最初に申し上げておくが、この作品は筆者に取ってオルタナティヴの到来を真っ先に告げた作品であると認識している。前作「デイドリーム・ネイション」のレビューの最後に「グランジは間違いなくこのアルバムから始まった」と記したが、それはまだあの作品はインディーズからの発売であったことと、前作が広く音楽ファンに認知されたことでこのソニック・ユースというバンドの認知も高まり、結果そういう中においてこの表題名作 . . . 本文を読む
正直なところ、アット・ザ・ドライヴインの作品はこれしか持っていないし、実は他の作品もきちんと聴いたことがないし、彼らのことも実際音楽誌ではたまに記事を読む程度で、ライヴは勿論のこと映像も観たことがない。だからはっきりいってこのアルバムしか知らない。しかし、実のところ筆者はそれで十分だと思っている。それほどこの作品は独特で個人的にも好きな要素がたくさん入っているからだ。また、なんで前述のようなこ . . . 本文を読む
ビョークの音楽は正直、実に興味深い。筆者は彼女の音楽を聴いていると、ポップという領域に関わらず、音楽のジャンルって、一体なんのためにあるのだろうかと、いつも疑問符をうってしまう。実際にこの作品はソロデビューになる前作「デビュー」同様、その後の作品がよりテーマ性をもった作品になっていくのと比べるとかなりポップな作品だ。実際のところビョークという人はアートそのもの、つまり本当にアーティストだと言っ . . . 本文を読む
ニューウェーヴが最も盛んだった頃が、筆者がロックと最も縁の深かった時代なのかもしれない。70年代の前半、丁度、デヴィッドボウイーのかの名作、及び、あのピンク・フロイドの一大傑作あたりが丁度リアルタイムでレコードを買っていたし、最初に「予約」を入れたのはクイーンだったと記憶している。しかし70年代の中盤までは、リアル5割で、あとは「ちょっと過去の名作」。無論小遣いだけだったが、いつも両親や祖母に . . . 本文を読む