夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

村上春樹著「1Q84」2巻読了

2009-08-05 21:23:03 | 私の本棚
 PM9:00村上春樹著「1Q84]を読了。

 SF小説「ブックピープル」という本を読んだことがある。社会全体が統制社会になり、ファイアーマンという本来は消防士の役が、この小説では社会にとって都合の悪い書物を焼くという役割を担っていた。人々は自己防衛手段として、一人ひとりが一冊の本を暗記して書籍になった。誰かが読みたい本があればその人からストーリーを聞くのだ。
 このSF小説にどこか似ていると感じたのは私だけだろうか。閉鎖社会や管理社会に対するアンチテーゼではないのだろうか・・・。
 組織というものが持つ共有する理念と共にある、組織を死守しなければならないという主催者の意向と相反する冷徹な掟。

 主人公は一体誰なのか?
 それぞれが重なり合う「社会の中の孤独」
 親たちの主義主張に有無をいえないままに巻き込まれ、混乱する子どもたちの人生。そこに私自身の生い立ちが重なって見えてくる。
 何回か読み直さないと、整理できない深い小説であった。

サマーキャンプ in 十三湖終了

2009-08-05 11:57:01 | 福祉について
 3日、4日と1泊2日でのサマーキャンプが終了しました。少し寝不足で疲れましたが、天候もまずまずでしたので成功です。ハンディキャップの青年たちが、働くだけではなく余暇を楽しむことや、生活力をつけることは大切なことです。聴けばテント生活を含むキャンプの経験者はゼロでした。
 今回の日程の目玉は、シジミを自分たちで楽しみながら捕ること、そしてカヌーやカヤックに乗って楽しむことでした。何でもお金を出して済ませるのではなく、自分たちで米をといだり、準備をして電気以外の道具を使って食事作りをする事も目標の一つです。今回は薪ストーブをレンジ代わりに持参して、鍋でご飯を炊きました。お湯もおかずもすべてこの薪ストーブです。そして汚れた食器を新聞紙などで拭き、ヤシ油洗剤を使って水の汚染を可能な限り減らしています。ゴミも全部持ち帰ります。岩木山自然学校の高田理事長の指導で、薪を使った楽しいゲームや、テント設営方法、ボート(カヌー・カヤック)での水辺での遊びを体験することができました。おまけにお天気が好天したので、夕陽が日本海に沈むまでゆったりとした美しい風景を堪能しました。
 利用者11名とスタッフボランティア15名で、すっかりアウトドアの楽しみを満喫してきました。スイカももちろん頂きました。今年は冷害で不作のようです。
 思った以上に皆さんが炊事脳りょっくが高いのを確認できました。でも、個別に見れば、お風呂にはいるときに何が必要なのかイメージできないメンバーも居て、日頃保護者の過剰な介護がこういう場面に影響するんだと改めて思っています。