ロック音楽ファンならご存知のかたも多いだろうが、音楽を系統的にジャンル分けすると、実は一般的によく言われている「アメリカン・ロック」という分類はない。それもその筈でそもそもこの音楽自体がアメリカで発祥したものだからだ。一方で「ブリティシュ・ロック」という分類はある。正確には「ブリティッシュ・インベンション」と言われている分類で、アメリカで発祥した、「ソウル」、「モータウン」、「サーフィン/ホッ . . . 本文を読む
夏になると不思議とレゲエが聴きたくなる。というのが従来より筆者の音楽サイクルだったのだが、実は昨年もそうだが、レビューを書くという行為に繋がっていない。いや、それ以前にここ数年、夏になってもレゲエを聴いていないのだ。随分前に英国の音楽雑誌かなにかのコラムで「レゲエを聴くのに最適な気温は28℃~30℃」とかなんとか書いてあったのを読んだ記憶があるが、なるほど、その気温の信憑性の可否は別として、日 . . . 本文を読む
パンクロックはリアルタイムで遭遇したポップ音楽の一大ムーブメントであったが、実は個人的には当時、今ひとつピンと来ていなかった。理由は三つあって、当時音楽活動をやっていたにも関わらず、周囲では然程話題にならなかったし、勿論、誰も演奏してみようなんて言わなかった。二つ目に、当然、ピストルズがその中心であったが、パンクロックという括りでいうと、ロンドンとニューヨークのアーティストの括りが当時の日本の . . . 本文を読む
この世にたった二人だけ存在する、目に入れても痛くないだろうと思える年上の方が、かれこれ7年前になるだろうか、女子高校に入ったばかりの頃、なにを思いついたのか中学まで頑張って来たテニスを捨てて、「ケイオン」に入ると言い出し、パートはベースをやると言うことになり、そういう面倒臭い話だが喜んで引き受けることになったが、弦楽器は略経験のない娘だったので、フェンダー・ジャズベースのコピーモデルを神田楽器 . . . 本文を読む
多くのミュージシャンがそうであったように、後々に名盤を呼ばれるような大作や超大ヒット作品を残したりすると、暫くはアルバム発売がなかったりする。しかし、レディオヘッドに関しては、そういった過去の慣習も、あるいは一般的な悪しき礼儀も、更には音楽ファンに対するプレッシャーの何れも持ち合わせていなかったようだ。違う言い方をすれば、これまで、ミュージシャンの作品発表の形式というのが常に「音響装置」という . . . 本文を読む
クイーンというバンドに関して、結構、筆者の評論は実はいい加減だと思う。レビューの順番もかなりいい加減だ。また、サードアルバムに関して言えば、多分かなりこのブログの初期に書いたものなので全く考察ができていない。なので、近々書き直す。ただ、冒頭の理由として、まだ、ロック音楽の情報が国内では中々乏しかった頃に、真っ先に市民権を得た"MUSIC LIFE"という専門誌の偏向記事と読者層の偏りによるもの . . . 本文を読む
前作、「バイタロジー」のレビューでも少し触れたが、パール・ジャムの去就、というか彼らのスタンスが否応無しに注目される作品となった。そして、それに対しての彼らからの回答はヘヴィなロックの王道の提言であった。
少しだけ、カート・コバーンとグランジをおさらいすると、グランジの発祥は(筆者は・・・)ソニック・ユースだと思っているが、この音楽を世界的なものにしたのは当然ニルヴァーナでありその集大成は「 . . . 本文を読む