5月2日は八十八夜。八十八夜と言えば「茶摘み」ですよね。
夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る。
「あれに見えるは茶摘みぢやないか、あかねだすきに菅(すげ)の笠。」
日和(ひより)つづきの今日このごろを、心のどかに摘みつつ歌ふ。
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ、摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ。」
今日の活動でも歌いました。川越の中院には「狭山茶発祥の地」の記念碑があります。川越(河越)で栽培された河越茶が狭山茶の起源と言われています。
5月5日は端午の節句。端午の節句は五節句の一つです。菖蒲の節句とも言うように、この日は菖蒲湯に入りますね。菖蒲湯に使う菖蒲と花菖蒲は別の植物です。花菖蒲(ハナショウブ)はアヤメ科で、菖蒲(ショウブ)はサトイモ科なんです。
翌日の6日は立夏。もう夏です。二十四節気の一つですが、二十四節気を5日ずつ初候、中候、末候に分けた七十二候もあます。立夏は蛙始鳴、蚯蚓出、竹笋生に分けられています。蛙始鳴はカエルが鳴き始める。蚯蚓出はミミズは這い出てくる。竹笋生は筍が生えてくる。
節句。節気。候。 今のカレンダーから離れて、古来からの暦で暮らしてみると、自然の移ろいを生き生きと感じられるかもしれませんね。