音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

ワーク・ソングス (メン・アット・ワーク/1981年)

2010-09-30 | ロック (ヨーロッパ・その他)
メン・アット・ワークがヒットした1980年代の前半は大きく音楽シーンが変わっていく過程にあった。ただ、それは音楽自体が大きく変化していたバロック時代とか、古典派時代からロマン派時代、十二音階とか、そういう音楽自体の変化ではなく、あくまでも音楽を取り巻く環境が変化したという言い方である。というか、商業音楽時代の1970年代から、音楽を伝えるツールと同時に音楽を保存するツールというものが大きく変わ . . . 本文を読む

ローリング・ストーンズ

2010-09-30 | アーティスト ラ・ワ行
このブログで取り上げているローリング・ストーンズのアルバム アウト・オブ・アワ・ヘッズ アフターマス フラワーズ サタニック・マジェスティーズ ベガーズ・バンケット レット・イット・ブリード スティッキー・フィンガーズ イッツ・オンリー・ロックンロール ブラック・アンド・ブルー . . . 本文を読む

ファゴット協奏曲変ロ長調 (ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト)

2010-09-29 | クラシック (協奏曲)
私はこのブログで随分色々勝手な見解、特に音楽理論に全く基づかない勝手な意見を書いているが、こと、このモーツァルトに関しては本当に色々といい加減なことを書いていると思う。だが、この偉大な音楽家に関していえば、彼の一生涯を通して説明がつかないことが多すぎるというのがその原因で、それをきちんと人間の一生として説明が着くように沢山のプロットを整理していくとどうしてもそうなってしまう、そのまとめを記して . . . 本文を読む

戦慄の貴公子 (プリンス/1981年)

2010-09-28 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
私の知っているミュージシャンで、プリンスほど最初に音楽を聴いてみるまでの間にワクワクした人はいない。色々な噂とベールに包まれている部分が沢山あり、同時に当時は中々情報をすぐ取得することも出来なかったので、我々は音楽関係者の感想や解説を中心にしか得ることが出来ず、それらは余り客観性のあるものではなかったから、寧ろ行間を読み取る事に苦労をしたものだ。 プリンスに関して言えば、性倒錯者という印象が . . . 本文を読む

ボーイズアンドガールズ (ブライアン・フェリー/1985年)

2010-09-27 | ロック (イギリス)
私の中ではブライアン・フェリーというのは一般的に言う「センスの高い」アーティストである。そして、不思議なことに、日本の洋楽ファンというのはクイーンなんかを聴いて喜んでいる割にはこういう音楽も聴いて「良い」と評価している。スティングなども同じ分類に入るのだが、まぁ彼はポリス時代からイケメンだったからそもそもイケメン大好き日本人は音楽そっち退けでもOKなのだろうが。とても変わった傾向のある民族だと . . . 本文を読む

呪われた夜 (イーグルス/1975年)

2010-09-26 | ロック (アメリカ)
全米No.1ヒットシングルを生みだした前作から一転、イーグルスがスターダムにのし上がって行く過程を見事に表現したアルバムであり、個人的には彼らのアルバムの中で最も好きに作品である。尤も、私個人の時間軸で考えると、正直、彼らの作品で最初に出会ったのはこのアルバムであり、それからそれまでのイーグルスの経緯も知った訳だが、私にとってもインパクトは強かったからこそ、彼らとの深いつきあいが始まったのだと . . . 本文を読む

野獣生誕 (エアロスミス/1973年)

2010-09-25 | ロック (アメリカ)
1974年頃からクイーンが日本で大ヒットしたのをきっかけに、日本でも徐々に英米のロックミュージシャンがクローズアップされるようになった。イギリスではパッド・カンパニー、そしてアメリカからはキッスとエアロスミスがすぐに輸入された。特に、その中でも、後々のへヴィ・メタに繋がる要素を持っていたエアロスミスは、当時は特に女性より男性に圧倒的な人気があるバンドであった。 エアロが日本で紹介された際に、 . . . 本文を読む

トーキング・ブック (スティーヴィー・ワンダー/1972年)

2010-09-24 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
私は長いこと勝手にソウルというジャンルの音楽に関して大いなる偏見を持っていた。正しくはソウルというより、「モータウン」というレーベルに対してである。モータウンは黒人ミュージシャン限定のレーベルであり、それは一方でこのレーベルが出来た当初のアメリカを始めとした世界の黒人の地位は確かにまだまだ差別の対象であったが、逆に、黒人音楽というのは、それを売り物にしている様な気がしていたのである。だから、正 . . . 本文を読む