昨日、所沢市にある国立職業リハビリテーションセンターを見学してきました。このセンターは昭和54年に当時の労働省によって設置され、現在、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構によって運営されています。
このセンターの特徴は、年間12回の入所日があり、年間を通じて技能を身につけられること。障害の特性に合わせた訓練を行っていること。訓練生ごとに個別訓練を行っていること。原則すべての訓練生にIT訓練を行っていることなどです。年間200名を超える方々が訓練を行い、80%を超る高い就職率となっています。
訓練は、メカトロ系、デザイン系、ビジネス情報系、職域開発系に分かれ、様々な職域の知識、技能を学ぶことができます。
今、土と風の舎で進めている精神障がい者向け自立就労訓練モデルプログラムづくりに大変参考になりました。9月には当センターの職員さんを講師に迎え職業リハビリに関する勉強会を開催する予定です。
※職業リハビリテーションとは、障がい者に対して、職業評価、職業指導、職業訓練、職業紹介その他の措置を講じ、その職業生活における自立を図ることをいいます。
ここで学ぶ「障がい者」の意欲はもちろんですが、ある意味ではエリートですね。
でも国立の施設は全国に埼玉県と和歌山県の2か所しかないそうです。
就職率は正規雇用ではありませんよ。センターは退職の事実を把握していませんし、アルバイト、時給、期間工のようなものがほとんどです。皆、就職(実際はアルバイト)しても数か月で退社している状況です。合格判定は無透明で一切の公表もない。ここは障害者のためのセンターではありません。