そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

6月21日(土)おうた文学会例会

2014年06月21日 | 校長は日々是口実

  学校法人の部長殿が高校の視察に見えるよしだが、その応対は教頭にお任せして、おうた文学会の例会へ行く。資料展観が行われていることを失念していた。展示室は会場近くなので、会場担当のE学部T教授に、ご案内したらとご注進。

  研究発表3本のうち、真ん中のは不覚にも居眠りをしてしまった。きっと、鼾をかいていたんじゃないかな。

  修士課程OGのOさんが顔を見せたので、T大のN教授とともに「Cafe GOTO]で待っててよ、委員会終わり次第行くからということにした。ところが委員会が紛糾、途中で抜け出して「GOTO」へ行き、通夜へ行くというN教授を見送ってから、Oさん、Tさんと「AMA」で飲む。

  帰宅したら、同居人がパワーポイントをいじくりまわしている、明日、脳学会で研究発表をなさることになっているが、間際までのご奮闘。聴衆は素人だから、撥音だのモ―ラだのシラビームだの、語学の専門用を言い立てても分からないぞとアドバイスする。そうしたら突然、ああ、そういうことだ!と大声を上げて、ノムはいったん消滅して復活したんだ!と興奮し始めたから、さあ大変。

  謡本の胡麻を観察すると、そうしか考えられないと言う。なるほど、それは私の専門分野にも関係することであり、まことに興味深い。音韻史の一大発見に間違いない。きょうび、胡麻章の意味をまともに分析している研究者は、同居人くらいなものだろう。いやはや、偉大な配偶者であることよ。胡麻だけに、胡麻化されないようにやってくだされ。

  「機嫌がお悪いのですか?」と尋ねてくださった同僚あり。「お悪い」です! 誰もおいらのことなんぞ、分かってくれない。孤立無援は、高橋和己(何を隠そう、中学生の頃の愛読書だった)か? 喧嘩しようとしているのに、羽交い締めにされた気分だわい。

  土岐善麿と乃木静子の短冊が当たってしまった。支払いどうしよう? まいったな。松江北高の校長になった I 君(高校の同期生)に、学校には善麿(校歌の作詞者である)の自筆はあるの?とfacebookで尋ねたら、あったと思うから捜して見ると返事がきた。いい歌なので、もしなければ母校に寄贈してもいいかなと思う。私はなにしろ、修士課程の院生だった時、善麿の葬式の受付をやらされたからな。

  そうそう、蕎麦好きの娘から、砂場系へ行くならどこ?と尋ねられたから、あほか、まず室町虎ノ門に決まっておろうがな…と返事をしておいた。結局、室町へ行ったらしい。もはや娘に尋ねられるのは、どこの蕎麦屋がいい?ということだけである。早く嫁に行ってくれい。(あっ、こりゃ都議会セクハラ野次と同じか?)