あび卯月☆ぶろぐ

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「お前らはタイヤだけ売ってろよ!」

2007-11-28 00:24:45 | 社会・世相
レストランを星の数で格附けする『ミシュランガイド』の東京版が出て数日が経った。
一般人からテレビ、新聞、石原慎太郎に至るまであれこれ感想や意見を述べるなどなかなか愉快な様相を呈している。
昨日もラジオで伊集院光さんが
「どうせ、絵に描いた餅。庶民はいけない店なんだ。」
「お前らはタイヤだけ売ってろよ!」
などと云っていた。
ヨネスケと阿藤快も随分悪口を言っていた。
曰く、「家庭の料理にこそ旨いものがある」
「青森の牧場で食べた母牛の初めての乳で作った豆腐が旨かった。高級料理店で食べるものばかりが旨いものではない」
「ラーメン屋やそば屋が入っていないのは納得出来ない」云々。

そんなわけで、ミシュランの評価にはどちらかというと批判的な意見が多いように思う。
私もはじめフランス人に日本の料理店を格附けされたくないと思っていたが、内容を聞き知ってそれほど悪いとは思わなかった。
調査員もフランス人だけでなく、日本人も二人参加している。
なにより、日本料理、日本文化を理解しようという姿勢が見て取れる。
その点私は評価したい。
それにヨネスケや阿藤快が言うような批判は的外れだろう。
たしかに、旨い物は高級料理店の専売特許ではない。
それ以外の場所でも旨い物は溢れているし、場所やシュチュエーションによっても旨さは違ってくるだろう。
しかし、ミシュランガイドは(予約可能な?)高級料理店に限ってランク付けをしたものであって、ラーメン屋、そば屋、焼肉屋の類ははじめから除外されている。
決して、ラーメンその他B級グルメを蔑ろにしているわけでは無いと思う。

このガイドブックで気をつけなければならないのは“東京版”といえど、全二十三区を対象にしているのではなく、九区のみの結果を掲載しているということだ。
それに味覚はどうしても主観的なものであるから、人によっては納得いかない結果も出ているだろう。
したがって、あくまでも参考程度にしたい。

そもそも、本当に良い店は自分の舌を、目を、足を使って探し出すものだと思う。
ミシュランガイドの仰せのままに、店を予約し、
「やっぱ三ツ星レストランは違うな」なんて言っている人が本当の通であるはずがない。
むしろ、自分の舌で良し悪しを判断出来ない人たちだろう。

ここまで書いて、ふと枯堂夏子さんの詞を思い出した。


本当においしいこと簡単にはあるはずがないわ。
だって本当のことは誰も云わない。
例えば行列してるラーメン屋さん。
「おいしい」なんてまるで思えないの。
ホントにおいしい店は他にあるわ。
だけど内緒にしてるだからテレビや雑誌には出てきたことがないの。

「ラーメンはまずい、とわたしは思う」より



良い歌だ。