音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

クラリネット協奏曲イ長調 (ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト)

2009-11-30 | クラシック (協奏曲)
このブログを始めて私自身が改めて気づいたことというのは大変多いのだが、そのうちのひとつに自分がモーツァルトのレコードやCDを沢山所有していて改めて丁寧に聴きなおすと、今まではどれを聴いても同じに聴こえた彼の楽曲のひとつひとつがそれぞれ時代と共に色々特徴があるということと、実はモーツァルトは時代にとても敏感な音楽家で、現代でいうポピュラーの流行作曲家であったということ、そして、意外に私自身がモー . . . 本文を読む

ピアノ協奏曲第3番ハ長調 (セルゲイ・プロコフィエフ)

2009-11-27 | クラシック (協奏曲)
少し前にラフマニノフの映画が公開されて鑑賞した時に「ラフマニノフって随分我儘な奴だったんだなぁ」という感想しか残らなかったが、よくよく考えてみると、このプロコフィエフという人も同じセルゲイって名前だからかどうかは知らないが、そういう意味では随分色々な明言(?)を残している。特に、「ドビュッシーはいんちきだ」発言は確か来日した際のインタビューだったと思う。そう、このくらい近年の音楽家だと、日本に . . . 本文を読む

管弦楽のための協奏曲 (バルトーク・ベーラ)

2009-11-26 | クラシック (協奏曲)
私がクラシック音楽に没頭した(今もそうかもしれない)時期というのは、大きく分けると前期と後期がある。そして面白いことに前期というのは、大体、時代的に言うと、チャイコフスキー(というか、マーラー以前)で終わっている。勿論、クラシックピアノを弾いていたから、小品で現代の作品を弾いたこと(例えば練習曲として難易度が低いハチャトゥリアンなど)はあるから時代で括るのは可笑しいかもしれないが、例の小学校時 . . . 本文を読む

ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調 (ニコロ・パガニーニ)

2009-11-25 | クラシック (協奏曲)
私は弦楽器でも弓を使用する楽器をきちんと演奏したことが無いから分からないが、パガニーニの曲というのは相当な技巧が必要なのだと思う。実は、ロック音楽でセッションしたりしていると、時々クラシックのリードのアドリヴをギターで弾いてみたりすることがあった。特にヴァイオリンの名曲というのは、アレンジ(というレベルには達していないが)して併せると実にカッコイイのである。で、当然、この有名なパガニーニ第2番 . . . 本文を読む

栄光の旅立ち (フォリナー 1977年)

2009-11-24 | ロック (アメリカ)
この時代の音楽情報源のトップは、何と言ってもラジオ関東(現在のラジオ日本)の全米トップ40だった。勿論、他にもエフエム番組や、音楽雑誌などはあったが、ネット時代の現在と違って、略リアルタイムに情報を得られるものは他になかった。特にこの時代は所謂、ポピュラー音楽と(勝手に)一括りにしていたものが多様化していった時代(多様化というより、商業的にジャンル分けをされていったというのが正しい)でもあった . . . 本文を読む

宇宙の戦士 (TOTO 1978年)

2009-11-23 | ロック (アメリカ)
この時代の音楽をリアルタイムで知っていると、如何に音楽解説というものが後々に、また、その時々に勝手な解釈をされるものだと痛感して違わないし、音楽ですらそうなのだから人間の歴史なんて、私が良く映画ブログで指摘するように勝手な勝者の理屈と定義であることは間違いというのが良く分かり、逆説的だが証明になっている。このTOTOというバンドは初めてFENで「ホールド・ザ・ライン」が流れた時に、単純な曲では . . . 本文を読む

ブロウ・バイ・ブロウ (ジェフ・ベック 1975年)

2009-11-22 | ロック (イギリス)
このアルバムが発売された頃というのはエア・チェックというのが音楽を保存するひとつの方法であった。この時代、例えば東京近郊で言えば、FM東京とNHK-FMの2局のエフエム波で番組を流していた放送局があり、AM放送に比べて音質がクリアだったために、番組を録音するのには良い条件であった。しかし、場所によりそれも区々で、私の実家の近くはテレビの地上波の障害があったために、随分前から共同アンテナが立って . . . 本文を読む

ライヴ・クリーム Vol.2 (クリーム 1972年)

2009-11-21 | ロック (イギリス)
音楽のアーティストというのは面白いもので、ジャンルを問わずその音楽性に対して素晴らしいと思っていても、一方で好き嫌いが存在する。根本的に私は音楽家に対しても、また、その作品に関しても好き嫌いが激しい方で、特に、音楽が嫌いだと、ルックスや人生観、引いては一緒に絡んでいるメンバーなどまで嫌いになってしまうものである。例えば、嫌いの筆頭はクラプトンである。これを話すと他人は誰でも意外な顔をする。何故 . . . 本文を読む

