あび卯月☆ぶろぐ

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恩師の死と松岡大臣の自殺

2007-05-30 00:31:29 | 雑記
いま巷では松岡農水大臣の自殺で騒いでいるが、私は同じ日、大学の恩師の訃報を聞いて松岡大臣どころではなかった。
無くなった先生は大変立派な方だった。
専門は法学。いつもユーモアをまじえた先生の講義が大好きだった。
なにより学生に愛されていた。
私が大学ではじめて福田恆存さんの話をしたのもその方だ。
福田恆存さんをあまり知る人が居なかったので、話が通じた時は嬉しかった。
先生は「コウゾンさんの文章は良いよね」と仰っていた。
その時の笑顔を今も忘れない。
まだ、還暦にも達しておらず若くして逝かれた。
世の中、立派な方から先に亡くなられるように思えてならない。
心から哀悼の意を表すると共に御冥福をお祈り申し上げたい。

さて、世の中には死にたくなくても死んでしまう方もいれば、松岡大臣のように自ら死を選ぶ人もいる。
私は必ずしも自殺を否定しない。
責任をとって自殺するということも、あいるいはあってよいと思う。
しかし、今回の松岡大臣の件はなんとも哀しい思いがする。
自ら命を絶たなくても良かったのに。
余程、悩んでいたのだろうか。
辞めたくても辞められなかったのだろうか。
辞任の道を阻んでいたのが安倍総理だとするならば一層風当たりは強くなるだろう。
参院選の影響がどうのとマスコミと共に国民は騒いでいるが私はあまり興味が無い。
それよりも、国民向けの遺書に

「国民の皆様、後援会の皆様。私自身の不明、不徳の為、お騒がせ致しましたこと、
ご迷惑をおかけ致しましたこと、衷心からお詫び申し上げます。自分の身命を
持って責任とお詫びに代えさせていただきます。なにとぞ、お許し下さいませ。
残された者達には、皆様方のお情けを賜りますようお願い申し上げます。
安倍総理、日本国万歳。平成19年5月28日松岡利勝」


と、したためられていたことの方が興味深い。
日本国万歳といって命を絶つなんて終戦時に自決したあまたの軍人を思い出した。
戦争に負けたわけでもないのにやはり命を絶つべきではなかったように思う。
松岡大臣の遺書にしたためられた「日本国万歳」は終戦時のそれとはまた違った意味で哀しさを漂わせている。