音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

461 オーシャン・ブールヴァード (エリック・クラプトン/1974年)

2011-11-30 | ロック (イギリス)
エリック・クラプトンのソロ活動は、まさに私のロック音楽の進行と略リアルタイムである。1974年という年は忘れもしない、私が略9年間習ったクラシックピアノと別れを告げた年、そして、ポップ音楽に心酔していった年である。そしてこのアルバムと同時発売になった、"I Shot the Sheriff"が全米でNo.1になった夏、私は部活を、そして秋、課題曲のショパンの大円舞曲をヤクルトホールで弾いた発表 . . . 本文を読む

エアロスミス 日本公演 (2011年11月28日 東京ドーム)

2011-11-29 | ライヴ・イベント・ニュース
お恥ずかしながら、このブログを開始して初めての「コンサート・レビュー」である。カテゴリーすら無かった(笑)。そんなに長いことライヴに行かなかった訳ではないが、書いていなかった。ライヴハウスも含めて、もっと積極的に報告しないと・・・。 でも、第1回目が「エアロスミス」ならいいのでは。エアロの来日はこれが一体何度めだろうか?ただ、今回は7年振り、しかも「結成40周年」だという。そうか、エアロはファ . . . 本文を読む

ライヴ・ブートレッグ (エアロスミス/1978年)

2011-11-27 | ロック (アメリカ)
前回に続いてエアロスミス。「ロックス」、「ドロー・ザ・ライン」という初期の黄金時代の勢いで出したのがこのライヴ・アルバム「ライヴ・ブートレッグ」である。このタイトルからして粋なのは、 ブートレッグ (Bootleg)とは、海賊版のことで、法律上の権利を無視して諸権利を有しない者により権利者に無断で発売される非合法商品のことである。しかし、特に熱狂的なライブファンには人気があり、特にライヴを出し . . . 本文を読む

ドロー・ザ・ライン (エアロスミス/1977年)

2011-11-26 | ロック (アメリカ)
エアロスミスが来日しているが、ひょんなことから友人の関係で、このチケットを手にするころが出来た(それも、凄く良いところ・・・感謝)。で、ライヴまでもう少しなので、初期黄金時代のエアロの作品をご紹介しておきたい。勿論、最高なのは「ロックス」なのだが、これに続いたこの「ドロー・ザ・ライン」と次のライヴ・アルバムはまさに怒涛の如くの当時の勢いを現在に伝えているといえよう。 私が最初にこの作品を聴い . . . 本文を読む

スーパー・ジャイアンツ (ブラインド・フェイス/1969年)

2011-11-24 | ロック (イギリス)
人の出会いというのは時として本人の意思とは別に面白い方向に進展することがあるものだが、その点においてはミュージシャンという人種も、我々に聞こえてくる部分だけに限っていえば、どうも同じようだ。それを象徴しているのがこのブラインド・フェイスであり、同時にたった1枚残したこの作品である。このバンドに関しては未だに賛否両論が多い。でも多分それはリアルタイムで聴くことの出来た方々の特権であり、私の世代、 . . . 本文を読む

キャラバンサライ (サンタナ/1972年)

2011-11-23 | ロック (アメリカ)
サンタナというミュージシャンには然程影響を受けてはいないのだが、実は、大変尊敬しているミュージシャンの一人である。それは、いつもこの人、カルロス・サンタナの体の何処かに宿っていると思われる、飽くなき「サウンドの追求」の真摯な姿勢である。それはもしかしたら、彼のミュージシャンとしての出自にあるのかもしれない。60年代洋楽ファンならご存知の様に、彼はあのウッド・ストック当時、全くの無名でレコードの . . . 本文を読む

ダブル・ヴィジョン (フォーリナー/1978年)

2011-11-22 | ロック (アメリカ)
若い頃やっていた素人バンドって、なぜだか分からないが、やたらとテクに走る傾向がある。私もクラシックから離れて、ロック畑に顔を出した時に、ご同輩方の興味は二つ。より高度なテクニックと、より高価な楽器。特にウチの高校はギブソン・レスポールとかフェンダー・ストラトは普通にみんな使ってたが、でも、だからといって、みんなジェフ・ベックや、ロリー・ギャラガーみたいに上手かったわけではない。で、なんとこの時 . . . 本文を読む

リボルバー (ビートルズ/1966年)

