NPO法人土と風の舎

埼玉県川越市を拠点に『人と自然と地域をつなぐ』を合言葉に、園芸福祉活動をしています。

ナスの接ぎ木

2016-04-29 17:19:06 | 畑をみんなで楽しもう
今日は昭和の日。ご存じのように昭和天皇の誕生日です。国民の祝日に関する法律の一部改正によって平成19年に制定された祝日で、昭和の日を「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日としています。

「畑を楽しもう」は原則、祝日は休みとしていますが、野菜づくりにとってGW前の大切な一日をお休みにしてはもったいないということで、今日はいつもの通り開催しました。

この日はナスの接ぎ木に挑戦しました。先週のトマトは「ピン接ぎ法」を用いましたが、ナスは「挿し接ぎ法」です。

台木:赤ナス
穂木:トゲなし千両二号

①台木を本葉1枚残して、カッターで切る。


②穂木を子葉の下で切り、鉛筆を削るようにとがらせる。


③爪楊枝を切り口に差し込んで穴をあける。


④穴に穂木を挿し込み、クリップでつなぎ目をとめる。


⑤トマトと同様に、湿度を保つためトロ箱に入れて、ビニールで覆う。

以上です。



トマトの接ぎ木

2016-04-22 20:49:41 | 畑をみんなで楽しもう
ホームセンターでトマトやナスなど夏野菜の苗が出回る季節になりましたね。「畑を楽しもう!」では、苗を購入することはありませんが、どんな苗が並んでいるのか売り場をブラブラするのは楽しいものです。

今年のこえどファームでは、ナスとトマトの接ぎ木苗づくりに挑戦しています。この日は初めてトマトの接ぎ木作業にTRYしました。接ぎ木には、割り接ぎ、挿し接ぎ、呼び接ぎなどいろいろな方法がありますが、今回行ったのはタキイ種苗さんが開発した「タキイ式ピン接ぎ法」です。「タキイ式ピン接ぎ法」とは、台木と穂木の胚軸や茎に直接ピンを押し込んで固定する接ぎ木法です。ツギピンは径0.5mm、長さ15mmのセラミックのピンで断面は変形六角形。接ぎ木操作が容易で能率が上がり、ナス科、ウリ科すべてに接ぎ木が可能です。

台木:Bバリア 穂木:桃太郎8、桃太郎セレクト

①台木をカミソリでCUTします。


②ツギピンを切り口の中心に差し込みます。
  

③台木の切り口と同じ径になるように穂木をカミソリでCUTします。


④穂木をツギピンに差し込み、しっかり密着させます。
 
 
⑤割り箸で添え木をします。


⑥湿度を保つためトロ箱に入れ、ビニールで覆います。
 

台木と穂木の切り口の癒合が始まるのは3日後、癒合し完全に癒着するのが1週間後くらいだそうです。

台木、穂木ともまだたくさんあるので、次回は違う方法をTRYしてみたいと思います。


多肉植物の葉挿し

2016-04-20 20:53:40 | アグリの会
独特なカタチやカラフルな色が愛らしいとして、人気が高い多肉植物。そこで、すずのきアグリの会2016春コースでは、多肉植物の栽培(繁殖)に挑戦することになりました。多肉植物とは、肉厚な茎や葉に水を貯めることのできる植物の総称でサボテン科、アロエ科、ハマミズナ科、ベンケイソウ科、キョウチクトウ科など非常に多くの種類があります。原種だけで一万五千種、園芸品種を加えると二万種を超えるとか・・・ 多肉植物の多くは、乾燥地に適応するために、葉や茎に水を蓄えるようになったものと考えられています。

多肉植物の繁殖の方法の一つに葉挿しがあります。葉を赤玉土の上に並べておくだけで葉の付け根から新しい芽や根が出てくるのです。葉挿しと言うので、葉を土に挿すかと思ってしまいますが、多肉植物の場合は置くだけでいいのです。水やりは必要なし。なんんとも不思議な栽培方法ですね。

育苗トレイに赤玉土を入れ、茎からもぎ取った葉を品種ごとに並べました。この日、葉挿しをした多肉植物は、花月、ミセバヤ、カランコエ、オボロヅキ、オーロラ、マンネンソウ、銘月、その他品種名が不明なもの多数。講師が持ち寄ったものなので、名前が分からないものがたくさんありました。大きく育ったらみんなで品種を調べたいと思います。


この日は、朝顔、マリーゴールド、ニチニチソウ、ダリアの種蒔きもしました。来月はバジルやリーフレタスなどを蒔きます。育てた苗は7月下旬に販売を予定しています。詳細が決まったら改めてお知らせします。


今日のみんなの農業体験

2016-04-15 21:35:21 | みんなの農業体験
今日は、オリオンさんから3名の方が来園され、農園のメンバーと一緒に畑仕事を楽しみました。この日のこえどファームは、ダイコン・ズッキーニ・キュウリ(奥武蔵地這・ときわ地這)の種まき、世界一トマト・ステラミニトマトの鉢上げ、サトイモ・八ツ頭・自然薯・コンニャクの植え付け、ブドウの草取りなど大忙しの一日です。

作業に入る前に先月(3/18)に種を蒔いた石倉根深一本葱の成長の様子を確認。3㎝ほどに育った小さなネギに一同感動。このまま順調に育てば7月上旬に植替えをします。さてこの日は、ステラミニトマトの鉢上げと草取りを担当していただきました。オリオンさんは数年前から毎月1回参加されているので、作業に慣れている方ばかり。口も手もよく動き、テキパキ作業が進みました。特にポットへの土入れは農園のメンバーより上手でしたよ。

来る5月15日(日)9時30分より、川越市伊佐沼公園にて第26回ふれあい福祉まつりが開催されます。オリオンさんも出店されます。こえどファームのうどんも店先に並ぶかも!

「ふれあい福祉まつり」は、子どもから高齢の方、障害のある人ない人、みんなが参加して、各種の催し物や体験等をとおして福祉を肌で感じ、理解を深めることを目的とした催しです。ぜひ、足をお運びください。