黒船 (サディスティック・ミカ・バンド 1974年)

2009-11-20 | ジャパニーズ
前回に続いて、高校時代、最も良く聴き演奏もした「三大邦楽ミュージシャン」シリーズの第2弾はサディスティック・ミカ・バンド、中でも「黒船」である。思えば、当時は持っている音楽ソフト(要するにレコード)の数も、クラシックを除くとまだ200枚程度と少なかったから、同じレコードを良く聴いていたし、やはり、殆どが耳コピ。今のように譜面なんて簡単に手に入らなかったからそれはそれは良く聴いたものだ。また、な . . . 本文を読む

一触即発 (四人囃子 1974年)

2009-11-19 | ジャパニーズ
私のライブラリーの99%以上は洋楽である(不思議とこれは映画の洋画ソフトの比率とダブル)が、邦楽もすべてのジャンルを合わせれば、500枚くらいはあると思う。アイドルだって実は菊池桃子ちゃんの大ファン(愛車も当時は桃子という名前をつけていた。因みに今はaerthである。由来が分かるでしょうか?)だからレコードもCDも、当然「ラムー」だってある。それから世代的に中森やサザンも殆ど(但し、サザンは2 . . . 本文を読む

夏の夜の夢 <序曲・付随音楽> (フェリックス・メンデルスゾーン)

2009-11-18 | クラシック (小品・その他)
誰がなんと言おうと、今年のクラシックのメモリアルはメンデルスゾーンの生誕200年なのであって、ハイドン没後200年ではない。いや、別にそんなことはどうでも良いのだが、年末になってそんなことが叫ばれているようである。メンデルスゾーンの生誕日は2月3日なのに・・・。というか、私の中では昨年からそういう方針だったので、結構この人の音楽を例年に比べ意識的に沢山聴いたと思う。そして、彼が、ベートーヴェン . . . 本文を読む

ピアノ協奏曲第1番ハ短調 (ドミトリー・ショスタコーヴィチ)

2009-11-17 | クラシック (協奏曲)
ショスタコーヴィチは20世紀の作曲家には珍しく、15曲の交響曲、同じく15曲の弦楽四重奏曲、更に協奏曲はピアノ、ヴァイオリン、チェロを独奏にそれぞれ2曲ずつ、合計6曲書いている。古典派からロマン派時代の音楽家の様であるが、ヴァイオリン協奏曲第1番などは、交響曲同様、後世に残る名曲であるが、一方でピアノ独奏に関しては、寧ろパロディとしての要素が色濃く出た作りになっていて、大変興味深い。特に、この . . . 本文を読む

チェロ協奏曲ホ短調 (エドワード・エルガー)

2009-11-16 | クラシック (協奏曲)
またその話題かよ? と言われそうだが、「三大チェロ協奏曲」って一般的にドヴォルザークとシューマン、そして、ハイドンの2番が上げられているが、然程、一般にも普及していないようだし、実は友人のチェリストも「ハイドン?」と首を傾げていたから、認知が薄いようだ(もっとも演奏家というのは意外に俗世間で言われている事は知らないし、平気でショパンとグリーグのピアノコンチェルトの序奏を勘違いしているから)。そ . . . 本文を読む

チェロ協奏曲ロ短調 (アントニン・ドヴォルザーク)

2009-11-15 | クラシック (協奏曲)
私がもし今から何か新しい楽器を始めることが出来たとしたら、絶対チェロを爪弾きたいと思う。理由は幾つかある。まず、音域が広い弦楽器であること。それから弦楽器はギター系しか経験が無いが、ウッドベースを弾いたことがあるので、調弦は異なるが、多分なんとかなるだろうと思うこと。それからこれは大事だが、楽譜がヘ音記号で書かれていること。ヘ音記号はピアノとベースで使っていたのですぐ読める(ヴィオラのようにハ . . . 本文を読む

幻想飛行 (ボストン 1976年)

2009-11-14 | ロック (アメリカ)
今、「ボストン」と言ったら、日本人の半分以上は松坂大輔投手の在籍しているレッド・ソックスを思い浮かべるだろうが、私の青春時代に「ボストン」といえば、アメリカン・プログレ・ハードロックの先駆者となったロックバンドの事であった。どうしてもこの時代のロック音楽は、自分のバンド活動でコピーをした曲を中心に記憶が蘇ってくるものであるが、前回の「噂」同様、このアルパムも相当聴きまくったが、これはレコードと . . . 本文を読む