音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

ドビュッシー ~音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで~ (ブリヂストン美術館)

2012-08-30 | ライヴ・イベント・ニュース
クロード・ドビュッシーは1862年生。なので曾祖父と大体同じくらいかな。筆者は残念ながらこの偉大な音楽家と同時期に地球上に存在できなかった。本年は彼の生誕150年記念。そう考えるとなんで、「熱狂の日」はドビュッシーを選ばなかったのか不思議だ。で、びっくりしたのが8月22日生まれって妹と同じだ。だから私より彼女の方が音楽的才能はあったのかもしれない。そうそうそれで思い出したが鋼琴出身者としては彼 . . . 本文を読む

静寂の世界 (コールドプレイ/2002年)

2012-08-24 | ロック (イギリス)
このバンドはこの作品で一気にロック音楽の頂点にまで上り詰めた。ポップ音楽というのは時としてこういうことが起こりうる。特にアメリカで成功するということは英国人にとって18世紀以降、なんにつけてもバロメータになっているところは英国気質とは違っていて理解できないところが面白い。たしかに音楽的にいえば、あのビートルズやストーンズでさえアメリカには苦労したのだから、逆に言うと市場が大きいという魅力よりも . . . 本文を読む

ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム.... (アークティック・モンキーズ/2006年)

2012-08-21 | ロック (イギリス)
21世紀、ロックは大きな変貌を遂げた。ロックの殆ど重要な音というのは60年代に、イギリスからアメリカに渡ったミュージシャンと、また一部ではあるが元々アメリカにあった黒人音楽の資質と相俟って、殆どすべてが出来上がってしまったということは、このブログにも何度か書いた。70年代初頭はその音を論証するために各種の実験が色々なミュージシャンによって繰り返されてきた。しかしこのロックという音楽の知名度は、 . . . 本文を読む

フューネラル (アーケイド・ファイア/2004年)

2012-08-20 | ロック (ヨーロッパ・その他)
音楽のブログなので余り(直接的に)政治的な事を書きたくないが、このバンドについて触れるにはどうしてもそういうことも書かないと辻褄があわなくなってしまいそうだ。9.11で世界一の超大国であるアメリカが攻撃を受けたことで、時の指導者(最高責任者)は全く不可解な戦争をはじめる事となった。ロック界も世界同時多発テロには大きく反応した。ミュージシャン達はそれぞれを立場でそれぞれの主張を始めた。最初は殆ど . . . 本文を読む

タイダル (フィオナ・アップル/1996年)

2012-08-19 | 女性ヴォーカル
ロック界で最高の女性ヴォーカリストは誰かと尋ねられたなら、筆者はジャニス・ジョプリンであると即答できる。これは歌が上手いとか曲が良いとかそういう基準はなにもない。ロックのFemale Vocalistイコール・ジャニスというだけだ。だが、このフィオナはそれ以上、いや次元が違うので比較対象にはならないが、兎に角頂点に立った女性である。あ、頂点という言い方もなにかと比較をしてしまうから違う。筆者が . . . 本文を読む

ザ・スコア (フージーズ/1996年)

2012-08-18 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
ローリン・ヒルを知ったのは、勿論映画「天使にラブソングを2」(原題"Sister Act 2: Back in the Habit")である。ウーピー・ゴールドバーグの人気作の続編だが、1作目のコメディに比べ、現代アートを全面に出したこの作品は個人的には前作を遥かに上回っていると思うが、その殆どはローリンのアーティストとしての魅力に尽きる。後日、彼女がフージーズというユニットを組んでいてアルバ . . . 本文を読む

オディレイ (ベック/1996年)

2012-08-17 | ロック (アメリカ)
筆者の年代だと、「ベック」と聞くと当然、ジェフ・ベックのことになってしまう。特に個人的にはBB&A(ベック、ボガート&アピス)のライヴ版は全曲コピーしたし、自慢じゃないが全部歌える(笑)。だがそのベックも「ワイアード」でフュージョンに走ってからはちょっと興味が薄れてしまった。これが1976年のこと? そしてそれから15年経って、これもまた凄い「ベック」が出てきた。ベック・ハンセン、本名ベック・ . . . 本文を読む

スペシャルズ (スペシャルズ/1979年)

2012-08-16 | ロック (イギリス)
ちょっと短い夏期休暇中なので、久々にザッとこのブログを見返していると色々な事に気がつくものだが、その中でもなんとなんと、スペシャルズに関して何も書いていないことに気がついた。確かにここから派生したスペシャルAKAに関しては、ネルソンマンデラ系という括りもあって、随分前に作品レビューを書いていたが、パンクロック/ニューウェーヴを語るのにこの大事なバンドの事に殆ど触れていないなんて。で、ちょっと書 . . . 本文を読む

レイジング・ヘル (ランDMC/1986年)

2012-08-15 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
ここのところ以前は苦手だったジャンルを努めて聴いているようにしているが、やはり筆者は典型的な聴かず嫌いであることが判明している。中でもヒップホップはその代表で、実は最近このジャンルのソフトも買い漁っているし一日に聴く頻度もかなり高い。残念なのは語学力でスラングがイマイチ分からないのがあってリリックの面白さをすぐに察知できないことがある。そんな状況なのに、考えてみたらこの作品のレビューを書いてい . . . 本文を読む

マーキー・ムーン (テレヴィジョン/1977年)

2012-08-14 | ロック (アメリカ)
パンクというとロックファンか否かに関わらず最初にピストルズを思い浮かべる人は多い。筆者も良いか悪いか、好きか嫌いかに係わりなく最初にセックス・ピストルズを上げる。問題は次に何を思い浮かべるかであると思うが、筆者の場合は、やはり音楽的要素という観点で考えるから、ニューウェーヴというムーブメントに繋がるが、これはニューウェーヴにとても影響された世代だし、イギリスロックに傾倒していたのだから致し方な . . . 本文を読む

イズント・エニシング (マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン/1988年)

2012-08-13 | ロック (ヨーロッパ・その他)
意外というか、いや嬉しい悲鳴というのか、最近なぜかマイブラが流行っているのをタワレコで知ったのがかれこれ2ヶ月前。無論、そんなソフト実家の倉庫にしかないけど、整理していないから探すのが大変、なので買った方が早い。えっと、確か、こっちが先だったよなと、なんか、久々に子供みたいにはしゃいでしまった。マイブラって言うと殆どの人に「マイラバ」でしょって言われてしまう程の日本での認知度。マイラバも好きだ . . . 本文を読む

ザ・ダウンワード・スパイラル (ナイン・インチ・ネイルズ/1994年)

2012-08-10 | ロック (アメリカ)
インダストリアル・バンド(インダストリアル・ロック)。また、新しい言葉が出て来た。無論、これは随分前からロックでも使われていたが、実はそんなに必需という訳ではなかった。しかし時代と共にポップ音楽が多岐に渡ってくると色々とそんなものも必要になってくる。インダストリアル("Industrial")は「工業用の、産業、発達した」という意味で、そういえばインダストリアルデザインという言葉良く聞くが、で . . . 本文を読む