あび卯月☆ぶろぐ

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変わらない国、クウェート

2008-01-10 23:50:04 | 政治・経済
ハンドボール大会での中東の横暴が目に余る。
中東人の審判によって、中東の国々に対して有利な審判がなされている。
明らかに他の選手を突き飛ばしているのにペナルティにならなかったり、あるいはその逆のことが平然と行われている。
人呼んでこれを「中東の笛」という。
これは今に始まったことではなく十五年以上前から続いていることだそうだ。
スポーツに疎いのでちっとも知らなかった。

アジア・ハンドボール連盟はクウェートの王族に支配されているそうで、こいつらが諸悪の根源であるようだ。
再試合を求める動議がオーストラリア理事から出されると、2人のクウェート理事が「他にも(不可解判定の)試合はある」「オレたちは金を持っているんだぞ」と恫喝にも似た発言をしたという。
ほとんどヤクザと変わらない。

クウェートといえば、日本人にとっては湾岸戦争でイラクに侵掠された国として有名だ。
あの時、多国籍軍(実態は殆んど米軍)はクウェートを助けてやった。
日本も一応資金を提供するというかたちであの国を支援した。
ところが、戦争が終わったあと、クウェートは日本に一言も礼を言わなかった。
中国だってODAを「評価する」とは云ってくれる。
金だけとはいえそれも血税だ。一言礼があってもいい。

湾岸戦争が終結した時、イラクの実態も明らかになったが同時にクウェートも非民主的国家だということが広く知られるようになった。
この国は戦争前からこの国の周辺のイスラム教徒、特に出稼ぎに来るパレスチナ人には評判が悪かった。
王族らの暮らしぶりにくらべ、出稼ぎ労働者には驚くほど低賃金で粗末な対応をしていて、これが「富める者は貧しい者に分かち与えよ」というコーランの教えに反していた。
いまでもクウェート国民の七割は出稼ぎ労働者で二級市民として扱われ、一級市民たるクウェート人が搾取してる構造だ。
また、石油収入を投機に運用し、同額の利益を得ていたことも利息を禁じるコーランの教えに反している。
だから、「クウェート侵攻は天罰」という表現もパキスタンあたりでは聞かれたという。

もともと、クウェートは英国の「クウェート石油会社」のような国で、イラクが攻め込んだとき、在クウェート日本人が二百余人だったのに対し、英国人が三千三百人もいたのはそういった事情からだ。
いくら英国の息が掛かった国とはいえ、英国よりも尊大にならなくてもよいのに。
二十年近く前非民主的国家と謂われたこの国は今でも変わっていないようだ。