夢発電所

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「リンパドレナージ」受講

2009-12-28 07:01:37 | 私と福祉とであいの旅
 12月27日(日)「パン工房・ゆいまある」2F集会室にて「リンパドレナージ」という耳慣れない言葉の講義と実習を弘前大学赤池PTからご指導を受けました。
 「リンパドレナージ」とは何か?

 リンパドレナージとは特殊なマッサージによって溜まったリンパ液を健康なリンパ節に導いて身体の中に吸収させる方法のことです。

 先ず、準備運動として、肩を前から後ろに回すようにして頚部のリンパ節を刺激した後、腹式呼吸と腹部のマッサージを行います。これは、健康なリンパ節を刺激し、その部位のリンパ液を深部に吸収させて、溜まったリンパ液を受け入れる余地を作るためです。

 マッサージは必ず皮膚を直接触って行います。動かし方は皮膚に当てた手のひらを、皮膚から離さず、数ミリずらす様にします。こうすることによって皮膚の下のリンパ液がリンパ毛細管という細い管に取り込まれ、その中を流れていきます。マッサージというと強く力を入れて行いがちですが、強くするとリンパ毛細管が壊れてしまい、逆効果となってしまいますので注意してください。

 準備運動が終われば、次に健康なリンパ節をマッサージします。例えば左腕が腫れている場合は、健康な右腋と左脚付け根のリンパ節のマッサージを行います。

 続いて健康なリンパ節に接する皮膚をリンパ節に向かってマッサージを行い、その後に腫れた腕の付け根から順に手の先まで、溜まったリンパ液を腕の付け根に導きます。

 (略)
 概念としては、リンパ液はやや粘っこい液体なので、反対から力任せに押し込むというより空いたスペースに順々に流し込む感じです。
 (略)
 ドレナージを行う場合は、順番はもちろんですが、皮膚への接し方が重要です。

 正しいやり方を覚えるために、一度専門の理学療法士による指導を受けた方が良いでしょう。

 (国保すさみ病院のホームページから一部省略して引用紹介させていただきました)

 職員17名が講師と手技の説明を受けた後、コンビを組みながら実技の体験をしました。
 この講義のきっかけは、あうんのメンバーであるわが娘の便秘や足の冷えなどに効果があるかと思ったスタッフがマッサージをしているときに、P・Tから冷え性を改善するにはただ足のマッサージをしているだけでは効果がないことを指摘されたことによります。
 私たちの無知は身体の仕組みにもあり、リンパ腺についての単語は頭にあっても、
リンパについての機能や仕組みがわかっていなかったことにあらためて気づくと共に、健康を守るためにもこのリンパの仕組みは大切なんだと改めて実感しました。

(下記は赤池P・Tの資料から引用)

 ★感染症から身体を守るリンパ系

 「リンパ系は、胸腺、骨髄、秘蔵、返答、肝臓、虫垂、小腸内のパイエル板とともに、免疫システムを構成する重要な部分です。
 ・リンパ系はリンパ節がリンパ管でつながったネットワークで、体内にリンパ液を運びます。リンパ液は。酸素、たんぱく質その他の栄養素を含んでおり、毛細管の薄い壁を通って組織の中へ浸透して組織に栄養を与えます。リンパ液の一部は、リンパ管に入り、最後は血流に戻ります。またリンパ液は、組織中の最近などの外的、がん細胞、死傷した細胞をリンパ管へ運びます。リンパ液にも多くの白血球が含まれています。
・リンパ液によって運ばれた物質は必ずリンパ節を通過し、リンパ液が血流に戻る前に遺物はそこで取り除かれ破壊されます。リンパ節には、白血球が集まっており、白血球同士あるいは抗原と反応し、異物に対して免疫反応を起こしますリンパ節は、リンパ球がきっちり詰まった組織が網状をなしています。有害な微生物はこの網状組織でろ過されリンパ球や、それともリンパ節に存在するマクロファージによって攻撃されます。リンパ節は、首筋、わきの下、祖軽侮のようなリンパ管が枝分かれする部位に集まっています。(以下省略)

 こういう仕組みと、主要なリンパ節とリンパ系の身体図を確認しました。リンパ管は身体の老廃物を運ぶ配水管の役目をしています。
細胞内で使われた使用済みのたんぱく質などがリンパ管へと運ばれて処理されています。
リンパ管の
 独自の収縮運動・一方向に開く弁構造と外から働きかける筋肉運動によって心臓の方向へリンパ液が流れます。リンパ管からリンパ本館に流れ込んだリンパ液内の老廃物や有害物質(最近・がん細胞)はリンパ節で排除されます。(同上赤池P・T資料から引用)
 
 私たちが認識していたマッサージはかなり圧をかけるものですが、リンパドレナージの手技は、リンパ節の位置関係やリンパ節の機能と仕組みから、押節の圧力は30g程度と非常に軽いものでよいとの事でした。実際にやってみると思ったよりも自分の押節力は強すぎることの認識から始まりました。午前中は胸部、首筋等への手技で、昼食をはさんで下肢への手技を行いました。
 ささやかな軽擦と皮下の皮動、そして軽い押節だけで、下肢等の関節可動域が拡大することもわかりました。効能はリラックスによるストレスの開放や、浮腫の改善、便秘の解消、冷え性の改善などが期待できることがわかりました。
 リンパの流れを良くする手技を反復練習をして、少しでも娘たちへの温かなケアが身につけばと思っています。