NPO法人土と風の舎

埼玉県川越市を拠点に『人と自然と地域をつなぐ』を合言葉に、園芸福祉活動をしています。

農のある楽しい暮らしづくりフォーラムが開催されました

2015-02-08 12:30:37 | えとせとら
平成27年1月31日(土)13時30より、川越西文化会館において「農のある楽しい暮らしづくりフォーラム」(農林水産省「農」のある暮らしづくり事業)が開催されました。前日に降った雪の影響はほとんどなく、北海道や新潟、高知など遠方より大勢の方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様には心より御礼申し上げます。
開会にあたり川合善明川越市長より祝辞を賜りました。また、埼玉県川越比企地域振興センター 小堤均様、川越市議会議員 高橋剛様、認知症高齢者グループホーム福音の園・川越 杉澤卓巳様にご来賓いただきました。


吉長成恭日本園芸福祉普及協会理事長には「園芸福祉・園芸療法の可能性」についてご講演いただきました。5円玉のデザインは、一次、二次、三次産業をあらわしてるお話から始まり、物の豊かさと心の豊かさ、農園芸と幸福度、植物と人間の関係、医福食農連携、ケアファームなど多岐にわたるお話をお聞きしました。園芸福祉の可能性を改めて実感することができました。


廻谷義治日本市民農園連合会長には「市民農園と地域とのつながり」についてご講演いただきました。40年以上前から農家と共同で市民農園を運営されてきた豊富な経験をもとに、市民農園でのコミュニティーづくり、地域交流、市民農園の多面的機能等についてお話いただきました。地域住民との交流に加え、東日本大震災の支援や欧州各国の市民農園と連携等幅広い活動をされており、個人個人の楽しみで終わらない市民農園の在り方を見つめ直すことができました。


座談会では粕谷芳則日本園芸福祉普及協会事務局長を進行役に、渋谷雅史土と風の舎代表理事も登壇し「これからの市民農園・福祉農園」について討論しました。短い時間で議論を深めることが出来なかったのは主催者として申し訳なく思っております。


このフォーラムを通して、農園芸が人や地域、社会にもたらす効用や可能性を広く伝えられたのではないかと思っています。ここ数年、農福連携が注目されていますが、農業と福祉サービス業の「業」と「業」との連携のみがクローズアップされているように感じています。農(生業ではない農)と人や地域との多様な関わりが本来の農福連携ではないかと思います。本フォーラムのテーマでもある「誰もが農のある暮らしを楽しめるために」、子ども、高齢者、障がい者、傷病者、更生者、市民など年齢、性別、障がい、立場を超え、誰もが対等な関係で共に農と触れ合うことができる場(農的空間)が大切ではないかと思います。今後も、土と風の舎では、このような楽しい農的空間をづくりを目指していきます。
みんなで一緒に農を楽しみましょう!