音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

サイコキャンディー (ジーザス&メリーチェイン/1985年)

2012-09-30 | ロック (イギリス)
1984から1985年というのはロック音楽に取ってはとても不思議な時間だった。その要因は幾つかあって、まず、パンクの後を受けてロック界に様々な物議を醸し出していたニューウェーヴが略、1983年に終焉した。ポリス(この時点では解散していなかったが、もうそれは目に見えていた)の活動終了、U2の新境地出発、エコバニの完成度、そしてニューオーダーが手に入れた新しいサウンド。そもそもパンクは既成ロックへ . . . 本文を読む

ベイビー・ワン・モア・タイム (ブリトニー・スピアーズ/1999年)

2012-09-29 | 女性ヴォーカル
世紀末、世界中に終末観が蔓延っていて、正直この一年は自分に取っても逆に後々印象の薄い一年だった。というか何事にも主体性を持つことを自身が阻んでいたのも事実で、その数年前に三回目の歳男を迎えた頃から、筆者は人生の大きな転換期にいた。そしてこれから少なくとも30年、特に仕事に関しては何をやっていこう、このままでいいのかも分からず仕舞いであったし、一方で将来に備えて色々な事をやってもいた。今も副業で . . . 本文を読む

マスター・オブ・リアリティ (ブラック・サバス/1971年)

2012-09-23 | ロック (イギリス)
ヘビメタの祖、ブラック・サバスの3枚目のアルバムである。やはり、前作「パラノイド」の出来が相当良すぎたのか否か、今、こうして時を経て改めて聴いてみると前作のような興奮がない。ロック音楽とつきあいだして、早くも40年近くになろうとしているが、やはり、ヘビメタっていう一大ジャンルの定義に関しては、今だかつて良く分からないし、もうこれ以上分かろうとも思っていない。筆者としてはその創始的存在が、このサ . . . 本文を読む

ワン・ホット・ミニット (レッド・ホット・チリ・ペッパーズ/1995年)

2012-09-15 | ロック (アメリカ)
前作「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」がレッチリのポップ音楽における位置を高めたのは、音楽ファンなら殆ど誰もが知るところである。そして、こういう作品の次の作品というのは通常の何十倍も注目されてしまうものであるのが世の常であり、多くのミュージシャンがその轍を踏んできた。ピンク・フロイド然り、マイケル・ジャクソン然り、オアシス然り・・・。だがこの3アーティストは前作の出来と遜色ないか上回っ . . . 本文を読む

オリジン・オブ・シンメトリー (ミューズ/2001年)

2012-09-03 | ロック (イギリス)
ミューズが一般に注目されるきっかけになった作品である。尤も、一般的には次の作品「アブソルーション」が成功したという言われ方をするが、あの作品はかなり音がメタルに近くなっていて市場を意識した音づくりになっている。それを考えるとミューズの音楽の母体はこの作品でかなり洗練され、そして確立した。それも、とても高い水準に短期間で上がった。ミューズは、マシュー・ベラミー(ボーカル、ギター、ピアノ)、クリス . . . 本文を読む