日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

「デフレの正体~経済は人口の波で動く」藻谷浩介

2010-11-19 | 本のご紹介
おはようございます。群馬県高崎市のFP牛込伸幸です。

昨夜はお好み焼きをしました。
子どもたちも楽しそうでした。

自分で好きな具を選んで、生地に混ぜて焼く。
そろそろひっくり返そうか、どうしようか・・・

子どもに任せてしまうお料理は楽でいいですね。
今度は手巻き寿司でもと思っています。

今日は週末、冷蔵庫一掃のラーメン鍋にしようと思います。


●「デフレの正体~経済は人口の波で動く」藻谷浩介(角川oneテーマ21)724円

今日は本のご紹介です。
書店で平積みになっている人気の本です。

自動車販売が低迷しているのは、若者の車離れが背景にある。

不況のニュースと一緒にコメントされることが多いですよね。
でも、客観的な数字を確認すると、そうではないことがわかる。
これがこの本の主張です。

自動車の販売台数はこの不況の前からじわじわと進んでいる。
この背景には人口問題がある。

自動車を購入する層の人口が減っているから、
自動車の販売台数が落ち込んでいる。ただ、それだけの話。

たしかに、自動車を買わなくてもすむのは電車通勤をしている都市部の若者ですよね。
その割合は日本人全体からしたら一部に過ぎません。

逆に、介護施設の問題。

首都圏を例に考えると、
15年後、75歳以上の人口は63%増(154万人増)。

この154万人の1割が入居タイプの介護施設に入所したとすると、
(1割というのは堅めの数字で、3割~6割入所するというデータもあるそうです)
定員を15万人も増やさないといけない。

施設数にして数千箇所、首都圏の一つの市区町村あたり5~10箇所というレベル。
できるわけもなく、こんな計画を立てている所も見たことがない。
そもそも、今でも施設数は足りません。

また、3割が要介護者となるとすると50万人弱。
ヘルパーを何万人単位で増やさないといけない。

15年後はまだ団塊の世代が75歳に達していないので、
その時期には・・・

漠然と、高齢化は大変だと思ってはいても、
具体的な数字を元に計算すると、とてもよくわかります。

介護施設数だけでなく、
健康保険、介護保険、年金など社会保険の費用の話も同様です。

今の年金制度を維持するには、消費税を30%程度にする必要が・・・
という試算があります。背景には人口問題があります。

恐くて出せないのでしょうが、健康保険、介護保険、年金などすべての
社会保険を維持するとしたら、消費税は何%になるのでしょうか?
(または、いくら国債=国の借金を発行したらいいのでしょうか)


このブログの記事はゆるく書くつもりですが、
久々に熱く!?書いてしまいました(笑)。
よろしかったらご一読ください。


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