あび卯月☆ぶろぐ

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『正論』四月号 「福田恆存・三島由紀夫の「戦後」」

2006-04-05 23:22:19 | 書評・雑誌
『正論』で今号から「福田恆存・三島由紀夫の「戦後」」という連載が始まった。
筆者は評論家で拓殖大学客員教授の遠藤浩一さん。

福田先生や三島由紀夫についての考察も去ることながら、
同時に遠藤さん自身の意見が述べられている箇所にも多く感銘を受けた。

少し引用する。

あるいは、昨今流行の女系天皇容認論も、
所詮「戦後」といふ異常な時代ならでの徒花ではないのか。
女帝容認論者たちと議論して感じるのは、畏れを知らぬ人々だなといふことである。
彼らは、皇統をいかに守り抜くかといふ巨きな問題を、
己の現実感覚といふ卑小なものに押し込める愚を犯してゐる。(中略)
彼らが依つて立つ現実は、たかだか六十年そこそこの間に醸成されたものでしかない。


これは本論とは脇道にそれた論だが大いに同意するところだ。

それにしても、福田先生の御写真はもっと良いものを使えばいいのに。


小泉首相在任日数、戦後三位に

2006-04-05 22:26:03 | 政治・経済
小泉首相、6日で在任1807日…戦後歴代単独3位に

 小泉首相は6日で在任期間が1807日となり、中曽根康弘・元首相を抜いて戦後の歴代首相として単独第3位の記録となる。
 首相は5日、この約5年を振り返って「毎日毎日、精いっぱい全力投球で行こうという思いだけだった。気付いたら5年が経過したのかという感じだ」と首相官邸で記者団に述べた。9月までの残り任期について「行政改革推進法案をはじめ、大事な法案を成立させ、この(改革)路線を維持できるように(したい)」と語った。
 安倍官房長官は5日の記者会見で、長期政権に不可欠な要素として「国民から支持を得るためには、何を行うかという政策課題と目標を提示し、その必要性を国民に説明する能力が大切だ」と述べた。

(読売新聞) - 4月5日20時54分更新



このことについてNHKでも特集をやっていて、
中でも小泉首相の政敵であった自民党の議員のインタビューが興味深い内容でした。

なぜ小泉政権が長い間、高支持率を維持できたのか、という質問に対する答え。

松野頼三(元自民党衆議)
「質素と清貧さが受けた。」

古賀誠
「この時代だから受けた。」

なるほどどちらもその通りだと思います。

私は小泉首相は正に信念の人だと思います。
彼は己の信ずるところに向かって一直線に進む。
愚直といってもよい。
しかしその信念が正しいか否かは別問題です。
正しい時もあれば間違っていた時もありましょう。

そして、しがらみがないから兎に角なんでもやってのける。
利権が無い。附き合いが無い。コネが無い。
自民党をぶっ壊せたゆえんであります。
今までの自民党議員だとこうはいきますまい。
自民党にとってはすこぶる非自民党的な人物が総裁になったことが運の尽きと申しましょうか、
自民党は自民党ではなくなってしまいました。

しかし、このようなところが国民に受けた。

小泉政権の五年間を振り返って、良かったのか悪かったのか。
おそらくその両方でしょう。
ですが、小泉首相に関しては全面的に支持する人や全面的に否定する人が多い。
物事にはすべて両面性があるはずなのに、
小泉首相に関しては好き嫌いがはっきり訣かれる傾向にあるようです。
そういう極端な意見はおよそ傾聴に値しないものばかりですが。

私としては小泉首相の最大の功績は国民の関心を政治に向けさせたことだと思っています。
いえ、これも実は功罪の「罪」の方になりましょうか。

今更ながら小泉首相には「変人」という言葉がピッタリであると感じ入る次第です。

クレヨンしんちゃん『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』

2006-04-05 02:09:03 | 漫画・アニメ
現在、春休み中なので終日家に居ることが多い。
今日もそういう日だったので
クレヨンしんちゃんの映画『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』のビデオを観た。
この作品は何度観ても泣ける。

