これが私の生きる道

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ポルノグラフィ

2011年12月16日 10時49分11秒 | 演劇
アーティストの「ポルノグラフティ」ではありません、
先日観に行ったお芝居の題名です。
恵比寿エコー劇場というこれまた行くのが初めての劇場で
一瞬、道に迷いそうになりました。
印象としては、椅子が古くて
しかも隣の人との距離が近いので
ちょっと大柄の人が座ったら腕が当たること必至です。

観に行ったのは毛皮族の町田マリーさんが出演するということ以外
何もなくて、
チラシをみたときから
あんまり自分とは合わなそうなお話かなぁって想像していたら
まさしくそうでした。

元々、「サイモン・スティーヴンス」という人の戯曲で
イギリスが舞台となっています。
2005年7月にロンドンで起こった地下鉄・バス連続爆破テロ事件の
数日前の群像劇で
とはいってもそのテロ事件を直接描いた話でもないので
なんでわざわざテロ事件のことを
前面に出しているのかが分かりませんでした。

8人の登場人物がいて、1人は実行犯で分かるのですが
残りの7人が、このお話の後々のテロの被害者かと
最初は思いましたが、特にそれを匂わす表現もなく
ただ単に事件が起きたイギリスにいただけの人だったようです。
実行犯を除く7人の内訳は
近親相姦にふける姉弟、報告書の作成に追われるキャリアウーマン、
女性教師にしつこくつきまとう男子生徒、
教え子を部屋に連れ込んだ大学教授、孤独を愛する老婦人
とこれだけ聞くとショッキングな内容を想起させますが
それほどでもありませんでした。

それぞれ登場人物は悩みや苦悩を抱えているわけですが
なんでそうなったか意図的にか
あまり開示されなくて
感情移入しづらい状態にありました。
実際に見たことはないのであれですが
ヨーロッパの舞台ってこんな感じなのかなぁとは思いました。
エンターテイメント性は排除して
シリアスな方向性に持っていって
詳しくは語らずに、お客さんに考えさせるみたいな。

映画でもハリウッド作品に比べて
ヨーロッパのものってこんな雰囲気あるし
正直、苦手です。
シリアスならシリアスで構わないんですが
内容は分かりやすくて、でも奥が深いって
してくれないと、お金を払って観に行っているわけですからね、一応は。

そんなわけで町田マリーさんだけ観てればいいモードに
途中から切りかえて
出演者の人が劇中は掃けないで
ずっと舞台上にいてくれたので
それは良かったところです。
でもシリアスよりコメディな役柄の方が好きだな、
2月の「墓場、女子高生」の方はそういう舞台になりそうなので
期待しています。


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