音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

母乳 (レッド・ホット・チリ・ペッパーズ/1989年)

2012-01-30 | ロック (アメリカ)
ヒレル・スロヴァクとジャック・アイアンズの二人に変わって、オーディションの結果、ジョン・フルシアンテ(g)とチャド・スミス(d)の二人が参加。そしてこの4人がまさに、レッチリの黄金時代を築いていく、その記念すべき第1作である。だが、今までは正直この作品を聴いていて、前作とそんなに違うのかという部分は分からないし、次があの名作「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」だから(私はそっちを先に聴い . . . 本文を読む

ア・クイック・ワン (フー/1966年)

2012-01-27 | ロック (イギリス)
この時代のフーの音楽を聴いていていつも思うのは、明らかに出てくる時代を間違えたとしかいいようがない。まず、例えばこのバンドが1970年後半のニューウェイヴ時代に出ていたら、恐らくジャム以上にスポットを浴びたし、また2000年以降の新しいロックの時代に出てきたら、きっとアークティックモンキーズ以上に支持されたと思う。ただ、こういうアホなことを言っている一方で、フーがいなかったらパンクが生まれなか . . . 本文を読む

オートマティック・フォー・ザ・ピープル (R.E.M/1992年)

2012-01-23 | ロック (アメリカ)
このブログで前作「アウト・オブ・タイム」のレビューを書いたのは2010年の11月であるから、1年以上も次のこの作品のレビューを書かなかったことになる。というのも、その大きな理由としては、前作のレビューを書いたあと、ずっとそれまでのR.E.Mをもう一度聴き直してみたいと思ったことが大きい。私に取っては中途半端にリアルタイムな聴き方をしてしまったので。そして分かったことは、このバンドの強いメッセー . . . 本文を読む

1999 (プリンス/1982年)

2012-01-18 | ソウル・アフロアメリカン・ヒップホップ等
実はこの音楽ブログにおいて、プリンスの作品に関しては、前作「戦慄の貴公子」のレビューだけで終わりにしようと思っていた。その理由としこのアーティストに関してはその後の活躍は衆目の認めるところ(賛否両論あるが)であり、私なんぞが兎や角言わなくても、その存在は確固たるものであり、日本では今ひとつだったかもしれないが、世界においては同世代のマイケル、マドンナ(いずれも1958年生)に並ぶセールスと成功 . . . 本文を読む

炎~あなたがここにいてほしい (ピンクフロイド/1975年)

2012-01-10 | ロック (プログレッシヴ)
この作品に関しては以前にレビューを書いたのであるが、昨年秋にピンク・フロイド全作品のリマスター盤が発売になった際に主要作品は手にいれた(BOXは、がさばるので止めた)が、当然この1枚は入っていて、いい機会なのでちょっとレビューを書きなおそうと思った。やはりこの作品はどうしても前作「狂気」と比較されてしまうのは当然のことながら、発表前からの宿命である。なにしろ、前作はビートルズのデビュー以来の衝 . . . 本文を読む

ベガーズ・バンケット (ローリング・ストーンズ/1968年)

2012-01-04 | ロック (イギリス)
いきなりこんなことを言って恐縮だが、実は私がローリング・ストーンズの作品の中で最も高く評価している作品は、この「ベガーズ・バンケット」である。そしてさらに言うと、このアルバムが60年代に発売された作品の中で最も優れていると思う。そして私自身も相当好きなアルバムである(注:最も好きな作品と、高い評価は違う。偶々同じ作品もあるが・・・)。それには色々な理由がある。その理由を全部書いていると馬鹿みた . . . 本文を読む