音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

サタニック・マジェスティーズ (ローリング・ストーンズ/1967年)

2015-06-01 | ロック (イギリス)
またまた随分長いこと更新が滞ってしまった。最近はこれに限らずブログその他のSNSではないウェブツールは殆ど使わなくなってしまった。一方的自己満足発信というのも実はあんまり悪くないとは思っているのだが、一方で、こういう類いは意外に時間がかかってしまうので敬遠してしまうのである。原稿自体はそんなに時間がかからないのだが、画像を探してきたり、或いはこのブログ内のリンクを探していることに殆どの時間を費 . . . 本文を読む

ライヴ・アット・リーズ (フー/1970年)

2014-02-15 | ロック (イギリス)
ポップ音楽が隆盛を極めた要因の大きなものとして、それまでの環境と大きく異なるものはレコードという保存媒体が一般的になったことであろう。その細かい歴史的なことについてはここでは触れないが、一方で60年代はそのレコードの売上が人気のバロメータとなり、またそれが齎す利益というものがあまりにも大きかったために、この利権に多くの人間が食いついた。商業音楽の始まりである。だが、やはり音楽というのは興行が大事 . . . 本文を読む

フォー・ユア・プレジャー (ロキシー・ミュージック/1973年)

2013-09-23 | ロック (イギリス)
デヴィッド・ボウイと共に、筆者が若い頃は中々きちんとした評価が下せず、結果、どちらかというと毛嫌い、聴かず嫌いだったアーティストがこのロキシー・ミュージックだ。なので、この作品を1990年代だったかに、改めて聴いたときは鳥肌が立ったのを覚えている。「こんな活かしたオルタナロックがあるんだ!?」って。そして、単純にブライアン・イーノはロキシー時代が一番良い。そう考えると当時から最高の音楽を演奏、 . . . 本文を読む

スティッキー・フィンガーズ (ローリング・ストーンズ/1971年)

2013-09-08 | ロック (イギリス)
ストーンズの活動歴というのを振り返ってみると、このバンド、実は非常にその「区分け」をするのが難しい(別にそんなことをする必要はないかもしれないが、あったらあったで分かり易いので)。で、一般的に言われているのが、ギタリストが変ったときをその転換期にしているケースであるが、確かにこの考え方は私情が入らず、また、機械的で時系列でもあり、分かり易い。ただ、それはストーンズが1980年代くらいまでの話で . . . 本文を読む

スペイス・オディティ (デヴィッド・ボウイ/1969年)

2013-09-07 | ロック (イギリス)
このアーティストのレビューも、これまで適当な順番で書いていたが、前回、ファースト・アルバムを書いたので、今後は順番に書こうと思う。しかし、筆者は本当のところ、全くこの人の凄さに気づいていなかった。いや、もしかしたら気づいていたのだけど、天は二物を与えないどころか、彼は余りにも色々なものを持ちすぎていて、きっと心の何処かで嫉妬していたのかもしれない。だから認めたくなかったのかも。でも、もうこうい . . . 本文を読む

ラ・フォリー ~狂人館~ (ストラングラーズ/1981年)

2013-08-15 | ロック (イギリス)
パンクロックはリアルタイムで遭遇したポップ音楽の一大ムーブメントであったが、実は個人的には当時、今ひとつピンと来ていなかった。理由は三つあって、当時音楽活動をやっていたにも関わらず、周囲では然程話題にならなかったし、勿論、誰も演奏してみようなんて言わなかった。二つ目に、当然、ピストルズがその中心であったが、パンクロックという括りでいうと、ロンドンとニューヨークのアーティストの括りが当時の日本の . . . 本文を読む

ヘイル・トゥ・ザ・シーフ (レディオヘッド/2003年)

2013-08-11 | ロック (イギリス)
多くのミュージシャンがそうであったように、後々に名盤を呼ばれるような大作や超大ヒット作品を残したりすると、暫くはアルバム発売がなかったりする。しかし、レディオヘッドに関しては、そういった過去の慣習も、あるいは一般的な悪しき礼儀も、更には音楽ファンに対するプレッシャーの何れも持ち合わせていなかったようだ。違う言い方をすれば、これまで、ミュージシャンの作品発表の形式というのが常に「音響装置」という . . . 本文を読む

戦慄の王女 (クイーン/1973年)

