音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

王宮の花火の音楽 (ジョージ・フレデリック・ヘンデル)

2010-04-13 | クラシック (管弦楽曲)
実は、クラシックの音楽家毎に考えるとヘンデルという人に限って言えば、こういう言い方は失礼だが、「○○が聴きたい」という衝動に駆られることが殆ど無い。変な話だが、こういう音楽家というのは大変珍しい。大概の著名な音楽家というのは年に一度くらい、「凄くストラヴィンスキーが聴きたい」と思ったりするし、例えば、ブラームスやマーラーなら、それが月に2回以上、ベートーヴェやチャイコは月に1回と、音楽家によっ . . . 本文を読む

組曲<仮面舞踏会> (アラム・ハチャトゥリアン)

2010-03-29 | クラシック (管弦楽曲)
五輪では残念だったが、浅田真央さんが世界フィギュアでは2度目の女王になった。本当におめでとう。しかし、真央ちゃんの功績はメダルもさることながら、このハチャトリアンの名曲をクラシックのスタンダードに導いたことである。この曲は以前、同じフィギュアでも男子の織田信成選手のSP曲であったが、このときは然程流行らなかったが、やはり真央ちゃんが昨シーズンはフリーで、今シーズンはSPと2年続けて使用したこと . . . 本文を読む

交響組曲《シェエラザード》 (ニコライ・リムスキー=コルサコフ)

2010-02-17 | クラシック (管弦楽曲)
ロシア五人組というのは、19世紀の音楽史を読んでいるとしばしば登場する。そもそもこのロシア五人組というのは、ロシア語で「モグチャヤ・クーチカ」、直訳すると「強力な集団」という意味である。では何が強力なのかというと、決してその団結力のことではなく、音楽性もバラバラで、また横の繋がりが決して強固であったとはいえない。また、ある意味、チャイコフスキーに対抗して出来た集団という言い方もできるが、さして . . . 本文を読む

大序曲《1812年》 (ピョートル・チャイコフスキー)

2010-02-11 | クラシック (管弦楽曲)
まさかこの楽曲がのだめの劇場版で、しかも千秋先輩の指揮する楽団で演奏されるとは思いも寄らなかった。勿論、その理由はこの楽曲は大序曲であるが、列記とした合唱曲という認識があるからだ。小生の映画ブログにも書いたが、のだめの劇場版はまたまた色々なクラシック音楽の提案をしてくれた。特に、この楽曲と共に千秋真一が弾き振りをした、バッハの「ピアノ協奏曲」(無論、原曲はチェンバロ協奏曲)も、ある意味でクラシ . . . 本文を読む

弦楽セレナード ハ長調 (ピョートル・チャイコフスキー)

2009-12-11 | クラシック (管弦楽曲)
数多ある音楽家の中でも、メロディの美しさを競わせたら、モーツァルトに匹敵できる人物は、このチャイコフスキーをおいて他にはいない。いや、楽器編成上から繰り広げられる音楽の壮大さを加味すれば、チャイコの方が美しいと言う人も多いであろう。モーツァルトよりもスケールが大きいという言い方もできる。ロシアは芸術が優れている国であるが、学生時代に読んだ書名も著書も忘れた(実家の本棚に眠っている)ロシア芸術に . . . 本文を読む

ジャズ組曲第2番<舞台管弦楽曲のための組曲> (ドミトリー・ショスタコーヴィチ)

2009-12-10 | クラシック (管弦楽曲)
クラシック音楽は現代においても最高の音楽である。良く、テレビ番組や雑誌のコラムなどで、一流の演奏家がそうでないような事を言われるが、もし、本当にそう思し召しておられるのであれば是非訂正して欲しい。勿論、一流の方々はポピュラー音楽も同じように認めておられるのは分かる。だからといってクラシックがそれらの音楽と同じ、若しくはそれらよりも下回っているようなことを言われる方もいて、それは顕かに間違いで . . . 本文を読む

シンフォニエッタ (レオシュ・ヤナーチェク)

2009-10-18 | クラシック (管弦楽曲)
先日、まだ入院前に友人からヤナーチェクの「シンフォニエッタ」という曲を知っているか否かの問い合わせを受けた。勿論、レオシュ・ヤナーチェクという音楽家は、スメタナ、ドヴォルザークと並ぶチェコの三大音楽家であるから存知てはいたが、彼の作品で真っ先に浮かぶのが、弦楽四重奏曲の「クロイツェル・ソナタ」と「ないしょの手紙」、そして、ドフトエフスキーの「悪霊」を題材にしてち言われている未完の「ヴァイオリン . . . 本文を読む

三つの交響的素描「海」 (クロード・ドビュッシー)

2009-08-20 | クラシック (管弦楽曲)
ドビュッシーの音楽は自然を描いたものがとても多い。今、私は「描いた」という言葉を使ったが、まさに、この音楽家は曲を作っているというよりも、音楽という手段を使って、様々な事象を「描いている」のである。だから、この「海」に関しては、標題音楽の系列に分類されるのであるが、それはこの曲を管弦楽曲に当てはめた場合であって、実際にはドビュッシー自身には、「管弦楽のための3つの交響的素描(エスキス)」という副 . . . 本文を読む

牧神の午後への前奏曲 (クロード・ドビュッシー)

2009-07-21 | クラシック (管弦楽曲)
実は、フランスの音楽家というのはたくさん輩出しているにも係わらず、私の勝手な意見としては余り音楽的に感動したり評価している音楽家はいない。ベルリオーズ、フランク、サン=サーンス、ビゼー、フォーレ、デュパルク、デュカス、サティと誰をとっても然程、心に響く音楽(勿論、何曲かは名作と呼ばれるものは作っているが・・・)というのが少ない。というか、フランスという国は「芸術の国」なのであるが、例えば、文芸 . . . 本文を読む

「管弦楽組曲第3番」 (ヨハン・セバスチャン・バッハ)

2009-05-09 | クラシック (管弦楽曲)
「音楽遍歴 音楽小事典」のところで書いた、「大クラシック音楽家レポート」で取り上げた楽曲の鑑賞記に関して(勿論、当時ではなく現在の感覚で)書いてみようと思う。安易な企画をすぐ思いついて申し訳ないが・・・。 まず、バッハであるが、なぜこの楽曲を選んだかは凄く単純で、第2曲が別名「G線上のアリア」という名曲で知っていたということだ。この曲は既に別のオムニバスアルバムで聞いて知っていたが、実はこの . . . 本文を読む

組曲「水上の音楽」 (ジョージ・フレデリック・ヘンデル)

2008-07-18 | クラシック (管弦楽曲)
クラシックで最初に買ったレコードはこの曲だったと思う。 この曲に出会ったのは小学校で連れて行かれた、音楽鑑賞会。 他にエルガーの「威風堂々」等が演奏されたと記憶しているが、この曲が一番印象に残ったのは一番オーケストラっぽかったからかも知れない。 別の記事でいずれ触れと思うが、もし、この鑑賞会にピアノがフューチャーされた楽曲が演奏されていたとしたら、私の音楽人生は大きく変わっていたと思うが . . . 本文を読む