淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「映画監督が選ぶ史上最高の映画」(2012年)で第1位に選ばれた小津安二郎監督の傑作「東京物語」をまた観る。170

2023年12月31日 | Weblog
 とにかく朝から晩まで映画(ドラマも含め)をひたすら観続けている。
 もちろんその合間に用事を足したり、年末恒例の「確定申告」のための年間収支を一件一件パソコンに打ち込んだりの作業をしているけれど、それでもとにかく、ひたすら映画を観続けている今年の暮れである。
 
 12月に入ってからは、なんと嬉しいことにNHKのBSで「小津安二郎」監督の映画が立て続けに3本も放映された。これには狂喜乱舞した。
 小津安二郎監督の作品は全部で54作ある。しかし、そのフィルムが現存しているのは37作品だ。なので、現時点で小津の映画を観ることが出来るのはたった37作の映画でしかない。
 僕は37作すべて観ている・・・と思う。でも一作一作をチェックしているわけじゃないので正確には言えないけれど、ずいぶん前に「松竹」のCS「衛星劇場」で小津の現存している全作品の特集が組まれていて、その時確か全作品を観た記憶がある。



 そして先日NHKで放映された作品が、「お早う」と「秋刀魚の味」と「東京物語」だった。
 この作品もこれまで何度も何度も繰り返して観て来た映画だ。特に名作中の名作、世界の「映画監督が選ぶ史上最高の映画」(2012年)で第1位に選ばれた作品が「東京物語」である。
 尾道から20年ぶりに東京へと出てきた老夫婦がいる。
 それぞれ独立して東京で生計を立てている子どもたちの家を訪ね歩くのだが、それぞの生活に追われていて折角上京して来た両親に対して思いやりを示せない。ただ唯一、戦死した次男の未亡人だけが2人に優しい心遣いを示してくれるのだった・・・。
 ラストは映画史上に燦然と輝く素晴らしさ。
 この映画を観ないで「映画ファン」を語る人間を、俺は信じない。



 また、「お早う」はユーモアあふれる佳作で、隣近所に住む幾つかの家族の日常を追ってゆく。
 特にこれといった大きな盛り上がりもないまま物語は進んでゆくのだけれど、この映画に流れる、ゆったりとしたテンポが途轍もなく心地よい。
 おならのシーンがまた笑わせる。



 そして映画「秋刀魚の味」は、小津安二郎最後の作品だ。
 これまた、笠智衆の父親が愛する娘を結婚へと送り出すというただそれだけの話なのだが、哀愁溢れる素晴らしい映画に仕上がっている。
 会話の妙、間の置き方、すべてが計算し尽くされ、ラストの父親の悲しさへと突き進む。
 小津安二郎。何度観てもまた観たくなる。時間が出来たら改めて全作品をじっくり観てゆきたい。






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東山紀之を観るのもこれが最後と思ったらちょっと淋しい。「必殺仕事人」がもう観られなくなるんだろうか。169

2023年12月30日 | Weblog


 12月30日、外は雨が降っている。
 年末に雨・・・いつもの年ならクリスマス寒波の爪痕が残っていて、吹雪舞う年の暮れなのに・・・。
 そんな土曜日、「週刊文春」の松本人志の【松本人志と恐怖の一夜「俺の子ども産めや!」――呼び出された複数の女性が告発】 をやっと読んだ。
 かなり長い記事だった。まだ片方のみの見解記事なのでどちらが良いとか悪いとか判断出来ないけれど、かなり具体的なことまで詳細に書いていて、若干の書き手の思い入れが垣間見えなくもない。
 ただ、いったんこういう記事を読んじゃうと、今後ニュートラルにジャッジしていこうと考えても、どうしても松本人志を見る目が変わってきてしまう。これは本当に困る。
 それは、今年9月に行われた故・ジャニー喜多川氏による性加害問題についての東山紀之の会見や、故・ジャニー喜多川氏に対して肯定的なコメントをした山下達郎もおんなじで、「それはそれこれはこれ」と割り切って考えるように努め、好きなものは好きなんだと居直りながら、たとえば山下達郎の音楽を聴いていても、なんかすんなり入り込めない自分がいたりするのだ。
 ああ、スッキリしない!



 そして東山紀之にも同じことがいえる。
 別に彼のファンでもないし、彼が所属していた「少年隊」に対する思い入れもまったくない。ただ、彼が主役を務める「必殺仕事人」が好きで毎回楽しみにしていた一人なだけだ。
 そんな彼も、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題に関連して「ジャニーズ事務所」(現在はSMILE-UP.)の新社長に就任することを発表し、「年内をもって表舞台から引退し、人生をもってこの問題に取り組んでいく」と、テレビドラマからも身を引くことを示唆した。
 ということは、彼が主演する「必殺仕事人」シリーズが今後観られなくなるということでもある。
 これもまた本当に残念だ。
 
 このシリーズは、1972年の「必殺仕掛人」から始まり、なかでも藤田まこと演じる中村主水が大人気を博し、今年で50周年を迎える大人気長寿番組である。そして東山紀之は2007年から渡辺小五郎役で主演を務め、これがまた完璧なハマリ役だった。
 そんな東山紀之の「必殺仕事人」シリーズ最後となるスペシャル・ドラマが、昨日の夜(9時からの2時間)放送されたので、直ぐに観た。
 それなりに「必殺仕事人」自体楽しめはしたのだけれど、やっぱりどうしても故・ジャニー喜多川氏による性加害問題がちらつき、巻き添え事故のようにして関連報道された、東山紀之本人のパワハラ・セクハラ問題(本人は否定しているけど)が頭を過ぎってしまうのだ。
 東山紀之を観るのもこれが最後と思うと、淋しい気持ちもあったりするし。複雑だ。「必殺仕事人」はもう観られなくなるんだろうか。

