考えるための道具箱

Thinking tool box

図解雑学シリーズ(ナツメ社)

2004-09-18 18:24:32 | ◎読
(1)『AERA 04_09_20クリントン)』(朝日新聞社)
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(2)『全解SPI実践問題集』(高橋書店)
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(3)『ビッグコミックオリジナル 10_09』(小学館)
(4)『図解雑学 構造主義』(小野功生監修、大城信哉執筆 ナツメ社)
(5)『愚か者の哲学』(竹田青嗣 主婦の友社)
(6)『パレード』(吉田修一 幻冬舎)
(7)『イメージとマネージ』(平尾誠一、松岡正剛 集英社)
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(1)月曜の東京行の新幹線で、とくに仕事をする必要もなく、かつ疲労がたまっているときに、AERAはちょうどよいサイズだ。しかし最近はターゲティングを微妙にズラしていることもあり、いまいちのコンテンツが多い。今号も、興味深い記事が載っていると思ってよくみたら広告特集だった(※1)。題して「ワンランクアップの情報武装術」。そのなかで「最新デジタル機器を使いこな」している人として、ビーコンコミュニケーションズのプランナーのBLOG活用が紹介されていた(BLOG界?では有名な人らしい=Blogstarといった新語も誕生しています)。実際のマーケティングプロモーションでの活用事例も紹介されていたので覚書として残しておきます→http://komatta3.jp/。彼のブログ(※2)では、ほかにもP&Gのネットプロモーションも紹介されいるのだが、ネットのプロモーションとしては、きっとこういったものが王道で正論であり(かつ受容度の高いメジャー)、たとえば、コンテンツの表現技術に拘泥するのはちと価値観が凝縮しすぎてるのではないだろうか。
(2)なぜ、こんなの買うんでしょうね。でもね、いま流行りの脳のトレーニングになりますよ。とても面白い。たとえば、「“原因”の同義語を“要因・理由・因果・減点・起源”から選ぶ」、「“議員”の行為を“議会・行政・選挙・立法・汚職”から選ぶ」「10進法の120は2進法では何桁になるか」「4で割ると3余り、3で割ると2余るような1000以下の自然数はいくつあるか」…。非言語能力問題については、公式さえ覚えていれば、まったく問題はないのでしょうが、算数・数学から遠くはなれた人にとっては、まあ原理(公式)を考えるようなものなので、結構たいへんだ。回答をみて公式がわかっても、「なぜなのか?」を探求するため時間がかかって仕様がない。ところで、SPIってリクルート社なんですよね。わたしが就職する頃には、こんな便利な足きり試験なかったので、知る由もなし。しかし、リクルート(HRR)おそるべし。
(3)だめですね。そういえば先号も、ほとんど読んでなかったんだ。『壁ぎわ税務官』も終わっちゃったし。あとは『弁護士のくず』か。いや、もちろん『PLUTO』は楽しみですが。いっそのこと『スペリオール』と合併してくれないかなあ。きっと、最強の青年誌になると思いますが(※3)。
(4)ナツメ社の「図解雑学シリーズ」は、盲点だったなあ。とりわけ、年かさ高くなってから、なにかを学ぼうとするときに、一般的には超難解なテーマをかなりわかりやすくまとめてくれているので助かる。なにかの合間の1~2分で、手軽にワンテーマが読めるようになっている構成も見逃せない。最近では『現代思想』『哲学』でしょうか。今回の『構造主義』も、まずサルトルとレヴィ=ストロースの対立から始めるところがビギナーには親切。ところで、気になるのは監修者の影に隠れている執筆者の大城信哉という方。なんでも、沖縄在住で、大学教授ではなく「県内各専門学校にて哲学・倫理学講義」をしているらしい。応援したい、と同時にあこがれる暮らしである。
(5)は、まあとりあえず、って感じですね。100円だったら(6)(7)は買うでしょ。


(※1)広告特集じゃないのかな?すいませんよくわかりません。正確にはAERA IN AERA-中央綴じ込み。きっと広告特集じゃないと思います…。でも、メインコンテンツでもないです。
(※2)こういうときにトラックバックを行うのでしょうが、慣れなくてすいません。http://29man.boo.jp/blog/
(※3)ビッグコミック・スペリオリジナル=PLUTO、浜ちゃん、くず、龍、黒沢、PS、浮浪、覇、医龍、キーチ、ギラギラ、あずみ、MOONLIGHT、ラーメン、ニュースの牛、漫歌、西原、唐沢、戦車映画、百年川柳。ちと濃いか。スペリオールは泣く泣く切ったもの多数。

特定保険用食品

2004-09-18 18:10:40 | ◎業
暗で定義してみました。

「特定保険用食品:さまざま試験により、その成分が健康の保持・増進に寄与することが、労働厚生省により認められた食品・飲料。健康を改善するための機能が表示できる。たとえば、ヨーグルトなどはこれにあたるが、最近のヒット商品としては、茶カテキンの含有量により体脂肪の維持効果が認められた花王のヘルシア茶がある(最近ではただの量ではなく「高濃度」というキャッチフレーズを採用)。飲料の分野では、ヘルシア緑茶以降、まず同様の「カテキン増量」型の緑茶が数多く市場参入したが、多くは特保の認可は取得していない。一方、他の成分により特保を取得している飲料も多数上市されたが、市場を席巻するほどにはなっていない。ヘルシア緑茶は、特保ブームの先鞭として市場に衝撃を与えたことや、実際は謳えないダイエット効果が(いわゆる不健康業界の人たちの間で)口コミされたことがヒットの要因とされている。もちろん「サンガリアのようなパッケージだが、よくみれば花王のお茶」という抑えも効いている。しかし、いまやロングセラー化しつつある人気のポイントは、私見を言わせていただけば、じつは、なにより味覚につきるのではないだろうか。お茶好きにはたまらない「お茶のなかのお茶の味」は、かなりおいしい部類にはいる。」

いかがでしょう。「特定保険用食品」の定義というか「ヘルシア緑茶」の定義だね。