ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」による世界文化遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の現地調査が26日、高山社跡(藤岡市)と荒船風穴(下仁田町)の保全状況などを確認して終了した。調査に同行した文化庁と県による合同記者会見が同日夜、県庁で開かれ、文化庁文化財部の石野利和部長は「この遺産群はセットに特徴があり、調査員も4資産の関連性に強く関心を示した。十分に説明でき、一定の理解が得られた」と語った。
イコモスは来年5月ごろユネスコに評価結果を勧告。6月にカタールで開かれるユネスコ世界遺産委員会で登録の可否が最終決定する