 それにしてもである・・・。
 松本人志も山下達郎も東山紀之も・・・。
 本人たちも色々と言いたいことはあるんだろうけど、こうもマスコミに徹底して晒され続けると、単なる観客側のひとりとしても見ていて苛々だけが募ってゆく。
 ああ、マジで嫌んなる。

 








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「THE BLACKLIST/ブラックリスト」ファイナル・シーズンはその幕切れに相応しい怒涛の展開! これで全218話全部観終わった! 168

2023年12月29日 | Weblog
 全米ドラマ「THE BLACKLIST/ブラックリスト」が遂に終わった。全218話、今回のシーズン10ですべてが完結した。
 長かった。2013年にCS「スーパー・ドラマ・TV」で放送され、今年の2023年12月までの11年間、毎回毎回楽しみにしながら観てきた犯罪サスペンステレビドラマシリーズだった。
 シーズン途中では、スピンオフ・シリーズとして「ブラックリスト リデンプション」も放送され、そのドラマももちろん観た。でもそちらは何故か評判が悪くて、すぐに終わっちゃったけど・・・。



 「THE BLACKLIST/ブラックリスト」は、ジェームズ・スペイダーが演じる国際的犯罪者のレイモンド・レディントン(通称レッド)が、突然FBI本部に出頭して来て、自分のこれまでの犯罪免責との引き換えに、「ブラックリスト」と呼ばれる数多くの犯罪者情報が明記されたマル秘ファイルの提供を申し出るところから始まってゆく。
 そしてその凶悪犯罪者の「ブラックリスト」によって、FBIの特殊班は様々な難事件を解決していくのだけれど、レッドはエリザベス・キーン(通称リズ)捜査官に特別な好意を寄せていて(それがどういう理由なのかはシーズンが進むにつれて徐々に明らかになってゆく)、それらの関係性とともに巨大な陰謀もまた次々と露呈してゆくのだ。


 ただ全218話、物語は一話完結方式で進むものの、中にはイマイチな出来の回や少し退屈なエピソードもある。まあ、これは仕方がないだろう。シーズン途中で、何度かドラマ終了のニュースが流れたこともあったし、中だるみは免れない。
 ところがさすが長寿ドラマ、途中で配役陣の一部を変えたり、大きなストーリーの転換を施したりして、絶えずマンネリ回避の試みを繰り返してきた。


 そして遂にシーズン10のファイナル・シーズン。
 これがこれまでのシーズン中、最高の出来となった。
 下院議員のハドソンという切れ者の政治家が、ふとしたことから気づいたFBI「ブラックリスト」チームに投じられている秘密裏の巨大経費に気づき、極秘調査を開始するところから始まってゆくのだが、ここからが怒涛の展開をみせる!
 ラストは、誰もが予感するそれなりの大団円を迎えはするのだけれど、最後に相応しいセンチメンタルな終わり方で、これまた素晴らしいエンディングだった。

 いま「THE BLACKLIST/ブラックリスト」を観終え、ちょっとした喪失感と寂しさがある。
 11年かあ・・・よく観てきたなあ218話も。
 いいドラマだった。







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「週刊文春 2024年1月4日・11日合併号」と「週刊ポスト 2024年 1月1・5日合併号」を読む。167

2023年12月28日 | Weblog
 最近ずっと買ってなかった「週刊文春」の2024年1月4日・11日合併号をコンビニに買いに行った。なぜ買ったか?
 朝日新聞の広告で【松本人志と恐怖の一夜「俺の子ども産めや!」――呼び出された複数の女性が告発】の見出しを見たからだ。
 「週刊文春」の最新号を買ったそのついでに、「週刊ポスト」の 2024年 1月1・5日合併号までも買ってしまった。



 日中、今年最後のスポーツジムに行って(体重は約4キロ減!)、早めの夕食を摂り(一日一食なので、お腹が減って段々と食べる時間帯が早くなってしまう)、早速2誌に取り掛かった。
 まずは「週刊ポスト」から。
 しっかし「週刊ポスト」と「週刊現代」、毎週毎週、高齢者ネタのオンパレードだ。
 今週号の「週刊ポスト」は「幸福な老い 不幸な老い」だという。年金やら血圧やら地方移住やら自宅は売却か修繕やら、微に入り細に入り懇切丁寧に「老後の生き方」を教えてくれる。
 なかでも思わず笑ってしまったのが(本当に笑ってしまった)、「特別付録」として付いてきた【青春アイドル卓上カレンダー】という2024年の厚紙カレンダーだった。
 マジか?
 


