夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

帰郷

2009-12-17 07:23:41 | つれづれなるままに
 14日から新潟へ帰郷しました。日本海への寒気団が入り込んだことで、雪が舞う寒い日々でした。青森と新潟の寒さの違いは、寒さへの構え方の違いかもしれません。断熱材の考え方や暖房設備など、新潟はどちらかといえば関東的なのかもしれません。簡単な暖房設備とコタツでの生活は、人々の活動性を制約するものだとよくわかりました。増してや高齢者で病気の人や障害を負った方々の活動性は、冬の間かなり制約されます。寒さという敵は、一冬でその人々の筋力低下を引き起こすのではないかと気になるところです。
 今回母の見舞いもかねての帰郷は、母の5月以来の様子を見るためでした。結局母はベッド生活に慣れただけで、車椅子はほとんど使われていませんでした。電動ベッドの操作性はかなり上手になってはいましたが、ヘルパーさんが来ないと寝たきりの時間が続きます。以前の母に比べると、障害受容は進んだのか表情の明るさは感じられました。そして以前は関心を示さなかったテレビのスイッチも自分で入れてみるようになったのは、良かったと思います。
 兄も退職し、今は母の介護の日々でした。料理や洗濯が主な兄の務めのようです。家内が一緒に行ったことで、兄も久しぶりに食欲がわいたようでした。たった二日半のことですが、年内の見舞いができてよかったと思います。それにしても新潟までの特急「いなほ」でも、片道7時間がかりでした。冬道を車で行くリスクを思えば、快適なことはこの上ありません。
 日本海の灰色に染まる冬の海は、中原中也のいう「海にいるのは人魚ではありません。海にいるのはあれは波ばかり・・・」という夢も消えそうな、哀しみの色でした。