夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

サマーキャンプ in 十三湖打ち合わせ会

2009-07-29 05:17:13 | つれづれなるままに
 昨夜は来月3日、4日の1泊2日の「サマーキャンプ」打ち合わせ会だった。今回のサマーキャンプは、パン工房・ゆいまあるのメンバー11名(希望者)の余暇支援と、生活自立が目的である。しっかりとしたアウトドア体験を計画している。
 社会資源としてNPO法人「岩木山自然学校」の高田理事長、H学院大学の学生2名、押し花のインストラクターIさん、公務員のNさんである。法人のスタッフは10名で、利用者を加えて総勢26名になった。
 行き先は本州北端の十三湖中ノ島キャンプ場。活動内容はテントでのキャンプと、十三湖湖畔でのカヌー・カヤック遊び、シジミ採り、炊事、自然クラフトである。
 岩木山自然学校の高田さんは夏場とても忙しく、日々環境省関係のキャンプなどが繰り返されているようだ。白神山地をフイールドに、子どもたちを伴ったマタギの生活体験など、私からすればよだれの出そうなプログラムが披露された。高田さんの今回の話の中で特に印象に残ったのは、子どもたちに寄り添うことの大切さである。何でも指導すればよいのではなく、自分たちで感じたり考えたりしながら、実感を身につけること。危険と隣り合わせの体験の中から、安全に過ごすにはどうしたらよいのかを学ぶこと。キャンプリーダーは、参加対象者と同じ条件で生活すべきであること。これは特に我々大人はアウトドア・トレッキングなどというとゴアテックの雨具や、登山靴など本格的になってしまいがち。参加する子どもたちは普通の格好であり、どの程度足が痛いのかとか、寒さはどの程度なのかなど一緒に体感しながらその支援をすべきという。これは福祉のフイールドでも通用する視点ではないかと思った。
 今回のキャンプは昨年の岩木川のボート・カヤック・カヌー体験の後の2回目の活動である。高田さんから環境保護のための視点も学んでいる。
「持ち込まない・持ち出さない」というのも環境保護の視点。だから山に入ったら排泄物もごみもすべて持ち帰るのだという。食器や箸も使い捨てをやめ、洗って再利用できるものを準備した。食後は食器の油分を新聞紙などで拭き、その後で天然ヤシ油を使って軽く洗い、川ではなく木の周りに流す。そうすると自然環境がろ過してくれるのだそうだ。白神の川は清浄で、「白神は水入らず」ということわざもあるという。水がきれいでどこで飲んでも、安全である。だから川には米のとぎ汁も、流さない。もちろんおしっこなども川に近いところでは絶対にしない、などが鉄則だという。
 今回のキャンプでメンバーさんたちが、自然の中で楽しみを見出し、少しでも生活力がアップすることを期待している。