考えるための道具箱

Thinking tool box

あ、そうか。

2004-09-22 21:15:45 | ◎業
Good-bye MDって、Good-bye SONY のことだったんですね。それならわかる。MDなんか敵にする必要ないのに、なぜ、このようなメッセージを、さも重要そうに挿入するんだろう、と思っていたんだけれど。

Good-bye されてしまいましたね。SONYは、一般的には、「その大企業体質からわくわくするような製品を出せなくなってしまった」とか「自社規格へのこだわり」などからヘコんでしまった、といわれている。もちろん、このあたりのことは重要な要素であるが、もしこれにもうひとつ加えるとしたら、「わかりにくさ」「めんどうくささ」ということになるかもしれない。
わが家のAIWAのコンポには、netMDなる機能がついているが、ネットにつながっていないのに、なぜネットなの?○千曲保存できるCDプレイヤーって、CDに焼くの?MAGIQLIPでDLした曲をほかのPCに保存しなおすのってできるの?著作権対応メモリースティックのための、著作権対応メモリースティック用のドライバーって…なぜ、そんなの買わないといけないの?どうもわからない。稚拙な話ばかりで心苦しいが、これってSONY初心者の嘆きではないだろうか。情緒的便益(かっこうよさ)が機能的便益(使いやすさ)に負けてしまう珍しい瞬間だ。

さすがに、新しいPSは魅力的だけどね。壊れなければ。

プランニングの構え(1)

2004-09-22 11:52:35 | ◎業
ビジネス・プランニング(※)のスキルのひとつは、フレーミング--フレームワークをどれだけ知悉しているか--だと考えるが、このスキルは実際の問題に直面したときに、フレームをいろいろあてはめてみて、オリジナルにアレンジすることを繰り返すことで初めて身につくものだ。たとえば、ポーターの5つの競争要因分析(5つの力)は、一般的には新製品導入などのビジネス環境の分析に使えるものだが、これを「コミュニケーション戦略」の検討に置き換えることだってできる(「売り手の交渉力」を何に変えるか?がポイント)。
そういった意味では、以下の書籍を読んでも、すぐにフレームワークが使いこなせるわけではないのだが、一方で、フレームワークを短期間で、習得するためには、これらの書籍を精読しておかなければ難しい、ともいえる。
もうひとこと添えるなら、以下の7冊だけを理解すれば、それだけでケイパビリティは相当広がる。これは、すべてのビジネスプランニングの原点は、極論すれば、「3C」、「SWOT」、「バリューチェーン」「(+ロジックツリー)」であり、ここを確実に、しかもMECEで行えるようになることが肝要ということである。
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(1)『問題解決プロフェッショナル 思考と技術』(齋藤嘉則、ダイヤモンド社)
(2)『問題発見プロフェッショナル 構想力と分析力』(齋藤嘉則、ダイヤモンド社)
(3)『戦略シナリオ 思考と技術』(齋藤嘉則、東洋経済新報社)
(4)『MBA マーケティング』(グロービス、ダイヤモンド社)
(5)『MBA マネジメントブック』(グロービス、ダイヤモンド社)
(6)『マーケティング戦略ハンドブック』(松下芳生・TeamMaRIVE、PHP研究所)
(7)『ストラテジーハンドブック』(松下芳生、PHP研究所)
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もちろん、このほかにも読むべき(本質的な)書籍はたくさんあるが、それらを読むためにも、上記において基礎体力(読解力、フレーム発想、ロジカルシンキング)をつけることは大切だ。ちなみに(1)~(3)はある意味、同じことを繰り返しているだけなのだが、角度を変えて、読みつくすことで理解効率は良くなる。(6)は、つねに携帯して、パラパラと眺め、ほぼ1テーマ1ページで掲載されているフレームに、恒常的に考えている課題を当てはめてみる、というトレーニング方法が面白い。いずれも、すぐに役立つ実務レベルでの書籍である。超有名なものを除いた(6)(7)のみリンクしておきます。


※ビジネスプランニングは、いまやほぼマーケティング戦略プランニングと同義ですね。
もちろん、ここでは、経営・組織・財務から営業戦略、マーケティングコミュニケーション戦略のプランニングまで含みます。