音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

エアロスミス 日本公演 (2011年11月28日 東京ドーム)

2011-11-29 | ライヴ・イベント・ニュース


お恥ずかしながら、このブログを開始して初めての「コンサート・レビュー」である。カテゴリーすら無かった(笑)。そんなに長いことライヴに行かなかった訳ではないが、書いていなかった。ライヴハウスも含めて、もっと積極的に報告しないと・・・。
でも、第1回目が「エアロスミス」ならいいのでは。エアロの来日はこれが一体何度めだろうか?ただ、今回は7年振り、しかも「結成40周年」だという。そうか、エアロはファースト・アルバムを出したのが1973年の「野獣生誕」だから、その随分前からバンド活動をしていたということである。そして、このバンドとは略、リアルタイムで付き合ってこれた。伝説の1977年コンサートには私も観客のひとりだった。

19時開演予定もアリーナの人が入りきらず若干おくれたがこれは許容範囲内。最近、ドーム規模のコンサートって来てないのだが、音響関係は結構シンプル。その昔の「ザ・フー」や「レーナード」みたいにPAを高々と幾つも積み上げてはいない。モニター3か所も普通だが、意外張り出し舞台は長かった。オープニングは、"Draw the Line"。エアロのオープニングというと"Back in the Saddel"という固定観念が払拭されたけど、やはり70年代のエアロは最高。でも心配だったこの曲の最後のオクターブ上の高音は、金切り声だったけどちゃんと出てる。スティーヴンは大したもんだ。しかし格好いいのはジョー・ペリー。ロックバンドのライヴというと、やはり「見せもの」の一つはリードヴォーカリストとギタリストの絡み、ミックとキース、ロバートとジミー、(そういえば、ロジャーとピート、ロッドとロンってあんまり絡まなかった??)この二組に並ぶほどの格好よさだって気がする。

曲目は、70年代あり、80~90年代からのファンにも嬉しい曲もあり、この辺りは40年も歴史のあるバンドだけに内容も豊富である。ただ、エアロは曲数も年数も多いが、ライヴの内容はそんなに大きく変えていないところが彼らっぽくて良い。ただ、一方でよくぞあの80年代の奈落の底から蘇ってくれたと。77年に来日したときは、本当によく入国できたと、ドラッグ漬けだった彼らに比べて現在はなんて健全なバンドだろうと。また当時21世紀になってもこうしてエアロのライヴが見られるなんて予想だにしなかったから、感激を一入であった。そう、なにか夢を見ているようなステージだった。どうみても若いファンが”Mama Kin”や、”Sweet Emotion”でノリノリになってくれたり、”Hungman Jury”みたいなコアな曲を演奏してくれたりと随所に見応えがあったのも事実。

しかし、それより私はバンドのコンサートで今回はっきりと「ブルース」のルーツが生きていることを発見した。特にジョー・ペリーだ。彼は確かにテレ・キャスターも格好いいが、セミアコが似合う。そして、スティーヴンの高音も悪くはないが、むしろ低音を活かしたブルースが絶対いい。そして、もし今エアロがブルースに徹したアルバムを出したら、可なりの層から支持を受けるに違いないし、市場も活気づく。そして、今それが出来て話題になるのはエアロスミスだけである。ブルースはそんなに詳しくない私が言っていて、40000人の観客も思い思いに体をスイングさせていた。これはイケると思ったのだった。

久々に(ライヴをみたせいかもしれないが)プロフェッショナルなステージだった。また、スティーヴンは「明るく前向きに頑張っていこうよ!!」って、エールもくれた。帰り際に若い青年たちが「お爺ちゃんバンドだった」「もうちょっと無理だ」「良かったのはアルマゲドンだけ」って意見を小耳に挟んだが、うん、今のこのエアロの良さは歳を取らないと分からないよって、私は妙に誇りげだった。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-12-04 01:12:04
来週、札幌公演に行きます
とても楽しみです
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