すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

ローラ・ソングブック

2018-10-14 10:47:15 | 音楽の楽しみ
 アメリカから本が届いた。TVドラマ・シリーズにもなった「大草原の小さな家」は、お父さんがヴァイオリンを弾いてみんなが歌う一家団欒の場面がたびたび出てきて楽しい(ぼくは本は読んでいるがドラマは見ていないので、ドラマで実際に演奏されていたかは知らない)のだが、その歌が楽譜集として出ていることを知り、注文したのだ。
 実は、日本語訳もあって、しばらく前に手に入れていたのだが、原語の英語歌詞が載っていない。そして、日本語訳詞が物足りない。歌の人ではなく、キリスト教の人が訳しているようだが、この歌詞で歌う気にはなれないし、歌ってみて少しも心が弾まない。それで、原語歌詞だけのためにもう一冊手に入れるのももったいないので放っておいたのだが、メロディーは素朴で美しいものが多く、見捨ててしまうのはもっともったいないので、アメリカに注文することにしたのだ。
 届いた本は、手入れが悪く、カヴァーにセロハン紙がべったり糊付けしてあって、はがそうにもはがせないし、表紙裏の紙が破られている(付属のCDでも剥がしたのだろうか?)し、ページを開くと異臭がする、というひどいものだった。
 アメリカと日本では、古本の扱いが全然違う、ということなのだろうか。日本ではネットで1円の本を買っても、けっこう状態は良い。日本の良いところだ。(けっこう高かったのだ。)
 だが、肝心の原語歌詞は悪くない。これならメロディーの美しさが十分に生きる。つまり、歌として楽しむことができる。
 もともと、以前にも書いたことがあるが、ひとつの音符に原則として1子音と1母音しか乗らない日本語は歌として大変不利だ。欧米語は、ひとつの音符の中でも、子音の連鎖ができるから、跳ねたり捲いたり詰まったり破裂したり、表現の可能性が複雑に広がる。日本語はベタになってしまう(この点では、日本語詞訳者は気の毒だともいえる)。
 内容は、まあ、アーリー・アメリカン的な、素朴な郷愁や陽気さや信仰心のものが多く、名高いスティーブン・コリンズ・フォスターの他にもそんな感じの作者がたくさんいたのだと思えばよい。
 愛唱歌として良く知られた、「旅愁」とか「故郷の廃家」とか「谷間のともしび」を思い出してもらうとよい。
 異臭がするので、コピーして使うことにしよう。
 (初期アメリカの宗教心については、今現在トランプ政権のもとで大きな問題があると思うが、それは別途書くことがあるかもしれない。)
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