 浅野温子や斉藤慶子、西田ひかる、川島なお美など、80年代のアイドル女性たちの若き日の水着姿が2024年月別カレンダーとして蘇っているのだけれど、本当にこの卓上カレンダーを、自分の机に置こうとする男性っているんだろうか? ふつう、いないでしょ。
 【青春アイドル卓上カレンダー】の「組み立て方」というページに、≪のり付け不要でカンタン! 毎月変わる特選写真があなたを見つめます≫と書いてあった。これにも本当に笑ってしまった。
 やるなあ、「週刊ポスト」! ここまで徹底していると逆に小気味いい!
 もう完全に読者層を中高年にのみ絞っている。

 そして今度は「週刊文春」の2024年1月4日・11日合併号。
 前段でも書いたように、これを買ったのは、【松本人志と恐怖の一夜「俺の子ども産めや!」――呼び出された複数の女性が告発】の見出しを見たからだった。でもいざ買ってページを捲ってみると、なんとなく読みたいという気持ちが失せてゆく・・・。なぜだろう? 
 だからどうしたんだ?

 で、松本人志関連記事を飛ばして、別の記事をランダムに読んでゆく。
 【安倍派最高幹部を直撃「検察の標的は西村康稔だ」】、そうなんだよ、こういう記事をちゃんとスクープするのが「文春」の「文春」たる所以だろうが。
 【元妻 後見人が実名告発「羽生結弦ファミリーが末延麻裕子を追い詰めた」】にも少し唸ってしまったし、【最強血管を作る13のメソッド】や【日経じゃ読めない2024年「7大予測」――森岡英樹】のような真面目な記事もそれなりに役だった。【新しい学校のリーダーズ SUZUKAとの“オトナブルーな恋” 噂のカレを直撃すると】も、どうでもいいと思いながらも最後まで読んでしまったし・・・。
 やるじゃないか、やっぱり「文春」は面白い。

 ということで、結局「松本人志」関連のスクープ記事、まだ現時点では読んでいない。
 どういうわけか読む気がしないのだ。別に彼の熱狂的なファンではないし(好きな芸人ではある)、芸能人のスキャンダルにワクワクするような歳でもない。
 まあそれはそれとして。
 そうかぁ・・・新しい学校のリーダーズのSUZUKAちゃん、破局しちゃったのかぁ・・・。







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「幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じることのできる心を手に入れるんだ」と 甲本ヒロトは言った。166

2023年12月27日 | Weblog
 今日は仕事。
 某市の「総合計画審議会」の総括分科会が本町の某「あっぷる」何々という場所で開催され、それが終わってすぐさま青森駅前の某商工何々会館で「相談役会議」に出席した。
 外に出ると吹雪いていた。道路はそれなりにツルツルで、今冬一度雪道で足を滑らせ横転しているので恐々歩いて帰る。



 休みの期間中、溜まった本を読み、毎日ジムに通い、観てない映画を観ようと思っていたのに、ほとんど何にも出来てない。
 体重だけは落ちているけど、落とすことを目指しているわけじゃない。シャープで身軽な身体を取り戻したい、そう考えて一日一食に決め、炭水化物を極力摂らないようにしている、それだけのことだ。
 死ぬことが怖いんじゃなくて衰えながら朽ちてゆくことが怖いんだ。幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じることのできる心を手に入れたいんだ。



 もう残された時間は少ない。
 毎日毎晩、そのことだけが頭を過ぎっては心を苦しめる。
 後悔したくない。日々の生活を納得できるものにしたい。そう思いながら、それなりに時間を有効活用しようと頑張るのだけれど、中々そうは問屋が卸さない。毎日悔いだけが溜まってゆく。
 でももう一方の自分がこんなふうにも呟いたりする、「いやいや、もっとリラックスして楽しみながら生きてみたら? そんな気を張って生きてたってつまんないだけでしょ」と。



 喜びを先送りしちゃいけない。人生で一番大切なことは、どれだけ自分の「思い出」を造り出せるかに掛かっている。
 前にここで紹介したビル・パーキンスの「DIE WITH ZERO ~人生が豊かになりすぎる究極のルール」の中でもこんなふうに書いていた。
 オーストラリアのブロニー・ウェアという人が、「余命数週間」の末期患者たちにヒアリングした結果として、【死ぬ前に後悔すること トップ2】は、2番目が【働きすぎなければよかった】という後悔で、第1位は【勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった】ことだという。



 【勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった】・・・重い言葉である。
 人生の最後に思うのは、「もっと自分自身に忠実に生きたら、なんて人生はもっともっと充実したものになっていたのだろう」そういう切実な思いなのだ。
 もう、幸せを手に入れるために生きるのはやめにしなきゃ。
 幸せを感じることのできる、その心をちゃんと手に入れるんだ。








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穏やかな年の瀬、草彅剛主演ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」を観てからヒッチコックの「めまい」もまた観てしまった。165

2023年12月26日 | Weblog
 あの大寒波はいったい何処に行っちゃったんだろう?
 大雪が降った後、今度は暖気がこの街にやって来た。
 12月26日火曜日午前11時現在の積雪量は42センチ、気温がプラスの3.9度。
 朝、近所のコンビニまで買い物に出掛けたら、メインの車道にほとんど雪はなくなったけど、道路の両脇と歩道にはまだ雪がたくさん積もっていた。



 昨日の夜はジムで「フローリック」。裸足で立ったまま緩やかに身体を動かし続けるヨガのようなエクササイズだ。それなりに汗を掻く。終わって体重を量ったら約3キロ減のまま。あと頑張って3キロ減量したいのだけれど、ここからが中々難しい。



