音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

ブラック・アンド・ホワイト (ストラングラーズ/1978年)

2012-02-29 | ロック (イギリス)
この時代のパンク・シーンを振り返って、最近ではUKパンク4羽カラス(セックス・ピストルズ、ジャム、クラッシュ、ストラングラーズ)というらしい。誰がこう決めたのかは疑問であるが、「UK」と線を引いている辺りが良く分かっているのか、全くそうでないのかが分からない。「UK」と敢えて言っているのは、ロンドンシーンよりもずっと前からニューヨーク・パンクはしっかりと市民権得ていたことを良く把握していると思 . . . 本文を読む

クロコダイル (エコー&ザ・バニーメン/1980年)

2012-02-27 | ロック (イギリス)
エコバニのファーストアルバムである。私は大変残念なことに、この作品を「ポーキュパイン」より後に聴いた。そもそもエコバニと出会ったのが彼らのサード・アルバムである「ポーキュパイン」であるから、その辺はいたし方ないのであるが。しかし、この作品を聴いた瞬間に、あ、パンクとニューウェイヴってもしかしたらこのバンドがデビューするためにあったムーヴメントだったのではないかと思ったくらいだ。これぞ、ネオ・サ . . . 本文を読む

ブラッド・レッド・スカイ=四騎= (U2/1983年)

2012-02-24 | ロック (ヨーロッパ・その他)
U2は私と同世代のバンドであるからデビューのときから大変注目していた。結成はメンバーが皆16歳だった1976年。高校の掲示板にラリー・マレン・ジュニアが、バンドメンバー募集の貼り紙を掲出、これを見たポール・ヒューソン(ボノ)、アダム・クレイトン、それにエヴァンス兄弟(兄ディック、弟デイヴ(ジ・エッジ))が反応し、5人でアマチュア活動を始める。バンド名は何度か変遷があったが最終的には、1978年 . . . 本文を読む

21 (アデル/2011年)

2012-02-22 | 女性ヴォーカル
そういえば、2000年代の作品レビューって書いたことあるんだろうかと思いながらこのレビューを書き始めたのだが、確か「キッドA」は2000年だったよな。それと、ノラ・ジョーンズのファースト、それから、アヴリルも書いた記憶があるがその程度だろうと。でも、光陰矢の如しとはこのことで、そのアヴリルのデビューから、早10年が経っているのである。彼女も可也若くして成功したが、このアデルはそれをデビュー3年 . . . 本文を読む

ホイットニー (ホイットニー・ヒューストン/1987年)

2012-02-20 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
恐らくファースト・アルバムが想定の範囲を大幅に超越した反響と数字、更には賞賛を得てしまったと思われるホイットニー・ヒューストン。私も彼女が他界したので言うわけではなく、何故かこのファーストに特別の作品としての高評価をしている訳ではないが、なんというか、ブラック・ミュージックがこんなにポピュラーに聴くことができたのは、彼女のファースト・アルバムが最初だったことは間違いない。そして、ホットニーはそ . . . 本文を読む

ホイットニー・ヒューストン (ホイットニー・ヒューストン/1985年)

2012-02-18 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
1980年代の中盤以降、私は殆どといってポピュラー音楽を聴かなくなった。理由は色々ある。一番大きい理由はロックの勢いが無くなったことだろうか。勢いというのは、60年代から連なってきたあのロックンロールの明解さ、単純さ、そして闊達さがロックになくなってきた。勿論そういうバンドもあったにはあったが、ニューウェーブでロックは様々な音楽とも融合を試み、その殆どが成就した。しかしその成就のされかたの殆ど . . . 本文を読む

アデルがグラミー賞主要部門を独占 ~第54回グラミー賞~

2012-02-15 | ライヴ・イベント・ニュース
アデルがグラミー三冠を独占した。今年のグラミーはかなりアデルで硬いと言われていたが、それでもアワードは蓋を開けてみなければ分からないのが常である。私も「宣言」し忘れてしまったが、アデルの三冠は確信していた(後出しジャンケンになってしまったが・・・)。アデルのアルバムレビューに関しては近々書くとして、折角なのでグラミー賞に関して触れてみたい。 音楽のオスカーと言われるからにはオスカーよりは歴史 . . . 本文を読む

追悼 ~ホイットニー・ヒューストン~

2012-02-12 | ライヴ・イベント・ニュース
まだ信じられない。 死因がどうこう言われているが、私は記者ではないので詮索しない、しかし、只々残念だ。 彼女は恵まれていた。音楽一家、母も歌手で一緒に歌っているところをスカウトされている。また、ディオンヌ・ワーウィックが従姉ということも、デビューの際にも、ヒットチャートに顔を出してからも後押しした。だが、本当に彼女がすごかったのはデビューしてからの数年間で、ポップ音楽の女王になってしまったこ . . . 本文を読む

ゴースト・イン・ザ・マシーン (ポリス/1981年)

2012-02-09 | ロック (イギリス)
ポリスというバンドはとても不思議で、また興味があるのは、作品を出すたびにその音楽傾向が変わっていることである。いい見方をすればアルバムという作品を大事に考え、それぞれの中で完結をさせていること、で、逆に悪い見方をすれば、その度に方向性がかわるバンドとして、要は一定性がない、ポリシーがないという言い方もできる。勿論、私は彼らの大ファンで、多大なる影響を受けたミュージシャンのひとつであるから、当然 . . . 本文を読む

ファースト・フィナーレ (スティーヴィー・ワンダー/1974年)

2012-02-06 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
人間の記憶というのは、かくもいい加減なものだろうかという事を知ったのがこの作品。特に音楽というものはちょっと変わっていて、自分の演奏経験のあるものは、大体「譜面」で覚えているからそんなに記憶違いがないのであるが、レコードを聴いただけの曲、或いは演奏したことがあっても、ポピュラーなどの簡単な曲は殆ど耳コピだから、それを五線譜に落とせば別であるが、そのまま演奏経験があるような曲というのは、やっぱり . . . 本文を読む

セッティング・サンズ (ザ・ジャム/1979年)

2012-02-04 | ロック (イギリス)
前作「オール・モッド・コンズ」の高い評価とセールスで、一躍このバンドは英国の最も勢いのあるバンドという言い方で全世界に発信されるようになった。専門的な音楽雑誌は別として、日本でもちょっとミーハーな音楽雑誌が、ポール・ウェラーの容姿ばかりを取り上げて「注目されるルックス」「でも演奏もこんなに素敵」って、おいおい、ハリウッドスターじゃないんだよ、ミュージシャンなんだからって呆れたし、中には、日本で . . . 本文を読む