夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

チャレンジドの余暇支援

2009-02-24 07:13:25 | 福祉について
 私たちの福祉支援の中でいまだ確立されていないエリアが、ハンディキャップのある人たちの余暇支援のあり方や社会参加のあり方である。仕事ができるということに重点が置かれ、社会の中で楽しく過ごすということが比較的おろそかになっている状況がある。対人関係のあり方がそれにセットとしての課題ではないだろうか。
 わたしたちはこれまで、「地域で暮らす」をテーマに活動実践をしてきたのだが、まだまだ日常的な暮らしの中に十分に踏み込んでいるとはいえない気がする。

 「ノーマライゼーション・八つの原理」ベンクト・ニーリエ(スウェーデン)

(1)知的障害者のみならず、あらゆる障害のある人はノーマルな1日を体験する権利がある。
(2)ノーマルな一週間のリズムを体験する権利がある。
(3)ノーマルな一年間のリズムを体験する権利がある。
(4)子どもから大人になっていくというノーマルなライフサイクルを体験する権利がある。
(5)自己決定権と個人としてノーマルに尊厳を受ける権利がある。
(6)その人の住む社会の文化慣習に則ってノーマルな性的生活をする権利がある。
(7)その国におけるノーマルな経済的水準を得る権利がある。
(8)その人の住む社会におけるノーマルな住居・環境水準を得る権利がある。

 知的なハンディキャップを負う彼らの、参画と主体性や選択権、自己決定権などの実現こそが今後の私たち支援者の重要な目標にすべきなのだろう。それをまず体験する場として、年間を通じたレクリエーション活動こそが彼らの力を伸ばす機会ともいえるのではないだろうか。
 今回のウインターレクリエーションはそういう意味で、とても楽しい交流の機会と、思い出深いものとなったのではないだろうか。