夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

母への手紙

2009-02-04 13:09:54 | 創作(etude)
 母さん
 昨日は節分でした。施設では豆まきをして、みんなでわいわいとにぎやかでした。みんなの健康やあらゆる災厄がこれで退散してくれるといいのだけどね。
 弘前は2月に入ってからも、本当に雪が少なくて今年は生活そのものはすごく楽です。でも、ある程度降るときには降っておかないと夏の水不足も心配になります。
 2月8日はぼくとマミの誕生日です。ぼくも57歳、マミは31歳になります。偶然にも同じ誕生日に生まれて、ぼくの誕生日を忘れ得ないものにしてくれています。マミは昨年は岩木川でカヤックという二人乗りのボートに乗って楽しんだり、韓国の友人と国際交流の役を果たしていました。娘たちが元気で愉しく過ごしていてくれることが何より幸せなことなんだと、今更ながら親として思うことです。
 母さん
あれから病院生活も3ヶ月目に入ったわけだけれど、その後具合はどうですか?病院はあったかいでしょうが、生活の変化がなくてさぞや退屈でしょうね。
 リハビリは今どんなことをしていますか?痛いところはありませんか?職員の方は優しくしてくれていますか?リハビリといえば、左肩の亜脱臼防止用の補助具をリハビリの先生から母さんにっていただきました。今度行くときに持って行きます。きっと痛みも軽減してくれるかと思います。
 あ、そうそうそう云えばこの間、父さんが夢に出てきました。きっと母さんのことを頼むぞと言いたかったんだと思います。
 兄さんは面会に行っていますか?
 2月の末にはカミサンと一緒に帰ろうと思って、チケットを買いました。今回は夜行バスで東京に行き、新幹線に乗継です。28日の午後には着くと思います。今度は2泊しかできないけれども、前に会ったときよりも母さんの具合がよくなっているといいなと思っています。妹もそれに合わせてそちらに行くと云っていました。
できるだけ、動いてください。自分のことで、できることはやることが今の母さんの一番のリハビリかもしれません。退院後の母さんの生活をみんなで相談したいと思います。
 それから去年の京都での甥のサー君の結婚式に続いて、今年は5月に東京で美緒ちゃんの結婚式が予定されています。それまでに何とか、車椅子を動かせるようにして置いてください。一緒に出席して、美緒ちゃんの門出をお祝いしましょう。
 ぼくも母さんのために退院までにできるだけのことは、準備してみたいと思います。あと1ヶ月もすれば少しは温かくなるでしょう。暑さ寒さも彼岸までといいますからね。
 それではそれまでお元気で