『孤独のグルメ』10年ぶりの新作が「SPA!」1月15日号に掲載されていたという。
知らなかった・・・。これは、読みたかった!
明日にでも本屋でバックナンバーを註文してみよう。
『孤独のグルメ』は原作・久住昌之、作画・谷口ジローの漫画。
貿易古物商を一人で営む主人公(見た目は普通の若いサラリーマン)が様々な処で食事をする場面を描いた作品。
グルメと題しているがありがちなグルメ漫画とはわけが違う。
ふつう、グルメ漫画やグルメ番組というと「料理」にこだわる。
素材がどうだとか、味付けがどうだとか、この店は創業何年で云々かんぬん。
そうではなくて、この作品では「食べること」にとことんこだわっているのだ。
例えば、知らない店に一人で入る時、我々は色々なことを考える。
店の雰囲気はどうだ、こんなメニューがあるのか、そして出てくる料理。
食べてみて、「これは意外に旨い!」と思ったり、「少し味が薄いな」「別のメニューを頼めばよかった」「え!?大盛り無料だったの?」・・・などなど一人で様々なことを考えながら食べるのではないだろうか。
そういう時、人は小さな哲学者になっている。
なんて、ちょっと大袈裟だけども私はこの主人公にとても共感を覚える。
まさにそういう食事の仕方が大好きだからだ。
この楽しみは大勢では無理だ。勿論、二人でも。
一人で孤独に食事をする時にしか味わえない楽しみ。
それこそが「孤独グルメ」である。
このような食に対するこだわりを書かせたら久住昌之先生の右に出るものはいないだろう。
古い作品では「夜行」(扶桑社文庫『かっこいいスキヤキ』所収)にその原型を見ることが出来る。
「夜行」は夜汽車の中で独り駅弁を食べる男の話だ。
このときの御飯とおかずのせめぎ合いが本当に楽しい。
のちに「世にも奇妙な物語」で映像化もされている。
ところで、ふだん久住先生は泉晴紀先生と組んで「泉昌之」名義で漫画活動をやっている。(「夜行」もその作品の一つ。)
本作では谷口先生が作画をつとめたが、本作の作品観にはギャグっぽさが無く、書き込みも細かい谷口先生の作画がぴったりだったといえる。
『孤独グルメ』は今、扶桑社文庫にも入っている。
何度でも読み返したくなる名作である。
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お薦めサイト:
孤独グルメ
http://masan.sakura.ne.jp/htm/kodoku.htm
『孤独グルメ』に登場する店を実際にまわってらっしゃいます。
写真もあってとても楽しい。
知らなかった・・・。これは、読みたかった!
明日にでも本屋でバックナンバーを註文してみよう。
『孤独のグルメ』は原作・久住昌之、作画・谷口ジローの漫画。
貿易古物商を一人で営む主人公(見た目は普通の若いサラリーマン)が様々な処で食事をする場面を描いた作品。
グルメと題しているがありがちなグルメ漫画とはわけが違う。
ふつう、グルメ漫画やグルメ番組というと「料理」にこだわる。
素材がどうだとか、味付けがどうだとか、この店は創業何年で云々かんぬん。
そうではなくて、この作品では「食べること」にとことんこだわっているのだ。
例えば、知らない店に一人で入る時、我々は色々なことを考える。
店の雰囲気はどうだ、こんなメニューがあるのか、そして出てくる料理。
食べてみて、「これは意外に旨い!」と思ったり、「少し味が薄いな」「別のメニューを頼めばよかった」「え!?大盛り無料だったの?」・・・などなど一人で様々なことを考えながら食べるのではないだろうか。
そういう時、人は小さな哲学者になっている。
なんて、ちょっと大袈裟だけども私はこの主人公にとても共感を覚える。
まさにそういう食事の仕方が大好きだからだ。
この楽しみは大勢では無理だ。勿論、二人でも。
一人で孤独に食事をする時にしか味わえない楽しみ。
それこそが「孤独グルメ」である。
このような食に対するこだわりを書かせたら久住昌之先生の右に出るものはいないだろう。
古い作品では「夜行」(扶桑社文庫『かっこいいスキヤキ』所収)にその原型を見ることが出来る。
「夜行」は夜汽車の中で独り駅弁を食べる男の話だ。
このときの御飯とおかずのせめぎ合いが本当に楽しい。
のちに「世にも奇妙な物語」で映像化もされている。
ところで、ふだん久住先生は泉晴紀先生と組んで「泉昌之」名義で漫画活動をやっている。(「夜行」もその作品の一つ。)
本作では谷口先生が作画をつとめたが、本作の作品観にはギャグっぽさが無く、書き込みも細かい谷口先生の作画がぴったりだったといえる。
『孤独グルメ』は今、扶桑社文庫にも入っている。
何度でも読み返したくなる名作である。
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お薦めサイト:
孤独グルメ
http://masan.sakura.ne.jp/htm/kodoku.htm
『孤独グルメ』に登場する店を実際にまわってらっしゃいます。
写真もあってとても楽しい。