要喚起策「全国旅行支援」が始まり、海外からの観光客も規制が剥がされ、これからドッと押し寄せてきそう気配だ。
海の向こうでは悲惨な戦争が行われているのに、表面的にこの国はとても平和に見える。表面的には・・・。
そして自分もまたその中の一人でしかない。所詮は小市民で保身に塗れ、他人の不幸に憐れみながらも、内心はホッとしているただの偽善者だ。
ウクライナや日本で起こった悲惨な殺人事件などと並列して、デビュー50周年を迎えた松任谷由実の「ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」がオリコンアルバムチャートで初登場1位を獲得し、オリコン史上初となる、70年、80年、90年、2000年、2010年、2020年代の6年代連続「アルバム」第1位獲得と、矢沢永吉、竹内まりや、桑田佳祐、山下達郎に次ぎ史上5組目となる「昭和・平成・令和」3時代における「アルバム」第1位獲得達成を喜ぶ自分がいるのである。
そんな10月11日火曜日は6日ぶりに仕事に出る。
晴れたかと思うと突然ぱらぱらと雨粒が落ちて来る。秋の天気だ。
一日中、研究室に籠って仕事をした。結構、捗った。
やがて夕暮れが迫り、5時を過ぎるともう薄暗い。
車に乗り込み、テレビを点けた。
ウクライナの首都キーウへのロシア軍の無差別攻撃で何人もの市民が亡くなったと伝えている。
真っ赤な血を流した女性が苦痛を浮かべている映像が映っていた。
でも、急がないと。
6時45分からのジムでのエクササイズに間に合わない・・・。
そんなことをふと考えている自分がいる。
そうか。人間は原罪を背負ったまま、こうやって無寛容な時代を泳いでゆく、そんな愚か極まりない動物なんだな。
遂に終わりました、「ネットフリックス」で話題の韓国ドラマ「シスターズ」。
ランキングでもずっと1位を独占していた。これまた一度観始めたら止められない。
それが、やっと日曜日の配信で最終回を迎えることに。
それにしても、いつも観ていて感心するのが、前半に散りばめられた様々な伏線を、ほんと上手に回収して最後に終わるという、その手際の良さである。
ここに韓国ドラマの真骨頂がある。
これから観る人もたくさんいると思われるので、ネタ晴らしはしませんが、様々な謎も最終回でほとんどすべて解かれ(若干、?は残りますが・・・)、納得のエンディング。
恐るべし、韓国ドラマ!
最終話を観終えて、雨降る中、買い出しに出掛けた。
引っ切り無しに降り続ける雨・・・だんだんうんざりしてくる。
今日は「ジム」にも行かなかった。たまには身体を休めよう。
さあ。
次は何を観ようかな。
そうだ。「Disney+」だ。
「キャシアン・アンドー」、まだ観ていなかった。「ウォーキング・デッド」はまだ始まったばかりで毎週1話ずつの配信だし。
ドラマの舞台は「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の5年前らしい。反乱軍の将校であるキャシアン・アンドーにスポットライトを当てた、「スター・ウォーズ」のスピンオフだ。
夜になっても雨は降り続く。
じゃあ、観ましょうか、全12話「キャシアン・アンドー」。
少し涼しくはあるけれど、今日日曜日の市内は穏やかな秋の陽光が降り注いでいて気持ちがいい。
でも午後になったら、雲が出て来てちょっと肌寒くなった。
昨日の夜はずっとTBS「キング・オブ・コント」を寝転がって観ていた。
決勝ファイナルステージに進出したのが、「ビスケットブラザーズ」、「や団」、「コットン」の3組だった。
個人的には「コットン」の勝ち残り10組の際に披露した「浮気現場」のコントが面白くて「コットン」を支持していたけれど、決勝戦での「煙草」のコントはそれに比べるとちょっと落ちていたかもしれない。
でも、「コットン」の「きょん」の演技がとにかく素晴らしく、驚嘆に値する。三谷幸喜氏も大絶賛していたと聞いたけれど、この「きょん」、ドラマに出ても俳優としてかなり凄い演技をするのではないだろうか。
優勝した「ビスケットブラザーズ」、1stステージでの評価があまりにも高過ぎた。
今日は午後1時からジムで「ターゲットアブス」を45分間やって、帰りは遠回りして海を眺めに行く。
空一面雲が広がっている。でも波は穏やかだ。まだ汗がひかない火照った身体に海風が心地よく撫で回す。
ユーミンを聴きながら、暫くの間、じっと秋の穏やかな海を眺めていた。
一日一日、寒くなって来た。
もう十月だ。来月には雪が降る。