 12月23日から長い冬休みに突入した。でも外部の会議が結構組まれていて、それなりに日程表は埋まってる。それでも土日月とゆっくり家でドラマ・映画三昧。朝から晩までずっと観ることが出来た。
 まずは、NHK草彅剛主演ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」。
 このNHKドラマは力作だった。
 原作は、丸山正樹による同名小説(読んだことがない)。ろう者社会で起きた殺人事件を追う社会派ミステリーで、NHKで12月16日と23日の2回、前後編として放送された。 



 コーダという言葉を知っているだろうか?
 コーダとは、親のどちらか、あるいは両方が、聴こえない・聴こえにくいというハンディキャップを背負っている、その子どもたちのことで、しかも耳が聴こえる健常者の子どもたちのことを「CODA」と(コーダ)呼ぶ。
  「CODA」は「Children of Deaf Adults」の略で、日本 国内で約2万2000人いるという。



 「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」は、ある殺人事件を担当したことで、それまで勤めていた警察を辞めてしまったコーダの草彅剛が、新たに発生した殺人事件によって過去の自分と対峙し、衝撃の「新事実」に辿り着くまでをサスペンスフルに描いてゆく。
 共演する、橋本愛、松本若菜、遠藤憲一らの演技も素晴らしく、20名近くにもなる、ろう者・難聴者・コーダ役を、実際の当事者が演じていることもリアルな描写へと繋がっていた。
 「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」、力作だ。見逃した人は再放送で観ることをお勧めする。



 そしてもう一本、古い映画を観た。もうこれまで何回観てきただろう。それでもやっぱりアルフレッド・ヒッチコック監督のミステリー映画って面白い。
 これまたNHKで放送された名作「めまい」をまたまた観てしまったのだ。
 高所恐怖症になった元刑事が、友人の頼みから妻の身辺調査を続けるうちに彼女の謎の行動が焙り出されてゆくという傑作ミステリー映画で、ジェームズ・スチュワートとキム・ノヴァク(セクシーだ!)の共演作だ。
 こういう古い色彩のカラー映画って、ほんといいんだよねー。
 何度観ても、ヒッチコックは素晴らしい!







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「M-1グランプリ2023」。午後3時からの「敗者復活戦」を含め「決勝戦」までの全7時間全部観たっ!164

2023年12月25日 | Weblog
 「M-1グランプリ」である。
 待ちに待った「M-1」である。そして放送日が今年は「クリスマス・イブ」ときている。本当は「スポーツ・ジム」で午後から「ボクシング」のエクササイズを予約していたのだけれど、ドタキャンして、テレビの前に座って午後3時を待つ。
 午後3時からはライブ中継で「敗者復活戦」。そして午後の6時半から午後10時10分までが本チャン「M-1グランプリ2023」という、全7時間の長丁場だ。最初から最後までちゃんと見届けよう、そう思って身構える。


 「敗者復活戦」の審査員は、「NON STYLE」石田、「アンタッチャブル」柴田、「マヂカルラブリー」野田クリスタル、「かまいたち」山内、「錦鯉」渡辺隆の5人。そして今年の敗者復活戦は審査方法が大きく変わった。
  今年は復活した21組の漫才師が、A・B・Cの3ブロックに分かれて4分間の漫才を披露する中、500名の観客審査員が1組ずつのネタが終わった時点で、それまでの「暫定勝者」と新たな「挑戦者」のそのどちらが面白かったかを次々審査してゆく手法を取る。そして各ブロックの勝者3組が、5人の芸人審査員による最終投票により、投票数が一番多かった敗者復活の1組だけが「決勝戦」に進むことが出来るのだ。



 Aブロックが、華山、ぎょうぶ、ロングコートダディ、ニッポンの社長、20世紀、ママタルト、ヘンダーソン。
 Bブロックが、豪快キャプテン、鬼としみちゃむ、スタミナパン、トム・ブラウン、エバース、ナイチンゲールダンス、オズワルド。
 Cブロックが、ドーナツ・ピーナツ、きしたかの、シシガシラ、ダイタク、ななまがり、バッテリィズ、フースーヤ。
 個人的にはAブロックのロングコートダディが一番面白かったと思うのだが僅差で負けてしまった。
 BブロックとCブロックは低調で、特にオズワルドのネタは辛かった。どうした? オズワルド!
 結局、ヘンダーソン、ナイチンゲールダンス、シシガシラが勝ち抜いて、最終審査でシシガシラが復活戦を制した。これまた個人的にはイマイチな結果だった。



 そして遂に決勝戦!
 午後6時半から始まったのだが、案の定、引っ張る引っ張る。結局スタートしたのが午後の7時。
 さあ、決勝だ。
 今回は史上最多8540組がエントリーしたという。そんな決勝は、「カベポスター」、「くらげ」、「さや香」、「真空ジェシカ」、「ダンビラムーチョ」、「マユリカ」、「モグライダー」、「ヤーレンズ」、「令和ロマン」の9組と敗者復活枠で勝ち上がった「シシガシラ」の10組。
 審査員は、「ダウンタウン」の松本人志、「博多華丸・大吉」の博多大吉、去年から加わった山田邦子、「中川家」の礼二、「サンドウィッチマン」の富澤たけし、「ナイツ」の塙、新たに「海原やすよ ともこ」の姉のほう海原ともこ。全部で7人。司会はいつもの今田耕司と上戸彩。



