NPO法人土と風の舎

埼玉県川越市を拠点に『人と自然と地域をつなぐ』を合言葉に、園芸福祉活動をしています。

アグリの会

2018-05-02 22:46:35 | アグリの会

土と風の舎では、毎月2回精神科デイケアにおいて、精神障がいのある人の自立や社会参加に必要な知識・能力・習慣などを育てるために、作業療法士や園芸福祉士と連携して、花、ハーブ、多肉植物、観葉植物などの苗の栽培から販売までを行う園芸プログラムを実施しています。
日々の水やりが生活リズムを整え、責任感や継続力を育みます。集団作業が社会性や協調性を養います。職場実習で働く大切さや楽しさを知り、販売体験ではコミュニケーション力や社会的マナーを身につけます。
精神障がいのある人の自立への第一歩として、植物との関わりは欠かすことができないものだと感じています。



多肉植物の葉挿し

2016-04-20 20:53:40 | アグリの会
独特なカタチやカラフルな色が愛らしいとして、人気が高い多肉植物。そこで、すずのきアグリの会2016春コースでは、多肉植物の栽培(繁殖)に挑戦することになりました。多肉植物とは、肉厚な茎や葉に水を貯めることのできる植物の総称でサボテン科、アロエ科、ハマミズナ科、ベンケイソウ科、キョウチクトウ科など非常に多くの種類があります。原種だけで一万五千種、園芸品種を加えると二万種を超えるとか・・・ 多肉植物の多くは、乾燥地に適応するために、葉や茎に水を蓄えるようになったものと考えられています。

多肉植物の繁殖の方法の一つに葉挿しがあります。葉を赤玉土の上に並べておくだけで葉の付け根から新しい芽や根が出てくるのです。葉挿しと言うので、葉を土に挿すかと思ってしまいますが、多肉植物の場合は置くだけでいいのです。水やりは必要なし。なんんとも不思議な栽培方法ですね。

育苗トレイに赤玉土を入れ、茎からもぎ取った葉を品種ごとに並べました。この日、葉挿しをした多肉植物は、花月、ミセバヤ、カランコエ、オボロヅキ、オーロラ、マンネンソウ、銘月、その他品種名が不明なもの多数。講師が持ち寄ったものなので、名前が分からないものがたくさんありました。大きく育ったらみんなで品種を調べたいと思います。


この日は、朝顔、マリーゴールド、ニチニチソウ、ダリアの種蒔きもしました。来月はバジルやリーフレタスなどを蒔きます。育てた苗は7月下旬に販売を予定しています。詳細が決まったら改めてお知らせします。


実野里フェイバリットガーデンでの職場実習

2015-09-02 22:37:17 | アグリの会
アグリの会(精神科デイケアでの農園芸による自立・就労支援プログラム)では、毎年年2回、「実野里フェイバリットガーデン」さんで職場実習を行っています。今年は、今日がその1回目。

11時にデイケアを出発して、11時30分到着。まずは、ガーデン散策。
  
  

散策が終わるとランチタイム。新鮮野菜をたっぷり使ったランチはとても美味しくて、毎回楽しみの一つです。私はナスのパスタを頼みました。


ランチの後はいよいよ実習。毎回、様々な作業を体験・実習させていただいていますが、この日は、アーティチョークや立ち葵などの苗の手入れと追肥をしました。今回の作業は、これまでプログラムの中でも何度も行っている作業なので、ミスなくスムーズに行うことが出来ました。雨に降られなかったのはよかったのですが、これまでの涼しさから一転して真夏日復活。想定外の暑さとなりましたが、これまでのデイケアでの作業や真夏のバザーで鍛えられていたおかげで、体調を崩すこと無く無事実習を終えることが出来ました。1時間ほどの短い時間でしたが、今回も実りある実習となりました。ご指導頂きました実野里フェイバリットガーデンのスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

★実野里フェイバリットガーデン★
http://www.minori87.co.jp/


ルッコラのサラダ

2012-06-06 21:31:14 | アグリの会

今日はアグリの会の4回目。前回は久喜駅東口花壇の手入れを行いました。久喜花ボランティア花の輪会さんのご厚意により、久喜駅東口の花壇管理のお手伝いをさせていただくことになったのです。アグリの会が始まって以来、初めての地域デビューです。第3水曜日の月1回ですが、地域のみなさんどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今日はハーブの管理作業です。前回、芽が出なくて心配していたミントとイタリアンパセリは発芽が確認できて、種まきしたすべてのハーブが発芽しました。ルッコラはすでに食べられるまでに育ち、バジル・赤シソは混み合って来ました。そこで、間引きも兼ねて超簡単ルッコラサラダをつくりました。

1.ルッコラ、バジル、赤シソの根っこを取ります。

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2.良く洗います。大きな葉は食べやすい大きさにちぎります。

3.お皿にもって、オリーブオイル・塩・コショウを混ぜ合わせたドレッシングをかけます。

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4.食べる直前にレモンを搾って出来上がり。

マロウのハーブティーと共にいただきました。


みどりの架け橋 3年間のあゆみ

2012-06-01 23:59:11 | アグリの会

障害者自立支援法の施行、障害者雇用促進法の改正施行により、障がい者の社会参加が進み、就労は多方面に広がりをみせています。しかし精神障がいにおいては、障がいに対する無理解や無関心に加え、偏見も依然として残るため、他の障がいに比べて社会参加や就労が遅れていると言えます。
そのような中で、精神障がい者の就労に適した職種の一つとして農業が注目されています。また、社会適応訓練やリハビリテーションとしてもその効果が期待されています。しかしその現状は僅かであり、大きな広がりをみせるまでには至っていません。そこには、前述の問題を含め、様々な課題が横たわっています。
そこで、2009年より、その解決への糸口を見つけ、精神障がい者の農園芸分野への就労機会の拡大、充実を図ることを目的に『みどりの架け橋』活動をスタートしました。

2009年から2011年までの3年間の活動を一冊のリープレットにまとめました。ぜひ、ご覧ください。

「midori.pdf」をダウンロード

冊子タイプをご希望の方は、200円切手を同封の上、下記までお申し込みください。

NPO法人土と風の舎

〒350-1124 埼玉県川越市新宿町6-14-10