やっと秋らしくなってきた昨今、でも季節ハズレの台風が毎週襲来と、今年は中々秋を感じられない。ちょっとこのブログの更新も空いてしまったが、筆者にとって一番秋を感じられる音楽アーティストはやはりこのスティーリー・ダンかもしれない(ということは、以前に書いた「秋はドゥービー」というご同輩と余り変わらないということかも)。で、お約束的に書けば、この作品を出した頃のドゥービーはなにをしていたかというと、 . . . 本文を読む
Facebookで「秋はドゥービーの季節」だと宣ったご同輩がいたので、調子にのって彼らのレビューを続けることにした。というか、この作品はある意味、初めてドゥービー・ブラザーズがどういう音楽を目指しているかということが明確になったアルバムである。ここまで4枚の彼らの遍歴を辿ってみると、ファーストは如何にもアメリカ伝統のカントリーと60年代の流行であるフォークロックを踏襲させて素朴、かつ躍動的な音 . . . 本文を読む
ロック音楽ファンならご存知のかたも多いだろうが、音楽を系統的にジャンル分けすると、実は一般的によく言われている「アメリカン・ロック」という分類はない。それもその筈でそもそもこの音楽自体がアメリカで発祥したものだからだ。一方で「ブリティシュ・ロック」という分類はある。正確には「ブリティッシュ・インベンション」と言われている分類で、アメリカで発祥した、「ソウル」、「モータウン」、「サーフィン/ホッ . . . 本文を読む
この世にたった二人だけ存在する、目に入れても痛くないだろうと思える年上の方が、かれこれ7年前になるだろうか、女子高校に入ったばかりの頃、なにを思いついたのか中学まで頑張って来たテニスを捨てて、「ケイオン」に入ると言い出し、パートはベースをやると言うことになり、そういう面倒臭い話だが喜んで引き受けることになったが、弦楽器は略経験のない娘だったので、フェンダー・ジャズベースのコピーモデルを神田楽器 . . . 本文を読む
前作、「バイタロジー」のレビューでも少し触れたが、パール・ジャムの去就、というか彼らのスタンスが否応無しに注目される作品となった。そして、それに対しての彼らからの回答はヘヴィなロックの王道の提言であった。
少しだけ、カート・コバーンとグランジをおさらいすると、グランジの発祥は(筆者は・・・)ソニック・ユースだと思っているが、この音楽を世界的なものにしたのは当然ニルヴァーナでありその集大成は「 . . . 本文を読む
カーズのデビューアルバムである。このバンドに関してはセカンドアルバム「キャンディー・オーに捧ぐ」のレビューを2009年12月に書いて以来このブログではなにも触れていなかった。理由として、カーズの作品の中では、セカンドが一番好だし、作品の出来栄えも一番いいと思う。で、その作品に関して最初に書いてしまったので、中々、書き辛いというのが本当のところである。だが、最近、またカーズの作品をすべて聴きなお . . . 本文を読む
バンドの存在と作品は既に聴いていたものの、ジャック・ホワイトという人を最初に知ったのは、勿論、映画「コールド・マウンテン」に出演していた姿だった。映画とは、現在休眠中の別ブログでも散々書いて来たように「総合芸術」であって、だから、その時の旬な芸術として最新の音楽も欠かせないが、このときの出演はこの映画作品の主題に関わる部分のシーンでもあったために大変印象が強かったし、全体的にも作品の中で一息つ . . . 本文を読む
なにかの評論で読んだことがあるのだが、ロックミュージシャンをパート毎のベストワンを選ぶのはたいへん難しい作業だが、ギタリストは、ジミ・ヘンドリックスがいるから楽だといった人が居た。まさに、これは蓋し名言だと思う。ジミ・ヘンの前にジミ・ヘンなく、ジミ・ヘンの後にジミ・ヘンはない。まさに彼はロック、いや、ポップギタリストの、ということは、こと、ギターという楽器の演奏者としての頂点に位置する存在であ . . . 本文を読む
筆者としたことが、スティーリー・ダンのアルバムレビューを、ファーストのキャント・バイ・ア・スリルのレビュー以来、なんと、1年半も書いていなかったことに気がついた。こういうアーティストって他にもたくさん居そうだが、よりによって、このバンドに関して忘れていたなんて迂闊だった。なので、取り敢えず書いてみた。
当然のことながら、このバンド(というかユニット)は、どうしてもドゥービーと色々なところで比 . . . 本文を読む
ポップ音楽界の最高のデュオといえば、なんといってもこのユニット、サイモン&ガーファンクルをおいて、他にない。いや、失敬、ポップという領域に留まらず、音楽史上、最高のデュオであるに違いない。ポール・サイモンとアート・ガーファンクルがコンビを組んでいた時間は然程長くはないが、その僅かの間に、輝かしい金字塔を打ち立てたのも事実である。この二人はユダヤ系アメリカ人で、ニューヨークのクイーンズ地区の出身 . . . 本文を読む
ドゥービー同様、このブログではイーグルスのレビューも時系列を無視してかなり区々に書いてしまっている。以前にこれらは、アメリカンロックだということを理由にしたが、もうひとつ音源の問題もあった。アナログは全て揃っているものの、デジタルだととびとびなのがアメリカンロック・ミュージシャンと筆者の関係だ。先月、このバンドもCDボックスが発売になったので、重複の如何に係らず手に入れて、全曲を久々に聴いた。 . . . 本文を読む
ドゥービーの場合、どうもプレビューの順番がどこか滅茶苦茶に書いている。実は、所謂、アメリカン・ロックのアーティストに決まって、こんな感じで書いているようだ。イギリスのミュージシャンは区々だが意外に順を追っているようだ。これは多分、筆者があまりアメリカン・ロックには精通していないからかもしれない。ドゥービーというと"Long Train Runnin'"だという人が日本人はもとよりアメリカにも結 . . . 本文を読む
パンクロック。グリーン・デイの音楽を聴くたびにこの言葉が、彼らのサウンドと共に、いつも頭の中を駆け巡っている。音楽をジャンル分けすることはとても嫌いで苦手な筆者なのだが、特にこの辺の音楽は、勝手な大義名分を作ってなるべく敬遠してきた。パンク、ヘビメタ、ソウル、ヒップ・ホップ。しかし、1990年代にはこれらジャンル分けされ、それぞれの棲息分布で大人しく市民権を得ていたものが、一気にこの境を越えて . . . 本文を読む
トーキング・ヘッズは、ロードアイランドデザイン学校に在学中にデヴィッド・バーンが、パフォーマンス・アートと寸劇とロックの融合を試みた学生バンドを始めたことがきっかけであったが、実は、この2作目を聴いているとその時代が手に取るように分かるような気がする。このスクールで出会ったのがクリス・フランツとティナ・ウェイマス、そして1976年にジェリー・ハリスンが加入して4人編成となる。前作「サイコキラー . . . 本文を読む
ロック音楽を本格的に聴きだして、今年で40年が経つ(1960年代も聴いていたが、でも主体はクラシックに置いていたので)。その期間において、リアルタイムで最も衝撃的だったデビューアルバムは、と言われると、やはり「イン・ザ・シティ」、「オアシス」、そして、ストロークスの「イズ・ディス・イット」であろう。これはあくまでも筆者の意見だが、無論、他にもすごいデビューアルバムを出してしまったアーティストは . . . 本文を読む