 10組のネタを観終え、やはり「さや香」、「令和ロマン」、「ヤーレンズ」が一歩抜きんでていた。ただ、少し気になっていたのが「さや香」のネタだった。
 審査員の「ナイツ」塙も言っていたように、取り上げていた「外国人留学」ネタが真っ当過ぎて少し弱いのだ。あの畳みかけるような遣り取りが後半になって爆発したので、何とか凌げたけれど・・・。
 予想通り、「さや香」、「ヤーレンズ」、「令和ロマン」が最終組に勝ち上がり、決戦へと駒を進め、結果、「ヤ―レンズ」3票、「令和ロマン」4票と、僅差で「令和ロマン」が優勝した。ファーストラウンド第1位通過だった「さや香」は、なんと1票も入らなかった!
 とにかく吃驚した、この「さや香」の決勝ネタには。
 「見せ算」というシュールなネタで、マシンガン・トークでまくし立てるのだけれど、会場が騒然となって、ネタの細部の意味もよく分からない(面白いことは面白いのだが)。
 司会の今田耕司も「最後の最後に、これをぶっこんでくる?!」という趣旨のコメントを出したくらい、観ている側も思わずぶっ飛んでしまった。
 まるで、紅白歌合戦で、いきなりジャズのマイルス・ディビィスが出て来て即興で演奏している感じだろうか。この向こう見ずな「勇気」に対して、あえて評価したい気もするけれど・・・。審査員の山田邦子も「さや香の最後のネタは全然よくなかった」と笑っていた。これはこれで、「M-1」に大きな一石を投じたことになるかもしれない。



 決勝を制したのは「令和ロマン」だった。
 ただし個人的には僅差で「ヤ―レンズ」を推した。もしもあの「見せ算」以外のネタだったら、総合的に判断して「さや香」だったかもしれない。
 まあ、勝てば官軍負ければ賊軍だ。敗者には何もやるな。
 勝ったものだけがそれまでの全てをひっくり返す権利がある。
 今年も面白かったです、「M-1グランプリ2023」。














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「今日はクリスマス・イヴ」163

2023年12月24日 | Weblog





   
                  けっ・・・。








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遂に配信された今年最大の話題作、パク・ソジュン+ハン・ソヒ「京城クリーチャー」part1を観た。これは面白いっ!162

2023年12月23日 | Weblog
 12月22日土曜日午前11時現在の積雪量は62センチ、気温はマイナス3.9度。
 寒い。初冬でここまで降るか? 普通?
 昨日の夜は帰宅してからまたまた積もっていた家の周りを雪掻き。全然暖冬じゃねーじゃねーかとブツブツ呟きながら、吹雪の中で雪を片付けた。でも明日辺りから今度は一転して暖気に見舞われるらしい。
 なんという忙しない乱高下だろうか。これが異常気象というんだろう。



 そんな金曜日の夜、ついに配信されたのが、パク・ソジュンとハン・ソヒが初共演を果たした、今年最大級の韓国ドラマ「京城クリーチャー」パート1。早速観た。
 このドラマ、製作が発表されてからずーっと楽しみにしていた韓国ドラマの中の一本だった。
 「京城クリーチャー」はNetflixの独占配信で、12月22日から第7話までが「part1」として配信され、2024年1月5日から、後半第3話までが「part2」として提供される。つまり全10話だ。



 物語は1945年の春、いまだ日本軍が占領している韓国京城 (キョンソン)が舞台。
 主人公のチャン・テサン(パク・ソジュン)は、ちょっと女性にだらしない、質屋業を手広く経営する町の資産家で、京城イチの情報通としても有名だった。彼はふとしたことから、10年前に失踪した母を捜すために京城に来たというユン(ハン・ソヒ)と出会ったことから、失踪した人間たちが収容されているという噂がある日本軍が仕切る巨大な病院施設に忍び込むのだが・・・。

 タイトルに「京城クリーチャー」とあるように、謎の怪物との死闘が描かれてゆくわけだけれど、第1話からジェットコースター的展開!
 さすが話題沸騰のドラマだけのことはある。かなりの予算も投入されているようで、丁寧にきちんと制作されていることが見て取れる。
 2024年1月5日からは後半第3部が「part2」として配信されるのだけれど、現時点で最終的な評価までは下せないが、これは本当に面白い。
 早く観たい、「「part2」!







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「アリー/スター誕生」のブラッドリー・クーパー監督による最新作映画「マエストロ その音楽と愛と」を観る。161

2023年12月22日 | Weblog
 映画「マエストロ その音楽と愛と」は、現在、東京では「ヒューマントラストシネマ有楽町」と「アップリンク吉祥寺」、そして全国の各主要都市でも絶賛上映されている最新作映画だ。
 そしてその真新しい最新映画が、もう「ネットフリックス」で観ることが出来る。これって先日も「ナイアド ~その決意は海を越える~」のところでも書いたけど、画期的なことだと思う。もちろん、出来れば映画館の大きなスクリーンで観られたらそっちのほうが当然ベターだし、「映画館」至上主義はこれからも変わることはない。



 個人的に現時点で「オーバー・ザ・トップ・メディアサービス」に加入しているのは、「ネットフリックス」と「Amazonプライム」、そして「ディズニー+」だ。
 たとえば「ディズニー+」の月額料金は1100円。でも年払い契約で9900円払っているから2か月分得したことになるし、好きな映画を好きな時間好きなだけ観ることが出来るのはやっぱり嬉しい。それも、ほぼ映画館上映と同時配信される新作も中にはあったりするので加入の喜びは倍増する。

