ぼくはボランティア会に所属してもう20年になる。しかし、ボランティアという杓子定規な範疇に縛られているのは、本意といえない気がしてこのところ憂鬱な日々だ。組織的なボランティア活動で、確かに成果は上がる場合もある。しかし○○でなければならない式の活動は、私の性分には合わないことのほうが多い。他人が喜ぶから、ぼくはボランティア活動をしているわけではない。感謝してほしいと思って、動いているわけではないのだ。私の人間の良心に従って、動かないとどうにも精神的な具合が悪いのである。それをしたから、認めてほしいと言うのも違う。むしろ、風とともに去りぬ式の関係を好んでいるのである。あの人はお金持ちだとか貧乏だとかで、それを元に動きが変わるようだったらぼくは余りやりたくないのだ。活動後に人生が楽しいと感じることや、清々しさこそがぼくのボランティア魂みたいである。
・暖冬ぞばっけ(ふきのとうの意)も生えし雨水かな
・如月の日差しもまぶし雪原に
・旅枕夫婦の距離も西東
・猫柳寒風の中震えけり
・青き天押しのけている津軽富士