クレしんの映画は毎回大人が見ても十分に楽しめる作りになっているが、
このオトナ帝国は格別。
むしろ、大人の為の映画と云って良いくらい。

私は常にノスタルジーを背負って生きているような人間なのでこういう映画は特に琴線に触れるものがある。
私は今の時代にあまり希望を見出していない。
日本人が皆、末来に希望を持っていた七十年代までの日本が好きである。
そして古いものにこそ価値を見出している。
しかし、しんちゃんは云う。

「オラ、大人になりたい」

この言葉にはハッとさせられた。
大人は過去ばかり振りかえっていては駄目なのだ。
ノスタルジーに浸ってばかりでは成長しない。
しんちゃんからこう言われたような気がした。

『オトナ帝国の逆襲』は現代を生きる大人に対する激励である。


・・・とこんなことを二十一歳の青二才が書いてみる(笑)

道州制を嗤ふ

2006-04-02 15:07:16 | 政治・経済
最近、道州制の議論が一部であるようです。
道州制とはいまの県を廃止して行政組区画を州ごとに区分するちうことなのですが、
私に言わせればタチの悪い冗談です。

近年から今年の四月までに行なわれた市町村合併により
多くの町村が消滅してしまいました。
土地の名前が消えると言う事はその土地の歴史・伝統・文化の断絶に他なりません。
そういうわけで、合理性優先の市町村合併を苦々しく思っておりました。

幸い私の住んでいる田舎町は合併を免れましたが、
郡内の二町がが合併し、群が縮小するという事態に陥りました。

すると今度は県を廃止するという。
これ以上、土地柄・国(郷里)柄を破壊してどうするというのでしょうか。
そんなに合理性がお好きならば国語を英語にして通貨はドルに代え、
アメリカの五十一番目の州に入れてもらえばよいではないですか。
案外、最近の若い人は抵抗が無いかもしれません。

しかし、そういう問題ではありますまい。
どうぞ、御一緒に道州制を嗤っていただきたいと思います。

「教科書検定」内政干渉は無視すべし

2006-04-01 01:01:50 | 政治・経済
教科書検定の季節がやってまいりました。

今年も案の定、竹島や尖閣諸島の記述に対して、韓国、中国が抗議してきました。
さらには、北方領土に関してロシアまで抗議してきたそうです。

いづれの領土も日本固有の領土であることはいうまでもないのですから、
教科書にそのように書くのは当然のことです。
それに対して抗議するとは一体どういった了簡でしょう。
百歩譲って、領土のことですからお互いの国の主張が異なる事はむしろ当然のことです。
しかしながら、相手の主張が気に食わないからといって、
「教科書の内容を変えろ」というのは内政干渉に他なりません。

假に他国の教科書にケチを附けて良いのならば
日本の方こそ中国や韓国の教科書に文句を言ってしかるべきです。
(かの二国の歴史教科書が事実と異なる記述だらけだということは周知の通り。)
しかし、それをやればやはり内政干渉になります。
ですから日本はそれをやらない。
普通の国ならばごく当り前のことです。

そもそも、国ごとに意見が違うように
国ごとに教科書の内容が違うことは当り前の事です。
複数の国同士で同じ思想に基づいた教科書を作ることは不可能ですし、
殊に歴史教科書が複数の国で同一の内容になることは絶対にありえません。
以前にも述べましたが、歴史観は異なる国同士で共有できないからです。
むしろ、共有できないからこそ歴史観なのであります。
せいぜい、事実の確認ができる程度でしょう。
現実にはそれも不可能に近いのですが。

ちなみに、私は日本の教科書の質が高いとは到底思っていません。
国語も音楽も家庭科も酷い有り様です。
特に歴史教科書の記述は誤りだらけであります。
近年、南京事件や慰安婦の記述について良くなったと云われますが(朝日新聞に言わせれば悪くなっているんでしょうが)
以前より少し良くなった程度で、私に言わせるとまだまだです。

いづれにせよ、他国が日本の教科書に抗議しようがケチをつけようが無視していてよいのです。
我々日本人が無視してはならぬのは、そういう内政干渉を大事(おおごと)のように騒ぎ散らす無知なマスコミであります。


(※あゝ、私はどうしても政治に淫してしまふのですね・・・)