 今回ここに取り上げる映画「マエストロ その音楽と愛と」は、「アリー/スター誕生」(この映画は良かった)などのブラッドリー・クーパーが監督と脚本、主演などを務めた伝記映画だ。制作が「ネツトフリックス」。
 指揮者で作曲家のレナード・バーンスタインの人生を追っていて、女優でピアニストの妻フェリシアとの愛憎関係を取り上げ、かなりスキャンダラスな側面も描いている。
 妻役にキャリー・マリガン、そしてプロデューサーにマーティン・スコセッシやスティーヴン・スピルバーグらも加わった。
 なかでもブラッドリー・クーパーは、監督と脚本に主演も務め、レディー・ガガと主演した「アリー スター誕生」で映画監督デビューを果たし、その作品はアカデミー作品賞と主演男優賞と脚色賞にノミネートされた。



 映画は、気鋭の音楽家レナード・バーンスタインが女優でピアニストの妻フェリシアとの出会いの時代をモノクロで描き、その後における成功期の時代をカラーで描くという手法を用い、彼の、異性を愛しながらも男性との恋愛にも興じるスキャンダラスな私生活へも食い込む。
 最も素晴らしいシーンは、ワンショットで撮った、妻との激しい口論が続くそのあとに、家の外でパレードが行われ、巨大なスヌーピーが窓の左から右へとゆっくり移動する場面だろうか。とても美しいシーンだ。

 ただ、映画そのものの評価となるとちょっと期待外れだった。
 映画の冒頭から終わりまで煙草を離さず動き回るブラッドリー・クーパーの演技は、確かに鬼気迫るものがあったけれど、全体を通して散漫で表層的な描き方に終始していた。
 ちょっと残念。









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「10年に一度の最強寒波、襲来!?」160

2023年12月21日 | Weblog
 青森市12月21日午前11時現在の積雪量は41センチ、気温マイナス0.4度。晴れ。
 久しぶりの青空が空一面に広がっている。でも外気は冷たい。新雪が眩しく光って反射している。
 でも、これから今冬最強の大寒波が襲って来るらしい。今晩から日曜日に掛けて大荒れになるという。10年に一度の猛烈な寒波らしく、日本海では雪雲が発達したJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が見られるとニュースの天気コーナーで言っていた。
 おいおい・・・。
 心底、憂鬱になる。



 2週間天気予報を見てみたら、その大寒波が去ったあと、今度は暖気がやってくるのだとか。青森市の予想気温も、年末年始にかけてプラスの4度から7度と高い気温が並んでいた。さらに、雨マークまで出ているじゃないか!
 雨? 気温が7度?
 なんなんだこれ?
 極端過ぎる。異常気象も甚だしい!



 とはいうものの、クリスマス最強寒波がやって来るのは明白な事実なので、心は完全に落ち込んでいる。どうすんだ? 雪掻き・・・。
 そんな束の間の木曜日。前の晩、いつものように深夜のヴァラエティ番組をハシゴした。
 ヒコロヒーと納言幸が、街ゆく女子だけと飲み食いしながら街をぶらつくだけの番組「リアルな東京女子ファイル」、これが中々面白かった。



 つまり出てくるのが全員女子なのだ。
 2回続けて深夜に観たのだけれど、第1回が池尻大橋のぶらり旅。第2回目が江古田だった。
 池尻大橋って、人口比率は女性が過半数を超え、独身女性も多く、渋谷と三軒茶屋の2つの大きな繁華街に挟まれたお洒落な街らしいけれど、実は一度も行ったことがない。
 この街の夜の繁華街を、ヒコロヒーと納言幸がぶらぶら歩きながら、店で飲んでる女の子や歩いている女の子たちを見つけてインタビューをしてゆく。
 それなりに他愛のないガールズ・トークを繰り広げながら、街の魅力を語り続け、30分間の番組は終了する。それ以上でもそれ以下でもない。

 第2回で訪れた江古田の街は懐かしかった。
 学生の頃、ずっと「東武東上線」の大山に住んでいて、よくそこから自転車に乗って江古田の街まで行ったものだ。
 江古田って「日大芸術学部」があることから、学生の街という印象を持つのだが、番組でもかなり綺麗な女子と遭遇したりして、魅力あふれる街だということがよくわかる。
 まあ、それだけの内容で特にどうだというような番組じゃあないんだけど、真夜中観るにはちょうどいい塩梅に仕上がっているとは思う。
 それだけです。








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「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム~」(初回限定盤)を聴く。159

2023年12月20日 | Weblog
 ユーミンの最新アルバムが「Amazon」から届いた。
 「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム~」(初回限定盤)だ。
 昨日の夜、降り積もった雪を片づけようと1時間ほど雪との格闘を強いられ、汗びっしょりになってクタクタになった身体を熱いお風呂に浸かってほぐし、それからほっかほっかの出来立てアルバムをケースから抜き出して1曲目からじっくりと聴いていった。


 
 もう何度もこのブログとかで語って来たことだけれど、ユーミンのライブは青森市で開催されたものはこれまで過去一度も欠かしたことがなかったし、それ以外にも「東京」「仙台」「盛岡」「新潟苗場スキー場」と、ドーム公演の「シャングリア」を含めて何度も出掛けて生のライブを堪能してきた。アルバムも全アルバム持っている。
 最近観たのは、「50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey 」の5月「さいたまスーパーアリーナ」でのライブだった。
 50周年の集大成ということもあってか、過去のセットにも登場したドラゴンは出て来るわ、曲もベスト選曲だわと中々素敵なコンサートだったと思う。