2013-08-10 | ロック (イギリス)
クイーンというバンドに関して、結構、筆者の評論は実はいい加減だと思う。レビューの順番もかなりいい加減だ。また、サードアルバムに関して言えば、多分かなりこのブログの初期に書いたものなので全く考察ができていない。なので、近々書き直す。ただ、冒頭の理由として、まだ、ロック音楽の情報が国内では中々乏しかった頃に、真っ先に市民権を得た"MUSIC LIFE"という専門誌の偏向記事と読者層の偏りによるもの . . . 本文を読む

ザ・スミス (ザ・スミス/1984年)

2013-06-18 | ロック (イギリス)
スミスが英国ロック・ファンの中において、共通して語られていることに「1枚も駄作を出さなかったアーティスト」という認識がある。無論、筆者もそう思う。ただ、筆者が残念だったと思うのはスミスの出た時代であった。この作品は彼らのファースト・アルバムとして1984年に発表になっているが、この時代、ニューウェーヴは収束していた。そして次の大きなムーヴメントであるオルタナティヴが発生するまでの間、ロックは絶 . . . 本文を読む

ロキシー・ミュージック (ロキシー・ミュージック/1972年)

2013-06-09 | ロック (イギリス)
たいへん恐ろしいことに、筆者はこのブログに於いて、このバンドに関して過去に「アヴァロン」のレビューしか書いていないことに先日気がついた。しかもこのレビューはかなりいい加減な内容だ。だから、この「アヴァロン」を書き直すことを念頭に、ロキシー・ミュージックの歴史を辿りつつ彼らの作品を振り返ってみようと思った。とはいうものの、このバンドほど、作品を出すたび、いや、中には作品も出さなく、ツアーのためだ . . . 本文を読む

デヴィッド・ボウイ (デヴィット・ボウイ/1967年)

2013-05-28 | ロック (イギリス)
実はこのレビューは殆ど書きあがっていたのであるが、オフィスのPCのOSをバージョンアップした際にきちんと保存していなくってどこかへ消えてなくなってしまった。結構、うまく書けてたのになぁととても残念。中々、同じようには2回書けないものである。しかし、このデヴィット・ボウイのデビューアルバムって、筆者は何を隠そう、ずっと、「スペース・オディティ」がデビュー作だと勝手に思っていたので、この事実を知っ . . . 本文を読む

アブソルーション (ミューズ/2003年)

2013-04-16 | ロック (イギリス)
筆者はよく、このミューズとコールド・プレイを比較するが、それはそんなに大した意味はない。丁度、デビュー時期も同じ頃であるし、同じイギリスのバンド(ロンドンとデヴォン州ティンマスの違いは大きいが・・・)だし、私的にはこの二つのバンドは、かのレディオ・ヘッドのフォロワー的な存在であることだと解釈している。しかし、両バンド共に受け継いでいるものが違うところが筆者にとって、最も興味のあるところであり、 . . . 本文を読む

フランツ・フェルディナンド (フランツ・フェルディナンド/2004年)

2013-02-14 | ロック (イギリス)
2001年のストロークス以来、まさに、2000年代のロックは怒涛の勢いだ。しかし、実はどちらかというとこの勢いを牽引しているのは圧倒的にアメリカ勢であった。これは60年代以降、ずっとロック音楽という立場において、アメリカにおけるイギリス勢の活躍があまりにも一方的だった事に象徴され、その逆転の第一発を放ったのがニルヴァーナであったが、これぞ、1977年のピストルズを中心としたパンクロックの衝撃を . . . 本文を読む

アップ・オール・ナイト (レイザーライト/2004年)

2013-02-12 | ロック (イギリス)
新世紀に、大きくロックが変わろうとしている、いや、正確には変わるというより、今まで培ってきたものを発展解消しようとしているというのが正しい言い方であるということは、最早このブログでは何度となく申し述べてきたが、その一番「ロックンロール」の部分でそれを実践しているのが、リバティーンズ、フランツ・フェルディナンドと、このレイザーライトである。残念ながら、リバティーンズは解散してしまったが、このレイ . . . 本文を読む

パブリックイメージ (パブリック・イメージ・リミテッド/1978年)

2013-02-06 | ロック (イギリス)
ピストルズは確かに衝撃的だった。筆者はこの胎動をリアルタイムで体験したが、ただやはり当時はプログレ信者だったので、そのプログレ音楽をも糾弾の対象にしていた彼らの音楽をそう簡単に受け入れたくはなく、また当時はパンクロックという言葉においては、パティ・スミスやテレヴィジョンのNYパンクを既に聴いていたから、その勢いは理解できても、余り音楽を聴きたいとは思わなかった(無理にわざわざ聴かなくても、当時 . . . 本文を読む