あび卯月☆ぶろぐ

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後藤和智さんに藉口して

2007-05-12 02:28:41 | 社会・世相
ウィキペディアによると後藤和智さんは評論家であるらしい。
ウィキの記述だから、あまり信用できないけれども、後藤さんって評論家だったのかぁ。
知らなかったなぁ。
じゃあ、自身のブログや活動は趣味ではなく本業としてやっているのか。
私は福田恆存さんの
「批評の専門家になるということはこのうえない不幸だ。
健全な批評は副業でなければならない。(中略)
ゆめゆめ批評を本業とするなかれ。」
という言葉に深く共感するので決して評論家になりたいとは思わない。
そもそも、そんな力量もないわけだけども(笑)
それに、私がいつも書いていることはただの感想。
決して論理的に文を組み立てているわけではなく、およそ評論と言えるものではありません。
ただ、どうしても評論家と呼ばれる人たちの意見やマスコミの意見に茶々を入れたくなる性分なのですね。

さて、ウィキで知ったのだけど後藤さんは私と同じ学年とのことです。(年は私の方が若い)
これもなんだか驚いた。
そうかぁ、同じ学年だったのかぁ。
かたや、左派で若者批判を批判する立場、かたや右派で若者批判を肯定する立場。
そして、共通点は声優が好きということ(笑)
なんだか、興味深いですね。(そうでもない?)
ただ、私はぶりぶりしたアイドル声優は好まないし、自分では右でも左でもないと思っているのですが。

で、今回の記事は後藤さんに倣って私も「俗流若者論」を批判しようと思うわけです。
(ところで、この「俗流若者論」という概念(言葉)は後藤さんが提唱したものらしい。凄いんだか凄くないんだか。)

そういう次第なので、今回はウィキに書かれていた俗流若者論の例を取り上げて批評したいと思います。


・列車内での若者の(特に携帯電話に関する)マナーがなっていない。

これは若者に限ったことではない。
いまや、老若男女問わずケータイのマナーはなっていない。
ただ、若者は大人に比べしょっちゅうめるめる(←メールを打つ擬音です)やっているので目立つのだろう。
あ、でも、地べたに座り込むのは若者以外には見かけたことないな。
平気で優先席に坐るし、やっぱり電車内での若者のマナーは悪い(笑)


・少年による凶悪犯罪が増加の一途を辿っている。

統計によると戦後の兇悪な少年犯罪件数のピークは昭和三十年代。
一概に有史以来最悪とは云えない。
ただ、近年増加していることは事実で、それに、当時と社会構造が異なるので安易に比較は出来ないと思う。
それに、現実に少年による兇悪犯罪が起こっているのでその現象を軽んじる態度には反対。

・最近の若者は就業意欲が乏しい。

どうだろうか。
私の周りに居る人はそんな人はいない。
それに、かつてはヒッピーだとかフーテン族なんかが居たわけだし、これはもっと客観的なデータが必要だと思う。
ニートやフリーターの問題にしても、やむにやまれずそうなってしまったという例もあるだろう。
それゆえ、ニートやフリーターなどを一括りに就業意欲が乏しいとも云えない。

・若者はインターネットや携帯電話といったバーチャルメディアによる貧困なコミュニケーションに終始している。

携帯電話によるコミュニケーションが貧困かどうかという議論は置くとして、ネットやケータイの普及でコミュニケーションが軽薄になっている感は否めない。
もちろん、簡単にコミュニケーションが出来るのは便利なのだが、便利なコミュニケーションが質の高いコミュニケーションだとは思わない。
この問題は簡単には語りつくせないですね。

・テレビゲームやインターネットのようなバーチャルメディアのせいで若者の死生観が異常になっている。

以前、新聞に載っていたアンケート結果によると小学生の四割くらいが「人は死んでも生き返ると思っている」らしい。
驚いた。小学生ってそんなに馬鹿だったの?
が、これは果たしてゲームなどの影響なのだろうか。
ゆとり教育の影響だったら笑えるけどね。
核家族化が進んで身近に死を感じる機会がなくなったからというのは俗流若者論?
いや、私もそれだけが原因とは思わないけれど。
いづれにしても、やはり、親が駄目なのではないだろうか。

・テレビゲームやインターネットのせいで若者は現実と虚構の区別がついていない。

そう言う人は確かにいると思うが でも、ごく一部だ。
多くの若者がそうだという意見には与しかねる。
むしろ、今の若者って大人よりも現実的だと思うけれど(笑)

・被害者を「人形扱い」する様な猟奇的な殺人者は、美少女フィギュアおたくに違いない。(フィギュア萌え族)

フィギュア萌え族にも色々な種類がいるから一概に猟奇に走るとは思わない。
え?お前はどうなのかって?
うーむ・・・綾波のフィギュアなら欲しいです(笑)
でも、別にそれはフィギュア萌えというよりエヴァグッツだから欲しいわけで・・・。
はいはい、いいですよ、私もフィギュア萌え族で!
でも、フィギュアを部屋に飾るなんて恥ずかしくて出来ないけどね。(妹から貰ったプリキュアのポルンのぬぐるみなら飾ってます)
少し真面目に書くと、私はフィギュアは美だと思っている。
質の高いフィギュアは藝術的に素晴らしい。
それは別にアニメのキャラに限らない。
どのような分野でも匠の技には感服してやまない。
で、命題に対する答えですが、一応これは偏見だと思う。

・若者たちの根性を叩き直す為に、農業や介護(徴農・義務ボランティア)に従事させるべきだ。

これ、日本にも徴兵制を導入すべきという意見と似たものがある。
以前、私の大学の教授が韓国の若者は徴兵に行っているので根性があると云っていた。
さて、しかし、韓国の犯罪発生件数を見ると根性があっても根性がまっすぐとは限らないようだ。
農業については従事というか、子供たちに農業体験をさせることは大変良いことだと思う。
私が子供だったらやってみたいけどなぁ。
総合的な学習の時間にそれをやるならあながち無駄な時間ではないだろう。

・私(俗流若者論者)を批判する若者たちを、刑務所に放り込むべきだ。(2005年1月13日の朝日放送番組内での、大谷昭宏の発言。)

え?大谷さん、こんなこと言っていたの?(笑)
面白い人だなぁ。
でも、この人、若者論以前に評論家として大嫌いです。
無知、偏見があまりにも多い。
もう、こういう人の云う事なんて一々気にしないで笑っていればいいのではないでしょうか。

やはり、批判というより批評になってしまったが、こんな感じでどうでしょうか、後藤さん。
(あ、別にコメントとかされなくて結構です)