 そしてニューリリースされた今回の「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム~」は、これまでのユーミンの楽曲を他のアーティストたちとコラボするという企画もの。
 岡村靖幸、くるり、GLIM SPANKY、小室哲哉、Nina Kraviz、乃木坂46、YOASOBI、YONCE、RHYMESTERという布陣である。
 このアルバムの最大の目玉は2つ。
 一つは、松任谷由実、小田和正、財津和夫の3人によって1985年にリリースされた楽曲「今だから」をリマスターして初CD化したということ。
 二つは、作曲・桑田佳祐&作詞・松任谷由実による、現在大ヒットしている「Kissin’ Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023」が新たに収録されていること。この2つだろう。



 「初回限定盤」を買ったので、特典映像として「ユーミン返杯 参加アーティストへ~ユーミンからのメッセージ~」も入っているけれど、まだこちらは観ていない。
 収録された曲とコラボしているアーティストは、1曲目「影になって/岡村靖幸」、続いて「中央フリーウェイ/YOASOBI」、「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023/桑田佳祐&松任谷由実」、「今だから/松任谷由実 小田和正 財津和夫」、「春よ、来い (Nina Kraviz Remix)/Nina Kraviz」、「SATURDAY NIGHT ZOMBIES/RHYMESTER」、「真珠のピアス/YONCE」、「守ってあげたい/乃木坂46」、「輪舞曲(ロンド)/くるり cheers」、最期が「真夏の夜の夢/GLIM SPANKY」。



 良かったのが、「影になって/岡村靖幸」、「今だから/松任谷由実 小田和正 財津和夫」、「SATURDAY NIGHT ZOMBIES/RHYMESTER」、「真夏の夜の夢/GLIM SPANKY」あたりだろうか。アレンジも、原曲を壊すことなく上手にまとまっていた。
 ただ、「中央フリーウェイ/YOASOBI」や「春よ、来い (Nina Kraviz Remix)/Nina Kraviz」、そして「真珠のピアス/YONCE」のアレンジは個人的にあんまり好きじゃなかった・・・。



 それはそれとしてやはりユーミンである。ユーミンに関してはすべてを肯定する。それがファースト・アルバム「ひこうき雲」を除いてすべてのアルバムを発売日にかって聴いてきた人間としての小っちゃな矜持なんだ。







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「パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン」。158

2023年12月19日 | Weblog
 別にわざと「パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン」と書いたわけじゃない。パンを13回並べたこれは、正真正銘テレビ番組のタイトルなのだ。番組名を「パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン」という。
 テレビ東京制作の(実際に観たのは「ATV青森テレビ」)、パンそのものをメインテーマにした、俳優の的場浩司が出演するれっきとしたテレビ番組なのである。
 昨日の夜中、いつものようにチャンネルを忙しなく変えながら深夜ヴァラエティを観ていたら、たまたま「パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン」という可笑しな番組タイトルに惹かれ、そのまま観てしまったというわけである。



 夜9時から放送されていた月9ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ」の最終回が、あまりにもツッコミどころ満載で呆れ果て、「いやあ、これってここ数年来における一番の【奇作】なんじゃないか」と妙に納得してしまい、ある意味、このドラマって今後長い時間テレビドラマ好きに語り尽されるだろう歴史的迷作だとも確信してしまった。
 皮肉でもなんでもなく、凄いドラマだったんだと思う。ここまで「えーーっ! あり得ないだろ!」と、観ていて驚くシーン続出なのも最近なかったことだ。
 そうか、ということは、「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ」って、カルトチックな傑作ドラマなのかもしれない・・・。



 その「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ」を観終わった後で観てしまった「パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン」もまた、凄いといったら凄い番組だ。
 これもまた「奇作」という名に相応しい。
 衝撃的なタイトルのわりに内容はいたって単純だ。無類のパン好きだと評判の的場浩司が、自分が行ってみたいと思っていたパン屋さんへと出掛け、食べたいパンをカメラの前で美味そうに食べる・・・。
 ただそれだけ。あとは何にもない。
 これだけで一本の番組が出来てしまうのだから凄い。



 一日一食と決めてから、パンも含め炭水化物は極力口の中に入れていないので、テレビを観ながら激しい空腹感に襲われた。
 実際にご飯よりパンが太りやすいといわれている。 茶碗一杯分のご飯より食パン1枚の方がカロリー自体は低いのだが、薄い食パン1枚では物足りずに2枚食べてしまうとか、仮に1枚でも分厚い食パンを食べたりすると、パンがカロリーを上回ってしまうことになる。

 この「パンパンパン パンパンパン パンパンパンパンパンパンパン」という番組、一切の思想性も目指すべき到達点もまったくないのがいい。
 ただただ、美味しいパンを紹介するという、それだけのテレビ番組です。






 

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NHK大河ドラマ「どうする家康」が終わってTBS日曜劇場「下剋上球児」も終わってしまった。残るはフジの月9「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」のみ。157

