個人的なことだが、私の音楽鑑賞の経歴はクラシックから始まり、ロック、ジャズを経て民族音楽に移り、そして再びクラシックにたどり着いた。勿論、その途中に全くクラシックを聴かなかった訳ではなく、寧ろ好きな演奏家に巡り合いその人を中心に聴いたり、仕事柄、注目を浴びた音楽家などはひとつの流行として取り入れて来た。以前にも書いたように、最初のクラシックは時代的に言うと、チャイコフスキーで止まっていて、途中 . . . 本文を読む
ハイドンセットの第2曲めは、全6曲の内、唯一の「短調」で書かれていて、更に、へ長調の第2楽章以外はすべてニ短調という構成である。ご存知のようにニ短調(Dminor)は、ヴァイオリンの弦の音をすべて含んでいてヴァイオリンには弾きやすい調であり、且つ、管弦楽器にとっては良く響く調であるために、「短調」の楽曲が極端に少なかった古典派時代でも、このニ短調の曲は頻繁に書かれた。モーツァルトでいえば、すぐに . . . 本文を読む
ブラームスは、室内音楽に関してはかなり幅広く色々なアンサンブル形式で曲を書いているが、ご存知のように名曲が多い。ざっとあげるとピアノ三重奏曲(3曲)、弦楽六重奏曲(2曲)、ピアノ四重奏曲(3曲)、ピアノ五重奏曲、ホルン三重奏曲、弦楽四重奏曲(3曲)、ヴァイオリンソナタ(3曲)、弦楽五重奏曲(2曲)、クラリネット五重奏曲、クラリネット三重奏曲、クラリネットソナタ(ヴィオラソナタ)等々であるが、中で . . . 本文を読む