ケアホームを整備するために、法人内に「プロジェクトチーム」を設置している。今のところチームには若手の二人のスタッフと、理学療法士、一級建築士、そして私という構成である。今回の整備は新築ではなく、築十七年の建物のリフォームという形をとっている。今回で三度目の図面を書き直してもらった。
ケアホームに仕立て上げる建物は、総二階建ての40坪である。雪国では冬の対策がまず考慮されなければならない。屋根の雪下ろしをするのかしないのか。玄関先など駐車場の雪かきスペース確保、室内暖房をどうするかなどである。
まずこの建物そのものには、雪下ろしの必要がないという無落雪型の屋根であった。また玄関先には車が3台駐車が可能で、その隣には二階建ての車庫が増設されていた。車庫には車の駐車は2台分確保可能である。そして目を見張るのは、灯油型のロードヒーティング設備である。高齢者、障害者住宅では最近見られるようになってきているが、実際使用している人は少ない。何故なら電気型にしても、灯油型にしてもその費用対価が馬鹿にならないからである。まだ除雪機を購入したほうが、はるかに経済的かもしれない。
建物の内部は一階部分は浴室、洋式トイレ、台所、洗面所、ダイニング、個室が2室である。二階には、個室が3つ、納戸、洋式トイレ、洗濯物の干せるベランダとなっている。
この建物に重度障がい者が3名と、二階には中軽度の知的障がい者が3名入居予定となっている。このためにリフォームするポイントは、玄関先に屋根をつけるほか昇降機を併設して段差解消すること。洋式トイレのスペースを確保するために、もう一箇所物置となっていたスペースを活用して、車椅子の重介護者が車椅子のまま入って使えるようにしている。ここにもリフトと介護台(跳ね上げ式ベッド)を設置することを想定した。
一階部分の段差をすべてフラットにし、ドアを開き戸から引き戸に変える。和室を洋室にして、襖を壁にして個室のグレードを高める。旧洋式トイレについては、洗濯室に変える。浴室、更衣室にリフトを設置する。浴室は介護スペースをとって拡張する。一階部分の緊急避難場所をダイニング横に設けて、ウッドデッキ型でスロープを設置する。(出入り口の確保)
二階の納戸を共有型にする。夫婦部屋だった場所(8畳)に、物置用のスペースを新たに設けることにしている。
このほか福祉型のケアホーム住宅には、消防法の関連での設備が必要となり、自動火災報知機、避難誘導灯や消火器設備、煙感知器、熱感知器など約230万円の見積もりが出ている。今のところ総工費は15百万円弱になりそうである。この建築費用を何とか助成金でまかなうために、現在書類を作成し提出準備を行っている。うまくゆけば75%の助成金が出ることになっている。
建物そのものについてはほぼ以上であるが、実際にはその建物に住む入居者の生活支援が最も重要なポイントでもある。どのようなケアシステムをそこに準備できるかで、そのよさ悪さが明確化されるのだ。
平日の6日間は一日16時間滞在で、残りの8時間は施設での日中活動となる。日曜日については、24時間滞在を想定した支援システムを考案準備が必要となる。
具体的には朝、昼、夕の食時準備。(平日は施設できっ食)室内清掃、入浴準備、洗濯、衣類管理などがハウスキーピングとして必要。そのほか身体介護で、個別にホームヘルパーの派遣を受ける。またそれとは別に夜間の安全確保と排泄ケアなどのために生活支援員の常駐(夜勤)が1名必要となる。前半の家事炊事は世話人さんが行う予定で進めている。このほか毎日の入浴ケアのスタッフも必要となる。
10月からリフォーム工事になるが、ソフト面でも人材確保とシステムの準備作業が始まる。具体的には相談支援事業や居宅介護事業である。来月も何やら忙しくなりそうな雰囲気である。それでも私にはこれまでは望んでもなかった、若い人材がこの作業を取り仕切って行ってくれるのだ。今まではほとんど孤立無援だったことを考えれば、天地の差があることを感じ、スタッフの優秀さに感謝しなければならないだろう。
