音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

弦楽四重奏曲第8番ホ短調<ラズモフスキー第2番> (ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン)

2010-02-22 | クラシック (室内音楽)
ベートーヴェンフリークは別として、クラシック・ファンの方々でベートーヴェンの楽曲で何が一番好きかと訊ねても、まず、このラズモフスキー3部作をあげる人はいないであろう。それだけでなくベートーヴェンの5曲のうちに入るかと言っても、例えば、「大フーガ」や13番変ロ長調は入っても、まず思いつかないに違いない。かくいう私でも、ラズモフスキーはベートーヴェンの5曲、いや十指に上げるのも難しい。しかし、矛盾 . . . 本文を読む

交響組曲《シェエラザード》 (ニコライ・リムスキー=コルサコフ)

2010-02-17 | クラシック (管弦楽曲)
ロシア五人組というのは、19世紀の音楽史を読んでいるとしばしば登場する。そもそもこのロシア五人組というのは、ロシア語で「モグチャヤ・クーチカ」、直訳すると「強力な集団」という意味である。では何が強力なのかというと、決してその団結力のことではなく、音楽性もバラバラで、また横の繋がりが決して強固であったとはいえない。また、ある意味、チャイコフスキーに対抗して出来た集団という言い方もできるが、さして . . . 本文を読む

大序曲《1812年》 (ピョートル・チャイコフスキー)

2010-02-11 | クラシック (管弦楽曲)
まさかこの楽曲がのだめの劇場版で、しかも千秋先輩の指揮する楽団で演奏されるとは思いも寄らなかった。勿論、その理由はこの楽曲は大序曲であるが、列記とした合唱曲という認識があるからだ。小生の映画ブログにも書いたが、のだめの劇場版はまたまた色々なクラシック音楽の提案をしてくれた。特に、この楽曲と共に千秋真一が弾き振りをした、バッハの「ピアノ協奏曲」(無論、原曲はチェンバロ協奏曲)も、ある意味でクラシ . . . 本文を読む