NPO法人土と風の舎

埼玉県川越市を拠点に『人と自然と地域をつなぐ』を合言葉に、園芸福祉活動をしています。

南アルプスクラインガルテン見学と釈迦堂東口園訪問 その1

2015-09-26 21:19:42 | えとせとら
9月25日は、年に一度の「市民農園見学とくだもの狩りツアー」の日。今年は山梨を舞台に南アルプスクランガルテンと釈迦堂東口園を訪問してきました。
クラインガルテンとは、ドイツ語で「小さな庭」を意味する市民農園のことで、もともと19世紀前半に旧東ドイツの失業対策として市民の手で開墾した農園が始まりとされています。現在のクラインガルテンの形態となったのは、シュレーバー博士の功績が大きく、産業革命の影響による都市化に伴う生活環境の悪化から、子供達の健康を守るためにのクラインガルテンが造られていきました。現在でも、クラインガルテンは、シュレーバー・ガルテンという愛称で親しまれています。ドイツではお医者さんにいくと、まず「クラインガルテンを利用しているか?」と聞かれ、「利用していない」と答えると、「利用しなさい」と言われるそうです。

さて、この日は朝から雨模様。8時10分に川越を出発。関越→圏央道→中央と高速を走り、南アルプス市役所に着いたのが10時30分。山梨もやはり雨。早速、農業振興課の西野様から南アルプスクラインガルテンについて説明していただきました。約4.8haの敷地(2つのエリアに分かれている)に滞在型が30区画(470~500㎡)と日帰り農園が20区画整備されています。その他、クラブハウスや共同農園があり、個人個人の楽しみだけでなく収穫祭や農業講習会、自主的なクラブ活動も行われ、地元農家や利用者同士のふれあいを大切にしているクラインガルテンです。利用期間は最長5年で途中でやめた方は一人もいないそうで、しかも期間満了後、3組が移住したとのこと。魅力的な場所なんですね。


この日は、来年度からの会員募集現地見学説明会と重なってしまい、2つあるうちの湯沢エリアを見学させていただきました。広々とした敷地におしゃれなラウベが建っていて、晴れていれば富士山や南アルプスの山々を眺めながら畑仕事ができる別天地です。雨ということもあってか来られている方は少ない様子。話が出来なかったのは残念でしたが、畑は区画ごとに個性があって、利用されている方を想像すると楽しい気持ちになりました。

写真は中野エリアに建っているクラブハウス


南アルプスクラインガルテンのホームページはこちら
http://minami-alps-klein.jp/

つづく。

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