音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

ブルー・タートルの夢 (スティング/1985年)

2012-11-27 | ロック (イギリス)
筆者が、おそらく70年代後半にもっとも影響を受けたと思われるロックバンド、ポリスは解散したというより、なにか、自然消滅的な感じであった。その細かいことに関しては「シンクロ二シティー」のレビューで既に書いたのでここでは触れないが、少なくともバンドとしては大成功を修めて幕を閉じた筈だ。スティングは本名をゴードン・マシュー・トーマス・サムナーという。スティングは愛称で、ポリス結成以前のライブで、黄色 . . . 本文を読む

マイベストアルバム(1970年)

2012-11-26 | マイベストアルバム
久々にこのポストを。 ポップ音楽の殆ど重要な要素はすべて60年代迄に出尽くしてしまったというのが筆者の見解。特に70年代の前半というのは言い換えれば60年音楽の円熟期にあたり、然程、新しさというのは感じられない。だが、この円熟期は後々のポップ界には重要で、特にブラック・サバスの活躍はリアルタイムで凄かったというより後輩に与えた影響は大きい。そういう意味では、60年代のビートルズ、ストーンズ、デ . . . 本文を読む

ジョンの魂 (ジョン・レノン/1970年)

2012-11-25 | ロック (イギリス)
ジョン・レノンのソロアルバムのレビューに関しては発表年に関係なく前後して書いてしまっているが、これはリアルタイムに聴いた部分とそうでないアーティストに関してはよくあることだ。正直に言うと結構書き易い順番に書いているモノも多い。そこへいくとプログレとか、或いはバンド活動で演奏の対象になっていたレッド・ツェッペリンなどは結構自然に「順番」に書いたりしているから不思議だ。基本的にこのブログをはじめよ . . . 本文を読む

ヤング・アメリカン (デヴィッド・ボウイ/1975年)

2012-11-24 | ロック (イギリス)
筆者はこのデヴィッド・ボウイに関しても、実は最初は結構いい加減に付き合ってきたと、今になってみればとても残念に思う。そのひとつの理由としては、あのポップ音楽に燦然と輝く名作「ジギー・スターダスト」にリアルタイムで付き合えなかった事が一番大きな理由であろう。このブログで最初に書いたボウイのレビュー作品「レッツ・ダンス」でも述べたが、結構、聴かず嫌いだった中に何故かこのボウイが入っていたのも、プロ . . . 本文を読む

魂の叫び (U2/1988年)

2012-11-22 | ロック (ヨーロッパ・その他)
U2のドキュメンタリー映画「魂の叫び」(原題"Rattle and Hum")の、ある意味サントラ盤的存在のアルバムであるが、劇中とは異なるヴァージョン、また未使用の新曲も収録され、筆者はスタジオアルバムとして"Rattle and Hum"プロジェクトのアルバム版という解釈をしている。だからこのレビューもあくまでも単独なものというスタンスで書く。新曲が9曲あり、ライブ音源が6曲、更に他のアー . . . 本文を読む

香港庭園~ザ・スクリーム~ (スージー・アンド・ザ・バンシーズ/1978年)

2012-11-21 | ロック (イギリス)
セックス・ピストルズによるロンドン・パンクの隆盛は驚くほど一瞬であった。ポピュラー音楽の中で、これまでにも幾つかのムーヴメントは介在したが、かくも短かったブームというのも他にあんまり例がないが、考えてみれば、丁度10年前のサイケデリックも音楽ムーヴメントの一つと考えると、10年後のパンクと同じくらいの短い期間だったかもしれない。ただ、ひとつだけ決定的に違うのは、ロンドン・パンクの場合はピストル . . . 本文を読む