わたくし的にいうと、先のビートルズの「レット・イット・ビー」の直後に出会った洋楽がこのグループだが、正直、結構度肝を抜かれた記憶がある。
要するにジャンルはロックであるのに、オケの様な編成、ブラスセクションの格好良さであった。
当時はピアノを中心に、聴いている音楽の殆どがクラシックだったから、金管楽器の迫力と、やはりサックスだったのかなぁ…。クラシックにはない迫力を感じた。
ビートルズはメロディ重視で、簡単に言えばビートルズのメロディならヨハンやウォルフの方がずっとメロディアスなんだけど、シカゴは演奏の迫力に感動したというのが、正しいのか。
上手く説明できないが、初めて音楽の中で、リズムに目覚めたというのがもっとも正解に近いのかなぁ。
特に、クエションズ67/68(今でも泥酔直前になるとこの歌とツェッペリンの移民の歌を歌うらしいが、本人には自覚症状無し)は、なんというかインストゥルメンタルがあれだけ長くて、突然出てくるヴォーカルは最高だ。
それと申し遅れたが、このアルバムはシカゴのデビューアルバム。いきなりデビューアルバムで2枚組を発売したが、驚くべきことはこの後、デビュー以来3枚続けて2枚組アルバムを発表するという前代未聞の離れ業をやってのけた。さらに、4枚目は「シカゴ・アット・カーネギーホール」というライヴアルバムでこれはなんと4枚組。現在はCDも未発売らしい。
ただ、シカゴがその後ずっと好きなバンドだったかというとそうではなくて、これは、ロックやジャズへの単なる序章であった。
いよいよ、この頃はピアノレッスンも佳境に入り、いつしか、教室を代表する生徒になっていたのだ。