2011-11-21 | ロック (イギリス)
「ラバーソウル」のレビューでも書いたが、「サージェント・ペパーズ~」がロックの歴史で最も評価の高い作品だとしても、ビートルズの中で最も好きかどうかとは違う。で、多分、私は好き嫌いで言ったら、多分この「リボルバー」が一番好きなんだと思う。その理由を上げれば限がないが、一言で述べたらこの作品がビートルズの中で最も「ロック」な内容だからであろう。何れにしても前作「ラバーソウル」から、本格的なアルバム . . . 本文を読む

ホワッツ・ゴーイン・オン (マーヴィン・ゲイ/1971年)

2011-11-19 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
基本的に黒人音楽に精通しているとはいえないのであるが、マーヴィン・ゲイを最初に知ったのはダイアナ・ロスとのデュエット曲"You Are Everything"だったが、なぜかこの曲はイギリスではシングルとして発売されたが、アメリカでは発売がなかった。もし、発売があったら多分No.1になっただろうし、そうすれば私はもっとその時点でこの偉大なアーティストをこの当時から関わりを持てたとと思うと大変残 . . . 本文を読む

ロックス (エアロスミス/1976年)

2011-11-18 | ロック (アメリカ)
ポップ音楽、取り分けロックの領域で考えてみると、1967年の「サージェント・ペパーズ~」と、77年のセックス・ピストルズのデビュー盤が大きな胎動であることはこのブログでもことあるごとに書いているが、では、一方でいきなりピストルズになるのではなく、67年からの流れは一旦終着している筈である。ただ、それが区切りなのか、終止符なのか、単なる通過点かと言うと、それはそれぞれの音楽領域によって考え方が異 . . . 本文を読む

ロンドン・コーリング (ザ・クラッシュ/1979年)

2011-11-16 | ロック (イギリス)
自分にとって「良い音楽」の定義というのは大きく分けて2つあると思う。一つは自然に心身が動かされ、踊らされるような音楽。多分、簡単な言葉でいえば「好き」な音楽。そしてもう一方は時には自分の音楽観念を壊したり変えたり、また別の見方では音楽なんだけど、それ以外の自分の何か他のことにも関わってしまうようなもの。これは多分一言でいえば「影響される」ってこと。このどちらかの要素が芽生えた時にその出会った音 . . . 本文を読む

ゼニヤッタ・モンダッタ (ポリス/1980年)

2011-11-15 | ロック (イギリス)
ポリスはファンならよく知っていることであるが、最初は4人編成であった。このスーパートリオに加えて、ヘンリー(アンリ)・パドゥバーニというギタリストが居た。オリジナルの3人に彼が入っていたが、後にアンディー・サマーズが加わって4人編成になる。つまり正確に言うとアンディはオリジナル・メンバーではないのである。しかし、アンディが加入して暫くしてヘンリーが脱退して現在の3人編成になる。それだからかもし . . . 本文を読む

オール・モッド・コンズ (ザ・ジャム/1978年)

2011-11-13 | ロック (イギリス)
音楽評論家的な物言いで言えば、このアルバムを境に、ジャムはパンクからニューウェーブに移行したとでも言ったら良いのであろうか。とか、なんとか能書きを垂れたくなってしまうほど、前作は評価が低かったし、また、ジャムのこのアルバムでの取り組みは前作とは大きく変わっている。ただ、それをジャムが進化しているのか、音楽性が変わった否かなんて所詮他人様が能書きを垂れることではなく、素直に彼らのビートに心と身体 . . . 本文を読む

キャント・バイ・ア・スリル (スティーリー・ダン/1972年)

2011-11-12 | ロック (アメリカ)
スティーリー・ダンというバンドは、70年代のアメリカ・ポップ音楽も中にあって、極めて斬新に音楽と向き合ってきた逸材である。最初はその他のミュージシャンと同じ様なバンド形式を取ってきたが、特にその枠にとらわれることがなく、ユニットという形で、あとは必要な時、必要な音の度にメンバーを補充してアンサンブルを形成する形式をとっていた。英国のバンドはまず、メンバーを大事にするところから始める。例えばイエ . . . 本文を読む

インナーヴィジョンズ (スティーヴィー・ワンダー/1973年)

2011-11-10 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
私の「残念な音楽鑑賞歴」の一つに、黒人音楽をきちんと理解していなかったという実に悲しい過去があることは、このブログにも何回か書いた。中でも、とりわけこのスティーヴィー・ワンダーに関しては本当に浅い付き合いしかしていなかったことは後悔している。それには理由があって、私はレコードを自分の小遣いで買いだしたかなり最初の頃に、彼の「悪夢」というシングルヒットに遭遇し、ん、これはと思いこの曲の入っている . . . 本文を読む