2023年12月18日 | Weblog
 それにしても昨日最終回だったNHK大河ドラマ「どうする家康」最終回における北川景子演じた淀君最後のセリフは凄かった。
 大阪城が炎に包まれ、最愛の息子である秀頼が自害し、その後を追うように次々と豊臣側の武将も切腹して果てる中、淀君、つまり茶々が焼け落ちる場内に立ち、「つまらぬ国になるであろう。優しくて卑屈なか弱き者たちの国に!」と鬼の形相で語り、「己の夢と野心のためになりふり構わず力のみを信じて戦い抜く!」と吠えながら果てるのである。
 これって、今の日本の現状を北川景子演ずる茶々に語らせているということじゃないか!
 さすが、脚本家の古沢良太、巧い!
 そんな「どうする家康」もとうとう終わってしまった。ラストの「鯉にまつわるドタバタ」の描き方も良かったと思う。
 ただ、この松本潤主演の大河ドラマの関東地区の世帯平均視聴率は11.2%
と低く、過去最低だった2019年の「いだてん」に次ぐ数字だという。
 個人的にはそれなりに面白かった大河ドラマだったと思うんだけど・・・。



 そして2024年の大河ドラマは「光る君へ」。
  平安時代中期を舞台に、「源氏物語」の作者である紫式部の生涯を描くらしい。タイトルの「光る君」は、「源氏物語」の主人公である光源氏と藤原道長を指しているのだとか。
 「光る君は」は63作目となるNHK大河ドラマだけれど、平安や鎌倉時代を描いた過去の作品ってあまり評判が良くなかった気がする。さて今回はどうなんだろう?
 脚本がラブ・ストーリーの名手である大石静、主演が吉高由里子なので、期待は高まるのだが・・・。



 昨日は「どうする家康」に続いてTBS日曜劇場の「下剋上球児」もまた最終回を迎えた。
 こちらは地区大会の決勝戦という大盛り上がりのラスト。第9話で星葉高校にサヨナラ勝ちをして決勝進出を決めた越山高校野球部だったが、仮に優勝したとしても数千万円もの甲子園出場費用がかかることが判明して学校は大わらわというところから始まり、当然の如く、手に汗握る決勝戦へと傾れ込んでゆく。
 ラストは視聴者にも納得のゆく、スポーツものの定番たる終わり方だった。
 これまたこれで正しい。良かったです。









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「万有の真相は唯(た)だ一言にして悉(つく)す 曰く不可解」と藤村操は「巌頭之感(がんとうのかん)」という遺書を残して自死をした。156

2023年12月17日 | Weblog
 新幹線で前の座席に座っている巨体の男性がいきなり無言でシートを乱暴に倒してきたためテーブルに置いていた熱い珈琲が倒れそうになってしまったこと・・・、スポーツジムのサウナに入っていたら上段に座っていた禿げ頭の痩せ細った中年男性が足をぬーっと伸ばして来たためにそのままずっと男の足がこちらの顔の横でぶらぶら揺れていたこと・・・、東京池袋の雑踏を歩いていたら突然忘れ物に気づいてUターンしようとすると後ろの30代ぐらいのビジネスマン風の男性に「チっ!」と舌打ちをされたこと・・・、車の信号待ちをしていた際に右折の矢印が点いたのでハンドルを切ろうとしたその瞬間に猛スピードで直進してきた車と衝突しそうになってしまったこと・・・、それから、これは直接の遭遇トラブルじゃあないけれど、電車の中で混んでいるにも関わらず寝たふりして「優先席」に平然と座っている若いサラリーマン、折角美味い料理と美味しいお酒を飲もうと入った居酒屋なのにカウンターの中で大声を出して従業員を罵倒する店主、それからそれから・・・。
 もう書き切れないくらいのちょっとした「ムカつき」や「憤慨」や「納得できないこと」で、世の中は溢れ返っている。
 そして、そんな忘れようと思ったら忘れてしまう程度の些細だけれど納得できない「ムカつき」は、それでも心の奥底にこびり付いたまま、私たちを少しずつ少しずつ不幸へと引きずり込んでゆく。



 先日、ここでも触れた直木賞作家の西加奈子氏が書き下ろした自らの癌闘病記「くもをさがす」の中で、何年にも及んだ凄まじいまでの過酷な癌治療から帰還できた彼女が、「やっと幸せを取り戻すことが出来た」と安堵したその瞬間、それとはまったく真逆な、「これからの人生に対する大きな不安と恐怖」という負の感情もまた同時に生まれてしまったと書いていたことを思い出した。



 人はどんなに幸せで充実した日々を送っていたとしても、また、地獄のような闘病生活から奇跡的に脱出して、新たに生きていることの喜びと充実感を覚えたとしても、次なる病気への漠然たる不安や恐怖に怯えたり(そして最終的には誰もがこの世からいなくなってしまうという厳然たる事実にも)、自分自身は回避したいと思っていても、ムカつくような、心がめげるような、そういう小さいけれどボディブローのように効いてくる、数多の「些細な煩わしさやムカつくこと」に襲われてしまうことがいっぱいある。



 「万有の真相は唯だ一言にして悉す 曰く不可解 我この恨を懐いて煩悶終に死を決するに至る」(ばんゆうのしんそうは ただ いちごんにしてつくす いわく 「ふかかい」)と、遺書「巌頭之感(がんとうのかん)」を、巌頭の大きなミズナラの樹肌を削って書き残し、自殺した藤村操という当時18歳の青年がいた。
 明治時代のことで、当時の若者たちに大きな衝撃を与えた。この「巌頭之感」は今でも有名だ。
 確かに人生とはあまりにも不可解だ。そしてあまりにも理不尽だ。





 


 


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