ケアホームに仕立て上げる建物は、総二階建ての40坪である。雪国では冬の対策がまず考慮されなければならない。屋根の雪下ろしをするのかしないのか。玄関先など駐車場の雪かきスペース確保、室内暖房をどうするかなどである。
まずこの建物そのものには、雪下ろしの必要がないという無落雪型の屋根であった。また玄関先には車が3台駐車が可能で、その隣には二階建ての車庫が増設されていた。車庫には車の駐車は2台分確保可能である。そして目を見張るのは、灯油型のロードヒーティング設備である。高齢者、障害者住宅では最近見られるようになってきているが、実際使用している人は少ない。何故なら電気型にしても、灯油型にしてもその費用対価が馬鹿にならないからである。まだ除雪機を購入したほうが、はるかに経済的かもしれない。
建物の内部は一階部分は浴室、洋式トイレ、台所、洗面所、ダイニング、個室が2室である。二階には、個室が3つ、納戸、洋式トイレ、洗濯物の干せるベランダとなっている。
この建物に重度障がい者が3名と、二階には中軽度の知的障がい者が3名入居予定となっている。このためにリフォームするポイントは、玄関先に屋根をつけるほか昇降機を併設して段差解消すること。洋式トイレのスペースを確保するために、もう一箇所物置となっていたスペースを活用して、車椅子の重介護者が車椅子のまま入って使えるようにしている。ここにもリフトと介護台(跳ね上げ式ベッド)を設置することを想定した。
一階部分の段差をすべてフラットにし、ドアを開き戸から引き戸に変える。和室を洋室にして、襖を壁にして個室のグレードを高める。旧洋式トイレについては、洗濯室に変える。浴室、更衣室にリフトを設置する。浴室は介護スペースをとって拡張する。一階部分の緊急避難場所をダイニング横に設けて、ウッドデッキ型でスロープを設置する。(出入り口の確保)
二階の納戸を共有型にする。夫婦部屋だった場所(8畳)に、物置用のスペースを新たに設けることにしている。
このほか福祉型のケアホーム住宅には、消防法の関連での設備が必要となり、自動火災報知機、避難誘導灯や消火器設備、煙感知器、熱感知器など約230万円の見積もりが出ている。今のところ総工費は15百万円弱になりそうである。この建築費用を何とか助成金でまかなうために、現在書類を作成し提出準備を行っている。うまくゆけば75%の助成金が出ることになっている。
建物そのものについてはほぼ以上であるが、実際にはその建物に住む入居者の生活支援が最も重要なポイントでもある。どのようなケアシステムをそこに準備できるかで、そのよさ悪さが明確化されるのだ。
平日の6日間は一日16時間滞在で、残りの8時間は施設での日中活動となる。日曜日については、24時間滞在を想定した支援システムを考案準備が必要となる。
具体的には朝、昼、夕の食時準備。(平日は施設できっ食)室内清掃、入浴準備、洗濯、衣類管理などがハウスキーピングとして必要。そのほか身体介護で、個別にホームヘルパーの派遣を受ける。またそれとは別に夜間の安全確保と排泄ケアなどのために生活支援員の常駐(夜勤)が1名必要となる。前半の家事炊事は世話人さんが行う予定で進めている。このほか毎日の入浴ケアのスタッフも必要となる。
10月からリフォーム工事になるが、ソフト面でも人材確保とシステムの準備作業が始まる。具体的には相談支援事業や居宅介護事業である。来月も何やら忙しくなりそうな雰囲気である。それでも私にはこれまでは望んでもなかった、若い人材がこの作業を取り仕切って行ってくれるのだ。今まではほとんど孤立無援だったことを考えれば、天地の差があることを感じ、スタッフの優秀さに感謝しなければならないだろう。