きょうの東京新聞の社説は、ブラック企業ことです。要旨は、社会に増加している「ブラック企業」の根絶を一刻も根絶すべきだということです。
さて、ブラック企業の特徴は、就職難につけ込み、正社員として若者を大量に採用、低賃金で長時間労働を強いる。ほしい人材だけ残し、他は自主退職に追い込んで次々と部品にように使い捨てるというものです。将来あるはずの若者たちは職を失うばかりか、過労死などになってしまう現実があるのです。
ブラック企業は、計算ずくで法令違反スレスレの手口で、労働基準法などの法令に詳しくない相手に「辞めさせる」のでなく「辞めたいと思わせ自己都合の形で退職に追い込む」のです。
希望に満ちて社会に船出したのに、人格を否定するように使いすてられる若者たちの姿は痛ましいものです。若者を犠牲にして好業績を上げて悦にいっている経営者を私たちは許してはならないと思います。
マルクス経済学は、ソビエト連邦や東欧諸国が崩壊して時代に合わない理論だとなってしまったと思いましたが、このブラック企業の存在は、労働者を搾取する資本家そのものではないでしょうか。
ブラック企業の根絶は、緊急の日本企業の課題だと思います。